子どもの夜泣きは睡眠退行が原因?基礎知識やねんトレについて知ろう
今までよく寝ていた赤ちゃんの寝つきが急に悪くなったり夜泣きをするようになったりするとママは不安を感じますよね。特に、夜泣きが激しいと「病気なのでは?」と気になってしまうのではないでしょうか。もしかすると赤ちゃんの夜泣きは睡眠退行が原因かもしれません。今回は睡眠退行の基礎知識と対策を紹介します。
睡眠退行がどういうものなのか知ろう
そもそも睡眠退行とは
しかし、夜寝られるようになった赤ちゃんの寝つきが急に悪くなったり、夜中に何度も目を覚ましたりするようになることがあります。このように、よく寝ていた子が急に寝なくなるのが「睡眠退行」です。
睡眠退行は赤ちゃんの脳や五感が発達したことが原因で起こるといわれています。眠りが浅くなったときに外部の刺激を受けたり体が動いたりすることで目が覚めてしまうようです。
ママにとっては悩みの種ですが、赤ちゃんが成長している証ということができますね。
睡眠退行は生後いつまで続くのか
睡眠退行が起こる時期には個人差があり、生後5カ月や生後10カ月で睡眠退行が起こる赤ちゃんもいるようです。また、睡眠退行が起きない赤ちゃんもいます。
さらに、睡眠退行が起こるのは一度とは限らず、生後4カ月で睡眠退行があったからといって生後8カ月でも睡眠退行が起きないとは限りません。
また、睡眠退行をする期間は1週間程度で終わることもありますが1カ月続くこともあり、個人差が大きいようです。
睡眠退行は夜泣きの原因となる
生後3カ月ごろまでの赤ちゃんは常にレム睡眠の「アクティブ睡眠」の状態ですが、生後4カ月ごろになるとレム睡眠とレム睡眠がわかれ始め、およそ60分の睡眠サイクルができるそうです。
眠りから目が覚めるときはノンレム睡眠からレム睡眠に移行して少しずつ眠りが浅くなっていきます。しかし、睡眠退行を起こすとノンレム睡眠から急激に目が覚めてしまい、体に強い不快感が残ることも少なくありません。
また、寝始めたときと目が覚めたときの場所や環境が変わっていると赤ちゃんは不安を感じます。この不快感や不安感が夜泣きの原因となるようです。
赤ちゃんの夜泣きと睡眠退行への対策
まずは赤ちゃんの状態を確認
赤ちゃんが夜中に目を覚まして泣きだしたときは、まず赤ちゃんの状態を確認しましょう。お腹が空いたり喉が渇いたりしていないか、おむつが汚れたりしていないかを調べてみてください。
暑さや寒さ、音や明るさといった環境が原因で泣いているのかもしれません。布団や肌着がチクチクして痛い、熱や鼻詰まりで苦しいといった身体的な不快感で泣くこともあるので原因を調べて対処してくださいね。
特に原因が見当たらない場合、睡眠退行が原因の夜泣きだと考えてもよいでしょう。
睡眠退行の場合は月齢に合わせた対応を
生後4カ月ごろの赤ちゃんは五感が敏感なため、部屋の温度が高すぎたたり低すぎたりすると眠れなくなるほか、寝ている間に環境が変化すると泣くことがあります。睡眠環境を整え、寝かしつけから起きるまで同じ環境を保つようにしましょう。
生後8カ月ごろは脳が活発に働くため興奮状態が続いて寝つきが悪くなりやすい時期です。体に疲れがたまると睡眠退行を起こしやすいので、昼寝の回数や寝かしつけの時間を見直すとよいでしょう。
1歳半以降の睡眠退行は体の疲れに加えイヤイヤが原因になることが多いようです。睡眠スケジュールの見直しに加え、絵本などを使った入眠儀式を取り入れるとよいですね。
パパにも協力してもらおう
確かに、次の日も仕事があるときは赤ちゃんのお世話を頼むのは気が引けるものです。しかし、週末など休みの日はパパにも協力してもらいましょう。
例えば、週末は少し早起きしてもらい、赤ちゃんを散歩に連れて行ってもらうのはいかがでしょうか。夜泣きで睡眠不足になったママが体を休めることができるだけではなく、赤ちゃんの寝つきをよくする効果も期待できます。
また、積極的に関わるのが難しい平日は赤ちゃんが寝る時間になったらテレビや電気を消してもらうなど、赤ちゃんが眠れる環境作りに協力してもらいましょう。