文鳥は子育て家庭でも飼える?基礎知識と飼育するときのポイント
手乗り文鳥として古くから愛されてきた文鳥は、きれいな羽毛と穏やかな性格をしている人気の小鳥です。子育て家庭でも比較的育てやすいペットの一つでしょう。そこで、文鳥を飼おうと考えているママやパパのために、飼育するために必要な基礎知識とポイントをご紹介します。
文鳥の種類や寿命などの特徴について
文鳥の種類は大きく分けて5種類
ノーマル文鳥は、野生に最も近い模様をした文鳥です。全体が灰色の羽毛で覆われていて、赤いくちばしと両方の頬が白くなっています。頭部と尻尾は黒色です。
白文鳥は全身が真っ白で、ノーマル文鳥の突然変異の品種です。一方、桜文鳥は、白文鳥と野生の文鳥を掛け合わせて誕生しました。ノーマル文鳥に似ていて、白いまだら模様が桜の花のように見えることから名付けられたようです。
シナモン文鳥は茶色の羽毛と赤い目が特徴で、文鳥の中では新しい品種です。シルバー文鳥はノーマル文鳥の色が全体的に薄くなってシルバーに近い色をしています。
寿命は7~8歳だが10歳以上生きることも
文鳥は、孵化してから3カ月程度で羽毛が生え替わり、6カ月ほどで立派な成鳥になります。その後7歳を過ぎたころから衰えがみられるようになってきますが、10歳以上長生きする文鳥も少なくありません。
平均寿命は文鳥の種類によってそれほど違いがないようです。ただし、ノーマル文鳥や白文鳥のような原種に近い品種の方が長生きするといわれています。
エサや飼育環境に気をつけて、大切に育てられた文鳥の方が長生きする可能性が高くなるようです。もし飼うことになったなら、たくさんの愛情を注いで育てたいものですね。
性格はおとなしく人なつっこい
もちろん文鳥の中には気の荒い性格をした子もいますが、一般的にはおとなしくて人なつっこい性格の子が多いようです。ヒナのときから育てれば、ケージから出すと飼い主に一目散に近づいて肩の上に留まったりします。
また、オスとメスとでは性格が少し異なるようです。オスは活発で明るい反面、怖がりの傾向があります。飼い始めは少し警戒するかもしれません。
一方、メスは穏やかで人なつっこいようです。いつも遊んでくれる飼い主であれば、愛情をかけた分だけよくなついてくれることでしょう。
お家で飼うとき必要なものやかかる費用
文鳥は種類によって値段が違う
扱っているペットショップや文鳥の種類によって価格は多少異なるようです。種類別の平均価格をみると、ノーマル文鳥で1,500~2,000円、桜文鳥や白文鳥が2,500~3,600円、シナモン文鳥は5,000~6500円、シルバー文鳥の平均価格は5,000~9,700円前後でしょう。
いずれの種類の文鳥も、ヒナであればもう少し安く購入できそうです。ヒナを購入するときには、体格がよくて元気な子を選びましょう。目をつぶっていておとなしいヒナは、体調を壊しているかもしれません。
エサ代があまりかからないのも魅力の一つ
鳥のエサは、ペレットとシードの2種類に大きく分かれます。それぞれメリットとデメリットがあるので、どちらを主食にするのかはよく考えた方がよいでしょう。
ペレットとは総合栄養食のことをいいます。栄養バランスと消化がよいのがメリットで、淡泊な味のため食べようとしない鳥がいることがデメリットです。
シードとは、キビやアワ、ヒエなどの種子のことをいいます。味のバラエティが豊富である反面、栄養バランスが偏る可能性があります。副食としてボレー粉や野菜、果物などを与えることで、足りない栄養を補給するとよいでしょう。
鳥かごは大きめがおすすめ。防寒設備は必須
また、夜はカバーをかけて暗くしてあげましょう。文鳥は寒さに弱い小鳥なので、冬には防寒カバーやヒーターが必要です。
さらに、水浴びが大好きな文鳥のために、水浴び用の器を用意しましょう。羽毛の汚れが取れて病気になることを防いでくれますよ。
そのほかに必要なものとして、餌入れや水入れ、菜差しがあるとよいでしょう。ヒナから飼う場合は止まり木で過ごすことができないので、巣箱を用意した方がよいようです。つがいで育てるときも、産卵のときに必要になります。