赤ちゃんは水をいつから飲めるの?赤ちゃんが飲む水の知識や注意点
赤ちゃんが初めて口にするのは、母乳かミルクですね。当たり前のように母乳やミルクを飲ませているママが多いと思いますが、そろそろ離乳食を始めようと思ったときに「いきなり離乳食じゃなくて、先に水を飲ませるものなのかしら?」と思うかもしれませんね。そこで、赤ちゃんに水を飲ませる時期や注意点をご紹介します。
赤ちゃんが飲む水についての知識をつけよう
水を飲ませるのは生後3カ月以降を目安に
昔は白湯を水分補給に飲ませるのが一般的でしたが、現在では母乳やミルクで水分補給ができていれば離乳食が始まる前に飲ませる必要はないといわれています。それではいつごろからなら飲ませてもよいのかというと、どんなに早くても生後3カ月以降が目安になるでしょう。
赤ちゃんに母乳やミルクを飲ませるのは、消化吸収がよいためです。水を早くに飲ませてしまうと下痢になる恐れや、水で満腹になることで本来必要な母乳などを飲まなくなり成長に支障をきたす恐れがあります。
赤ちゃんが飲める水の量について
生後3カ月以降になると、少しずつ胃腸の機能が発達してくるとはいえ、一度に多くの量を飲ませてしまうのはよくありません。飲ませる場合はほんの少し、スプーン1杯くらいからで様子を見るようにしましょう。
水を飲ませることで授乳の量が減る、下痢などお腹の調子がよくないと判断したときは中止するようにしましょう。あくまで、必要なのは母乳とミルクです。母乳やミルクを十分飲めている赤ちゃんは、水を飲まなくても大丈夫ですよ。
また、冷蔵庫に入れておいた水はあげないようにしましょう。冷たさが刺激となって下痢を引き起こしたり、体温が下がって免疫力が低下したりする恐れがあるからです。
赤ちゃんが水を飲む最適なタイミング
水分が足りないという判断の基準は、次のとおりです。
1.おしっこの回数や量の減少
2.おしっこの色やにおいが強い
この状態が見てとれたら、水分不足や脱水の恐れがあるので、気をつけるようにしましょう。
また母乳育児の場合、ママの水分摂取不足が赤ちゃんの脱水につながることもあります。そのため、赤ちゃんが水を飲む方法もありますが、ママの水分摂取量を増やすことで対応できるなら、そちらの方が赤ちゃんの体には優しいですよ。
赤ちゃんが安心して飲める水の種類を知ろう
赤ちゃんは水道水を飲んで大丈夫なの?
日本の水道水は、きちんと処理をしてありますから毒になるわけではありません。しかし、大人や成長した子どもには大丈夫なものでも、赤ちゃんの体には負担をかけてしまう成分もあるのです。
水道水にカルキが含まれているのはよく知られていますね。しかし、それだけでなく乳幼児にとってミネラル成分が胃腸や腎臓への負担になってしまうことがありますので、そのまま飲ませるのはやめましょう。
赤ちゃんが飲めるミネラルウォーターとは
この中で、赤ちゃんに飲ませても安全とされているのが、日本の天然水や純水(RO水)です。外国のミネラルウォーターは、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分を多く含む硬水のため、赤ちゃんの胃腸に負担が掛かりますので、選ばないようにしましょう。
赤ちゃんには、水道水と同じ軟水が適しています。天然水を買うなら硬度の低い日本の水、あるいはRO水と呼ばれるものや赤ちゃん専用の純水がよいでしょう。
赤ちゃんの水分補給は母乳やミルクが基本
母乳もミルクも水分の割合が大きいので、きちんと摂取できていれば赤ちゃんの水分補給に問題はありません。ミルクなら飲んだ量が明確に分かりますので、ママも安心でしょう。しかし、母乳の場合は赤ちゃんの飲んだ量がはっきりと分かるわけではありませんので、不安になるママもいるかもしれませんね。
尿の量、色やにおいを観察して明らかに不足している場合以外は、白湯などを飲ませなくても問題ないでしょう。
赤ちゃんに水を飲ませるときの注意点
赤ちゃんが飲む水はしっかりと煮沸しよう
ただし、白湯はただ水を沸騰させて冷ませばよいというものではありません。赤ちゃんの体に影響のあるカルキと発がん性物質であるトリハロメタンを除去するためには、ふたをはずして10~15分以上、沸騰させ続ける必要があるのです。
15分も火をつけたままだと忘れそうだと思い、早くに火を止めてしまうと逆にトリハロメタンの濃度が上がるといわれています。また、白湯は1日で使いきるか、使いきれなかった場合は捨てて新しいものを作り直すようにしましょう。