冬の朝に喉が乾燥するのはなぜ?加湿と口呼吸を改善して喉を守ろう
冬の朝、起きると口の中が乾いて、喉が痛むときがありますよね。「風邪ひいたのかな?」と思ったら、昼間には自然に痛みは引き、元気もあるのですが、翌日の朝にはまた喉が痛くなっているのです。これはいったいなにが原因なのでしょう?ここでは喉の痛みと、加湿や口呼吸との関係を知り、改善方法を考えてみます。
冬の朝に喉が乾燥する理由と対処方法
朝起きたら喉が乾燥して痛い理由
冬の空気は乾燥しています。学校で習った覚えのあるママもいると思いますが、冬は北のシベリア大陸から冷たい乾燥した風が日本に吹きつけます。そんな乾燥した空気を、部屋の中ではエアコンなどで暖めるので、さらに乾燥した空気にしてしまうのです。
暖房をつけたまま寝たり、口呼吸で寝たりしていると特に喉が乾燥して痛みを感じます。この状態ではまだ病気ではありませんが、毎日繰り返すと病気にかかる危険があります。喉が痛い場合は、寝室の環境を整え、呼吸方法を改善しましょう。
朝、喉が乾燥しているときの対処法
冷たい水よりも、少し暖かい水の方が喉を潤してくれます。はちみつをぬるま湯に溶かしたり、のど飴をなめたりするとより効果的です。マスクをしてこれ以上乾燥がひどくならないようにもしましょうね。
首の周りにマフラーを巻いて暖めるのもよいです。首には大きな血管が通っているので、首を暖めると体中が暖まり、免疫機能もよくなるそうです。首を暖めて体調を整えましょう。
喉の症状が悪化するときの対処法
病気を悪化させないためには、体を外からだけでなく、内側からも温めます。体が温まる食事をとり、ネギやニラ、しょうがといった殺菌作用のある食品を食べるとよいでしょう。
部屋の中の湿度を上げるため、加湿器などで湿度を50~60%に保ちます。空気の入れ替えも2時間おきにして新鮮な空気を取り入れます。
そして大事なのが睡眠です。寝ている間は免疫力が上がるので、体は病気とよく戦うことができます。病気すると眠たくなるのは、体が睡眠を必要としているからなのですね。
冬の喉の乾燥は部屋を加湿して対策しよう!
冬場の寝やすい温度と湿度の目安
部屋の中が寒すぎると布団を重ねたくなりますが、布団が重いと寝返りが打ちにくいですね。寝返りは健康な体を作るために大切だということが分かっています。室温を適温にして、布団も重すぎないようにしたいですね。
湿度は50%くらいがよいです。寝室の温度は夜間徐々に冷えていくので、湿度は逆に上がっていきます。冷えた朝には窓に結露しているのをみても、湿度が上がっているのがわかりますよね。したがって湿度は少し低めの50%くらいでちょうどよいでしょう。
加湿器なしですぐにできる部屋の加湿方法
部屋の中で植物を育てても加湿できます。植物の葉や土から少しずつ水分が放たれて、部屋の中は常に湿度が調節された状態になります。花瓶に花をいけたり、アクアリウムで金魚を飼ったりしても、同じような効果がありますね。
コップに水を入れて枕元に置くだけでも、顔の周りは加湿されて喉の痛みは減ります。まずは自分ができそうな方法から試して、一番自分に合う方法をみつけてみましょう。
子どもがいる家庭の加湿器の選び方
スチーム式は水を加熱するので放出口付近が熱くなります。熱さのことを考えると、スチーム式は子どものいる家庭にはむいていないように思えます。
しかし熱さだけではなく、細菌にも注意しなくてはいけません。加湿器の中は水気が常にあるので細菌が繁殖しやすく、不衛生な加湿器からは細菌も一緒に放出されるのです。スチーム式は加熱で殺菌された水分が放出されますが、そのほかのタイプは殺菌されないため、加湿器をこまめに洗浄する必要があります。
加湿器を置く場所、洗浄の手間なども考慮して、我が家に合う加湿器を選びたいですね。
喉の乾燥の改善には口呼吸にも注意が必要!
口呼吸は鼻呼吸よりも喉が乾燥しやすい
鼻呼吸は、鼻を通して空気を取り入れるので、空気の汚れがいくぶん取り除かれ、湿り気も加わります。体内に入る空気は湿度が90%に上がるともいわれています。
でも口呼吸では、空気はすぐに喉に入るので、汚れは取り除かれにくく、外気とほぼ同じ湿度の状態で喉に入っていきます。
鼻呼吸よりも口呼吸の方が喉が乾燥しやすく、しかも細菌などが体内に入りやすいといえますね。呼吸方法に関心がなかった人も、自分や子どもがどのように息をしているのかチェックしてください。昼間に口呼吸していると、夜間も口呼吸している可能性が高いでしょう。