赤ちゃんの指や手の発達を知ろう!発達段階ごとのポイントをご紹介
赤ちゃんの日々の成長を感じることができると嬉しいですよね。さらに、発達段階の目安がわかると、発達に合わせて遊びやおもちゃを選ぶことができるようになります。今回は赤ちゃんの指や手がどのように発達していくのか、また発達段階ごとに成長を促すポイントをご紹介します。
目次
- 指は赤ちゃんの発達に大きく関わる
- 触れることで周りの世界を認識
- 指や手を動かすと脳にもよい刺激に
- 日常の遊びや食事で積極的に指や手を使おう
- 新生児期も活発に指を動かしている
- ママの指をぎゅっと握ることができる
- 指やこぶしを見つけてしゃぶる
- 指しゃぶりには大切な意味がある
- 生後半年ごろまでの指や手の発達
- 手に持ったおもちゃを振ることも
- なんでも触ったり口に入れたりする時期
- 色々な手触りの物を体験しよう
- おすわりが安定したころからの指や手の発達
- 両手の物を打ち合わせて音を鳴らす
- 親指とほかの指でしっかり物を掴める
- 手づかみ食べにチャレンジしてみよう
- 1歳ごろには指を器用に動かせるように
- 指差しなどのジェスチャーができる
- 親指と人差し指で「つまむ」動作ができる
- スプーンやペンなどの道具も使ってみよう
- まとめ
指は赤ちゃんの発達に大きく関わる
触れることで周りの世界を認識
赤ちゃんは指で物に触れることで周りの世界を認識して行きます。物の感触や手触り、重さなど様々な情報を指から感じ取っています。さらに、興味を持ったものに積極的に触れようとする姿も見られるようになってきますよ。
こうして、赤ちゃんは触れることで情報を手に入れ、自分の周りの世界の情報を脳に送ります。そのため赤ちゃんに様々な物に触れさせてあげることは、赤ちゃんの発達にとって大切なことと言えるでしょう。
指や手を動かすと脳にもよい刺激に
またピアノや陶芸などで指をよく動かすと、頭がよくなると聞いたことはありませんか?指は第二の脳とも言われ、指と脳は密接に関わっています。そのため、赤ちゃんの内から指をたくさん動かす経験をすることは大切なのです。
ただ、この時期は指や手で触れるだけでなく、触れたものを口に入れて確かめようとする姿も見られるようになります。なんでも口に入れてしまう時期なので、窒息や誤飲する恐れのあるものは赤ちゃんの周りには置かないように注意してくださいね。
日常の遊びや食事で積極的に指や手を使おう
現在では赤ちゃんの脳を研究して開発されたおもちゃも多数販売されています。幼児向けのおもちゃだと乳児にはまだ扱いにくいこともあるので、月齢に合ったものを選ぶとより高い効果が得られるでしょう。
指や手の動きの発達は乳幼児健診でも重要視される項目です。将来的に箸を持ったり、鉛筆で文字を書いたりするためにも指や手の発達は必要不可欠です。「握る」「つまむ」「積み上げる」など、食事や遊びの中で赤ちゃんが様々な動きができるように日常から意識してみてくださいね。
新生児期も活発に指を動かしている
ママの指をぎゅっと握ることができる
原始反射には赤ちゃんの生命を守る役割と発達を促す役割があり、生まれながらに赤ちゃんに備わっています。そして、把握反射は新生児期から見られる反射で、生後4~6カ月ごろになると自然に消失してしまいます。
把握反射は赤ちゃんの意識とは関係なく起こり、赤ちゃんの手に物が触れたときにぎゅっと握りしめようとする反射です。しかし、成長すると赤ちゃんは自分の意思で握ることができるようになります。つまり、反射がなくなるということは赤ちゃんが成長したという証でもありますよ。
指やこぶしを見つけてしゃぶる
こうして指しゃぶりを繰り返すことで、赤ちゃんは指が自分の体の一部であることを認識していきます。次第に指やこぶしだけでなく、周りにあるものを握り、口に運ぶようになりますよね。実は物をしゃぶることにも赤ちゃんとっては大切な役割があります。
身近にある物には少なからず雑菌が存在します。物をしゃぶることで赤ちゃんは雑菌を体内に取り入れ、腸内細菌のバランスを整えているのです。雑菌と聞くと神経質になるかもしれませんが、赤ちゃんの成長には必要な過程ですよ。
指しゃぶりには大切な意味がある
新生児期の赤ちゃんには吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)が備わっています。これは口の近くにあるものに吸いつこうとする反射です。吸啜反射のおかげで赤ちゃんはママのおっぱいに吸いつくことができます。
そして指しゃぶりは吸啜反射の延長でたまたま口に指が触れたことから始まります。次第に偶然から始まった指しゃぶりも、赤ちゃんがママに欲求を伝えるために行うようになります。赤ちゃんが指しゃぶりをしているときは眠たくなっていたり、おっぱいが欲しかったりすることをママに伝えようとしているのかもしれませんよ。
生後半年ごろまでの指や手の発達
手に持ったおもちゃを振ることも
この時期になると筋力もある程度ついてくるので、赤ちゃんは物を握るだけでなく、落とさずに持ち続けることができるようになります。そのため、生後3~4カ月を過ぎるとガラガラを振ったり、おもちゃを落とさずに持ち続けたりしますよ。
生後半年ごろになると、おもちゃを落としたり、叩きつけたりすることもあります。「怒っているの?」と驚くママもいるかもしれませんが、赤ちゃんは新しくできるようになった動作を楽しんでいるだけなので安心してくださいね。