プールでの子どものケガや病気予防。知っておくべき注意点
暑い夏には子どもと一緒にプールで水遊びを楽しみたい!けれど、プールに入るにはいくつか注意したい点があります。そこで、プール遊びによって思いもよらないケガや病気をしないように気をつけるべきポイントをご紹介します。あらかじめ知識を身につけておけば、安心して思いっきり子どもとプールで遊べますね!
子どもがプールに入る前の注意点
体調がよくなければ入らないこと
特に体の小さい子どもの場合は、少しの体調の乱れが思わぬケガを引き起こす原因になります。また、プールは全身運動なので思った以上に体力を必要とします。体調がイマイチなときに無理をしてプールに入ると余計に調子を崩して風邪をひいてしまうかもしれません。
健康そうに見えても念のため、プールに入る前は検温をするようにしましょう。見た目には元気でも体は正直なので、体温が37.5℃以上ある場合もプールに入ることは控えてくださいね。
キャップとゴーグルを着用する
キャップについては屋外プールでは着用を求められないところも多いですが、屋内プールについてはキャップを着用しなければ入れないところもあります。キャップは泳ぐときに髪の毛が邪魔になるのを防ぐ目的と、抜けた髪の毛がプールに浮かぶのを防ぐ目的があります。
ゴーグルは目を保護するためにも着用することが大切です。特にアレルギー体質の子どもはプールの水で目が充血してしまう場合もあるので注意したいですね。
準備運動をしてプールにつかること
アキレス腱やひざを曲げ伸ばしして体を柔らかくほぐしていきましょう。子どもはもともと体が柔らかいですが、だからといって油断は禁物です。いきなり水に入ると足がつってパニックになりそのまま溺れてしまう…なんて危険もあります。
肩や首をゆっくりまわし、前屈や反対に上半身を反らすのも忘れずに。手首や足首も入念にほぐして、その場で軽くジャンプ。最後はゆっくり深呼吸をして呼吸をととのえます。
準備運動は体をほぐすだけでなく、日光や外気温に体を慣らす効果もあります。しっかりと準備ができたらプールに入りましょう。
プールの遊泳中に気をつけること
長時間プールに入ったままにしない
プールに入っている間に、唇の色が紫になってきたり顔色が青ざめてきたりした場合は、体が冷えてきている証拠なのですぐにプールから上がり体を温めましょう。
プールは全身を使うので子どもは当然ですが、大人でも長い時間入っていると疲れてきます。公営プールなどでは50分ごとに10~15分の休憩をいれているところが多いようです。これをひとつの目安にするとよいですね。
ただし、3歳未満の小さい子どもの場合、プールに入っている時間は長くても30分までにしましょう。
水分補給と休憩をこまめにとる
先ほども述べていますが、プールは全身運動なのでかなり体力を消費します。水に入っている間はそれほど疲労感を感じなくても、自分で感じている以上に体は疲れているのです。疲れがたまったまま遊び続けると、思わぬ事故やケガを引き起こしますのでこまめに体を休めるようにしましょう。
また、プールの水で遊んでいると気がつきにくいですが、体を動かすことで実際はそれなりに汗をかいているんですよ。特に屋外のプールでは日差しも浴びるので、プールから上がっても発汗する
条件が揃っています。のどが渇いた…と感じたらすぐに水分補給することはもちろん、理想なのはのどが渇く前からこまめに水分補給することです。
常に体調を確認する
さらに屋外のプールの場合は、日差しの下で遊ぶことになるので熱中症にも注意が必要です。だるそうにしていたり、頭痛や腹痛、吐き気を訴えてきた場合は熱中症かもしれないので、水分をとらせて直射日光が当たらない涼しい場所で休ませましょう。
また、前述にもあるとおり、唇や顔全体の血色が悪くなっているときは体が冷えている状態です。プールから上がらせて大きめの服やタオルなどで体を包み温めてあげましょう。
少しでも子どもの様子がいつもよりおかしいと感じるときには無理せずに休ませてくださいね。
子どもがプールから出たあとの注意点
シャワーできれいに体を洗い流す
また、塩素にはタンパク質を溶かす性質もあります。肌に塩素が残った状態になると、肌荒れを引き起こしたり髪の毛を傷める原因となったりしてしまいます。特に子どもの肌は大人よりもデリケートなので、肌トラブルを防ぐためにも肌や髪に残った塩素を充分に洗い流すことが大切です。