6歳のコミュニケーション能力は?言葉の発達や友だちとの関わり方
6歳は小学生になる前の最後の年齢ですね。体は大きく成長し、友だちと活発に遊んだり、自分より年下の友だちのお世話をしたりして心の成長も感じることができます。今回は6歳のコミュニケーション能力がどのようなものかを言葉の発達や友だちとの関わり方をとおして考えてみましょう。
6歳の子どもの会話や文字の読み書きは?
曜日や時系列が言えるようになる
子どもはママが話す言葉をしっかり聞いているので曜日の言葉の存在は把握しているものの、正しく使えるようになるまでには時間がかかります。だいたい4歳半頃から理解し始めますが、5歳半頃に「今日は何曜日」と聞いてもまったく違う曜日を答える子どもがほとんどです。ママやまわりの大人、友だちとの会話で少しずつ理解して6歳になると曜日を正しく言うことができるようになりますよ。
また日本で感じることができる四季の順番や今日、明日などの時系列を理解するのもこの時期です。
相手や状況に合わせた会話ができる
例えば友だちとの会話の中でも「この話は面白いと感じないだろうから、別の話題にしようかな」「今は機嫌が悪そうだから、もう少ししてから話してみようかな」など、相手のことを考えたり、状況を客観的に見たりして判断することができるようになるのです。
また必要な相手には丁寧に説明したり、その必要がない相手には簡単に要約したりして相手の様子を見ながら会話をするようになります。
文字に興味が出て読み書きをするようになる
文字の読み書きは文字を見て声に出すことから始まります。それができるようになると、やがて一文字ずつ読むことにつながります。いくつかの文字から成り立っている単語を一文字ずつ読み進めていき、知っている単語だと理解しさらに興味が深まるでしょう。
また好奇心や向上心が強い子どもは読むことができるようになると「書きたい」と感じるようです。正しい筆順や文字かどうかは子どもによって違いますが、6歳になる年長児から小学1年生にかけて身につけるとよいでしょう。
6歳の子どもの友だちとの関わり方
役割を決めた集団遊びやリーダーが出てくる
集団遊びの一つに「ごっこ遊び」があります。それぞれに決められた役を担いながら、友だちの演技に合わせて自分も演技をするなどして、遊びをどんどん発展させていきますよ。
また集団遊びをするうちにリーダーが現れることがあります。友だちの意見を平等に聞いたり、発案したりする姿を見て、ほかの子どもがよい刺激を受けるかもしれませんね。
トラブルを自分たちで解決しようとする
子どもたちは自分たちでルールを決めたり、リーダーなどの役割を決めたりして遊ぶようになります。ルールを守ることで友だちと楽しく遊ぶことができると感じたり、リーダーの意見に耳を傾けることで協調性が育まれたりして自分たちで楽しい時間を作り上げていきます。
ときには意見がぶつかり合ってけんかをしてしまうことがあるでしょう。しかしお互いに意見を受け入れて自分たちで解決することで、より絆が深まりますよ。
友だちとより深く関わるようになる
家でもママに大好きな友だちのことを知ってもらいたくて話をする場面が出てくるでしょう。優先順位がママから友だちになったようで寂しさを感じるかもしれませんが、子どもの成長として受け止めましょう。
なかには友だち同士で秘密を作ったり、秘密を守ったりしようとする子どもがいます。ママに問われるとつい話してしまう子どもがいますが、自分と友だちだけの秘密があることでさらに仲が深まったように感じるようです。
コミュニケーション能力を育む遊びは?
友だちと外遊びを楽しもう
幼稚園や保育園などの集団生活の場でも外遊びを大切にしている園がたくさんあります。限られた空間での室内遊びに比べると、外の広い空間を使って遊ぶことは、よりたくさんの友だちで集団を作るなどして遊びの幅が広がります。
近所の公園でも知り合ったばかりの子ども同士がコミュニケーションを取りながら、あっという間に仲よくなって遊ぶことがあります。普段とは違う友だちと会話をする中で相手の話を聞いて受け入れたり、一緒に遊んでみたいなと感じたりすることもコミュニケーション能力を育む一つの方法ですよ。