妊娠中は使えないハーブもあるの?控えたいハーブとおすすめハーブ
ほっと一息つきたいときに飲むハーブティー。飲むと心が落ち着きますね。でも妊娠や授乳中には控えた方がよいといわれるハーブは実は多いのです。ここではハーブが体に及ぼす影響を知り、妊娠中のママが楽しくハーブと付きあうにはどうすればよいのか考えてみましょう。
妊娠中のハーブの使用には注意が必要
ノンカフェインだからと安心は禁物
でもハーブの中には微量にカフェインが含まれているものもありますし、生産時にほかのものとブレンドされてカフェインが含まれているものもあります。例えば紅茶とハーブのブレンドティーなど、ハーブと書かれていても、紅茶が入っています。飲む前にチェックが必要ですね。
カフェインを含んでいなくても、ハーブは体に様々な影響を与えます。「家庭の医薬」といわれるほど色々な効果があり、薬と同様、使い方を誤ると毒になることもあります。ハーブそれぞれの効果を知り、正しく摂取することが大切だということではないでしょうか。
石けんや化粧品などのハーブ製品にも注意
妊娠中のママの肌や体は普段よりも敏感になっています。念のためハーブの入ったものを避けるようにした方が安心ですね。
ヨーロッパに比べると日本ではまだそれほど広まっていないハーブですが、それでも近年は人気がでてきて、意外なものに使われています。レストランでの食事や、市販されているドレッシングに調味料などから知らず知らずのうちににハーブを摂取しているかもしれません。妊娠中はママが食べるものや使うものには気をつけましょうね。
禁忌ハーブティーを飲んでしまったときは
なんの症状もでない人がほとんどですが、摂取後にもしもお腹が痛いや気分がわるいなどの異変がある場合は、かかりつけの医師に診てもらいましょう。
そのハーブがいけないと知らずに毎日摂取し続けていたママの話もあります。このママはカモミールティーが好きで、毎日カップ2杯ほど飲んでいたそうです。でも妊娠中に腹痛はなく、予定どおり出産され、赤ちゃんも元気に育っているとのことですよ。禁忌ハーブを摂取してしまっても、心配しすぎないようにしたいですね。
妊娠中には使用を控えたいハーブとは
カモミールティーは子宮を収縮させてしまう
でもこのカモミール、子宮の筋肉も収縮させるので、流産の危険があるといわれています。妊娠中、特に妊娠初期から中期にかけては飲むのを避けるようにしましょう。
産後は、よい眠りに導いてくれるカモミールティーがママにおすすめのお茶になります。カモミール好きなママはまた産後に飲めるので、しばらくのがまんですよ。妊娠中は、妊婦用にブレンドされたハーブティーなども販売されていますので、安全なハーブに切り替えて楽しんでみてくださいね。
ラベンダーも安全性が確認されていない
ラベンダーにはストレスによる緊張や不安を軽減させ、精神を安定させる作用があるといわれています。ラベンダーの香りをかぐと落ち着くのはこの作用のおかげなんですね。
でもラベンダーは子宮の筋肉やホルモンに作用するといわれていて、医学的に妊婦の安全性が確認されていません。アレルギー症状がでたとの報告もありますので、妊娠中はできるだけ控えた方がよいハーブです。
直接皮膚につけたり口から摂取したりするのではなく、香りを楽しんだり、お風呂にオイルを数滴入れたりするくらいなら問題ないとされています。ラベンダー好きなママは、妊娠中は香りを楽しむようにしましょうね。
セントジョーンズワートは授乳中も控えよう
セントジョーンズワートも子宮を収縮させる作用があることから、妊娠中は摂取しないようにしましょう。またセントジョーンズワートについてはほかのハーブではなかった、授乳した赤ちゃんに無気力症状があらわれたという報告があり、授乳中のママも摂取しないようにいわれています。
一口にハーブといってもハーブによって作用はそれぞれです。量と使用時期を守って、うまく使えるようにしたいですね。