子どもがシャボン玉液を飲むと危険?安全な楽しみ方や誤飲の対処法
子どもが大好きなシャボン玉遊びですが、シャボン玉液を誤って吸い込んでしまう危険性もゼロではありません。実際にシャボン玉液を誤飲してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。また、誤飲を防いで楽しく遊ぶ方法はあるのでしょうか。ここではそんなママたちのシャボン玉に関する疑問を解消していきます。
シャボン玉液を飲んでしまっても大丈夫?
子どもが飲んでも安全に作られている
また、そのほかに子どもが飲み物と間違えて誤飲してしまわないようにシャボン玉液に「香料」や「甘味料」を加えないようにしたり、ストローを使ったタイプのシャボン玉は万が一吸い込んでしまったときのことを考慮し30ml以下の量で生産したりといった工夫もあります。
こういった安全のための工夫がされているシャボン玉液は、国内で安全性の基準を満たしているという意味の「STマーク」が商品についています。
現在は、100円ショップなどで海外製の安価で大容量のシャボン玉液も手に入りやすいですが、日本の安全基準にはない成分を使っている可能性が高いものも多いです。誤飲してしまってもそこまで大事には至りませんが、万が一を考えたときは国産のものを選ぶとよいでしょう。
市販のシャボン玉液の成分
成分のほとんどがただの水と分かれば、たしかに飲み込んでしまってもそれほど毒性がないのでは…と思いますよね。そこで気になるのが3.0%以下で含まれている「界面活性剤」という成分がどのようなものかです。
界面活性剤は、水と油など異なる性質を持つもの同士をなじませる働きがあり、人工のものはシャボン玉液だけでなく洗剤、せっけんなどにも含まれ、汚れを落とす力があります。この汚れを落とす力が体内に入り込むと、本来は有害なものから身体を守るようにできている正常な皮膚のバリアを弱め、アレルギーや皮膚炎などを起こしてしまう可能性があるため、大量に取り込むことは危険とされています。
ただし、人工でない界面活性剤は普段から口にするマヨネーズやアイスクリームなどにも使われている身近な存在なので、界面活性剤=有害なものとは限らないのです。
誤飲してしまった場合の対処法は?
口をすすいで水や牛乳を飲ませる
ちなみに、シャボン玉液を飲んでしまったときに考えられる症状は
・のどの痛み
・腹痛、下痢
・吐き気、嘔吐
・しゃっくり
などです。ただしこれらの症状は、よほど大量に誤飲してしまったときでない限りあまり強くは出ないそうです。
子どもが誤飲してしまったときは、まず口を水ですすぎ、口の中に残っているシャボン玉液を洗い流しましょう。その後、お腹を壊さない程度の量の牛乳を飲ませます。なぜ牛乳なのかというと、牛乳に含まれるたんぱく成分が刺激に弱い胃腸の粘膜などを保護し、シャボン玉液の有害な成分と結合し、体内で無効化してくれるためです。
目に入った場合は流水で洗い流す
・痛み
・充血
といった症状がみられます。
シャボン液が目に入ってしまったときは、10分間以上よく流水で洗い流すようにしましょう。気をつけたいのは、勢いの強い水で洗い流すと目を傷めてしまう危険もあるうえ、子どもも嫌がりどうしても洗浄不足になってしまいがちです。
目を開けた状態を保てるようなゆるやかで清潔な流水を目に常に流し入れるようするとよいでしょう。このように流水でよく洗い流したうえで、まだ目に痛みや違和感、充血がみられる場合は速やかに眼科医の診察を受けるようにしましょう。
飲んだ後の症状を確認しよう
しかし、誤飲したあとの子どもの様子が少しでもおかしく感じるようでしたら、大事をとって必ず医療機関に連れていくようにしましょう。そのためにはまず、飲んだあとのお子さんの症状をしっかり確認することが大切です。
とくに受診した方がよいのは
・大量に飲んでしまった
・激しく咳き込んでいる
・嘔吐している
といった場合です。
また、市販品でなく自宅で洗剤などを混ぜて作ったシャボン玉液の場合も対処方法はほぼ変わりませんが、お子さんの様子には十分注意しましょう。