ひとりっ子はのんびりやさん?性格から子育てのポイントまで
ひとりっ子を育てていると、周囲の人から「ひとりっ子だからのんびりしてるね」と言われたり、「うちの子、マイペースだけど大丈夫かな…」と心配になったりした経験が一度はありますよね。ひとりっ子がのんびりやさんやマイペースと言われる理由、ひとりっ子の特徴やメリット、長所を伸ばす育て方の工夫をご紹介します。
ひとりっ子に共通してみられる特徴とは
マイペースでのんびりやさん
お友だちと一緒に遊べるようになるころや、保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、子どもとお友だちのやり取りを目にするようになります。
そのなかで、周りに友達がいても自分のやりたい遊びに没頭していたり、何かを選ぶときにもじっくり時間をかけたりしている子どもの様子を見て、マイペースさやのんびり具合が気になり始めるママも多いのではないでしょうか。
心配がつのりますが、幼稚園生活を続けていくうちに周りのペースを意識して行動できるようになりますよ。
ライバルが少ない環境なのでお人好しに
家庭内に子どもは自分1人なので、競争や取り合いなどをする必要性がなく、あまり焦ることもありませんし、焼きもちを焼くライバルが少ないため、穏やかな気持ちでいられます。
だからこそお友だちを疑うこともほとんどなく、「相手に合わせる、譲る、待つ」という行動を自然にとることができます。
ママからすると「もう少し主張をしてもよいのでは?」と感じることもあるでしょう。でも、ひとりっ子特有のお人好し感は、優しくておおらかな性格が表れている証拠です。お友だちの気持ちや意思を自然に汲んであげられる、素敵な一面ともいえますよね。
交渉が苦手なのでわがままと言われることも
わがままに見られてしまうのは、ひとりっ子ゆえに交渉が苦手だったり、予想外の出来事に対しての対処法が分からなかったりして、その戸惑いが表情や泣くといった行動に出ているだけなのです。
小さいころには、どうしてよいか分からず泣いてしまうことや機嫌が悪くなってしまうこともあるでしょう。それは兄弟がいる子どもでもあり得ることです。これから先の集団生活の場で、子ども同士のトラブルなどを経験していくうちに、交渉などの対処法が身についていきます。そんな成長を楽しみにできるとよいですね。
ひとりっ子ならではのメリットもたくさん
親の愛を一身に受けて育つことができる
メリットの一つ目は、なんといっても「親の愛情を一身に受けて育つことができる」という点ですよね。兄弟と比較されることもなく、両親との関わりも濃密になるので心も満たされ、自然に自己肯定感が高まります。
自己肯定感が高いことは、自信を持ってものごとに取り組める、失敗をしても前向きな気持ちで進むことができるなど、子どもの心身の成長に大きなプラスの効果をもたらし、「自分でやってみよう」というチャレンジ精神や自立心にも繋がっていきます。
ひとりで遊ぶことで想像力も豊かになる
ひとりっ子はひとりで遊ぶことが多いため、自分の好きな遊びや興味のあるものごとに対して、じっくりと時間をかけて取り組むことができます。
マイペースと感じるひとりっ子の行動の一つとして「納得がいくまで同じおもちゃで遊ぶ」というケースがありますが、それは兄弟がいる子どもに比べて、集中して遊んでいるからです。そのため好奇心や探求心も芽生えやすく、想像力も豊かになります。
実際に一つのおもちゃで様々な遊び方をしたり、お人形遊びで一人三、四役を演じていたりしますよね。これも想像力の豊かさや、一つの事柄に黙々と取り組める力を持っているからこそできることなのです。
費用は1人分!親の経済的負担が軽減できる
兄弟がいれば、子どもの人数分の保育料や教育費がかかります。ひとりっ子の場合、子どもにかかる費用は1人分なので、経済的負担はやや軽め、もしくは余裕を持てることが多いのです。
ひとりっ子だからこそ時間的にも経済的にも少し余裕ができ、その結果、子どもの興味や好みに合わせた習いごとを選べる、というメリットもありますよね。
実際に兄弟がいる子どもに比べ、ひとりっ子の子どもは複数の習いごとに通っているケースが多く、「ひとりっ子だから、習いごとなどで様々な経験をさせてあげられる」というママやパパの声も多数あります。
ひとりっ子育児ならではの工夫とポイント
のんびりやさんを急かさないために
ひとりっ子だからこそ身についてきた好奇心や探求心、集中力や想像力を大切に育むためにも「必要以上に急かさない」ようにしましょう。
時間などに制限がある事柄に対しては別ですが、のんびりと時間を使うタイプが多いひとりっ子は、急かされるとストレスやプレッシャーを感じてしまうこともあります。
躾として必要な部分以外ではあまり急かすような対応はせずに、「ママが次に声をかけたら終わりにしようね」などと前置きをするのがおすすめです。時計を読めるようになったら、「◯◯分に終わりにしようね」などの声かけをするとよいですね。