1歳児の爪がスプーンのように!原因からケアの注意点まで紹介
スプーンネイルをご存知ですか?スプーンのような形に反りあがった爪の症状で、小さな子どもによく見られます。少し痛そうに見えるスプーンネイルはいったい何が原因で、どのようにケアをすればよいのでしょうか。ママができる対応方法や注意点についてご紹介します。
子どもがスプーンネイルになって不安
スプーンネイルはよくあるトラブル
子どもの爪がスプーンネイルになっていたら、初めて見るママは「爪が反りかえって痛そう!」と少し驚くかもしれません。しかし、あまり気にしなくても大丈夫です。
スプーンネイルはハイハイが始まる生後半年ごろから3歳くらいであれば、ほとんどの子どもに現れる症状です。特別大変なトラブルではないのです。
通常であれば成長とともに、爪がしっかりしてくる4歳ごろには自然と解消します。痛みがあるわけでもないので、腫れていなければ過度な心配をする必要はありません。
1歳児がスプーンネイルになる原因
ハイハイをしたり、つかまり立ちをしたりすると、指を使うので圧力がかかります。日常的にこうした行動をするようになると圧力がかかり続けるので、反ったり割れたりしやすくなるようです。
また、まれに栄養状態によってもスプーンネイルになりやすいといわれます。原因は鉄分の不足による「鉄欠乏性貧血」です。ただし貧血によるスプーンネイルは稀なケースで、爪の状態から「貧血になってしまったかも」と、心配する必要はありません。
病院を受診した方がよいの?
ケアで大切なのは爪の切り方です。通常、産院などでは丸く切るよう指導されますが、この切り方では爪の両側と皮膚がつながっている部分が短くなりやすく、つながりの部分が短いと爪を支える力が弱くなってしまいます。
爪は指に沿ってまっすぐカットしてください。鋭利な切り口で皮膚をひっかいて傷つけないように、やすりで削りましょう。
ただケアを続けていても、爪の間から入ったばい菌が原因で腫れてしまうことがあります。腫れたときは皮膚科を受診してください。治療すればすぐに治ることが多いので、心配せずに受診しましょう。
1歳児の爪をケアする三つのポイント
こまめに爪のケアをしよう
一つ目のポイントが爪をこまめに切ることです。爪と皮膚の間には汚れや雑菌が隠れており、こまめに切ることで雑菌の繁殖を予防することができます。
こまめに爪を切るタイミングは、4~5日に1度が目安です。子どもは大人よりも代謝が活発で、爪が伸びるのが早いためです。ただ個人差があるので、4~5日経っていなくても指先より伸びてきたら切るようにしましょう。
こまめなケアは大切ですが、深爪には気をつけてください。爪は指先の保護や指先に加わる力を支える役割があるので、指の先端より短くしないようにしましょう。
お風呂上がりを避けてタイミングよく
また子どもは緊張するとじっとしなくなるため、上手に爪を切ることが難しくなります。子どもを緊張させないために、ママは膝に抱いて「爪を切ってきれいにしようね~」などと優しく声をかけながら、子どもをリラックスさせてください。
爪を切りやすいタイミングは、子どもの就寝中や、寝起きでぼーっとしてあまり動かないとき、また食後のリラックスしているときです。ただし就寝時でも手足をばたつかせているときは避けましょう。
爪切りやはさみが怖いならやすりを使おう
よく使われているのが専用の爪切りやハサミで、子どもの小さな指に合わせたサイズで使いやすいです。しかしいくら専用でも、子どもの爪のケアで刃物を使うことに不安を感じるママもいますね。そんなときおすすめしたいのが、やすりです。
やすりには電動と手動があります。電動はスイッチを入れるだけで簡単に爪の手入れができて手軽です。月齢や年齢によってアタッチメントで目の粗さを変更して使用します。
手動は安価で、電動と比べるととてもコンパクトなため持ち運びにも便利です。ハサミで爪を切ったあと、角を整えるために併用するママも多いようです。