毎日変化し成長する赤ちゃん!体と心の変化を知って育児を楽しもう
産後のボロボロになった身体で、寝不足と闘いながら赤ちゃんのお世話をしているママ。ゆっくりと我が子の成長を感じる余裕もないかもしれませんね。しかし赤ちゃんは驚くほどのスピードで日々成長しています。育児をもっと楽しむために、赤ちゃんの心と身体の変化を知っておきましょう。
運動能力の発育からみる赤ちゃんの体の変化
首がすわり抱っこが安定してくる頃
生まれて間もない赤ちゃんが抱きにくいのは、首がすわっていないから。しかし、パパやママが日々お世話したり話しかけたりするうちに、身体や脳が刺激され周りへの興味が湧き、運動機能も高まります。
そのうちに首を左右に動かすようになり、生後3カ月頃には赤ちゃん自身の力で首を自由に動かすことができるようになります。このような状態を一般的に「首がすわった」といいます。首がすわると縦抱きできるので、ママも抱っこが楽になるでしょう。
寝返りからハイハイへ!目が離せなくなる頃
一度寝返りの味をしめると、赤ちゃんはゴロゴロと転がって自由に動き出します。興味のある対象により近づくために、だんだんと「ズリバイ」し始め、そのうち「ハイハイ」でどこにでも移動していくでしょう。個人差が大きいのですが、平均的には7~8カ月頃にハイハイが始まるようです。
ねんねだった頃はあんなに「早く動き出さないかな…」と心待ちにしていたのに、一度動き出すと止まらない赤ちゃんに手を焼くママも多いですね。危ない場所や汚れている場所でもお構いなしなので、1日中目が離せなくなる時期です。
つかまり立ちと伝い歩きは行動範囲が広がる
立ち上がると、お座りやハイハイでは見えなかった景色が広がるので、さらに好奇心が育ち、一歩ずつ足が前に出て「伝い歩き」をし始めます。平均的には11~12カ月頃伝い歩きができるようになります。
伝い歩きの頃は、壁沿いに部屋の中をぐるりと一周まわったり、部屋のドアが開いていると廊下や隣の部屋まで移動したりと、行動範囲が一気に広がります。足腰の筋肉が発達しますし、見るもの触れるものからたくさんの刺激を受けて心も成長していくでしょう。
言葉や表情に現れる赤ちゃんの心の成長
喃語から意味のある言葉へ変化する過程
4~6カ月頃から「だーだー」「うーうー」など、パパやママになにか訴えかけるように声を出すのが「喃語」です。「んまんま」「んぱぱぱ」など発音のバリエーションがだんだんと増え、早い子では1歳頃には「パパ」「ママ」がいえるようになるでしょう。
一般的には1歳半頃から「ワンワン」「まんま」など意味のある言葉を発し、2歳半頃には2~3語を繋げて話せるようになっていきます。赤ちゃんとコミュニケーションが取れるようになると、育児もグッと楽しくなってきますよ。
一日ごとに豊かになっていく表情の変化
新生児の頃は目がほとんど見えていないため、表情の変化は少ない時期です。2~3カ月頃になると、少しずつパパやママの顔を認識し始めるため、近くに見えるとじっと見つめ返してくれるようになるでしょう。
4~5カ月頃には「いないいないばあ」などでたくさん笑ってくれます。生後半年を過ぎると、表情やしぐさで喜怒哀楽がはっきりわかるようになり、赤ちゃんのお世話がより楽しくなってくるでしょう。
コミュニケーションで心の成長をサポート
たくさんの愛情をそそぐことで信頼関係がうまれ、健全な心が育っていくのです。乳児期は「抱きしめる」「なでる」などのスキンシップをともなうコミュニケーションが、より愛情が伝わりやすいとされています。
そっとなでながら微笑みかけたり、おむつ替えのとき話しかけたりするとよいですね。精神的に安定すると赤ちゃんの心の成長を促してくれるでしょう。同じ声かけでも、昨日と今日では反応が変わっていることもたくさんあります。毎日の変化が楽しみになりますよ。
赤ちゃんの成長の変化をママも楽しもう
成長にともなって遊び方も変わってくる
【1~3カ月頃】
この時期は「音・触覚・声」を使った遊びがおすすめです。「キュウリができた」や「いっぽんばしこちょこちょ」などを歌いながら触れ合う遊びがよいですよ。動画サイトなどで歌や動きが調べられます。
【4~6カ月】
首がすわったら少し動きのある遊びもよいですね。ママの膝で揺れる「バスにのって」はこの時期の子どもが大好きな歌です。ママと一緒に「ハイハイ競争」も楽しいですよ。
【7~10カ月】
身体がしっかりしてきたら、積極的に外遊びに出かけたいですね。屋外で受ける刺激は赤ちゃんをさらに成長させてくれるでしょう。