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5歳の心に届くように叱るコツは?5歳児の特徴とNGな叱り方も紹介

5歳の心に届くように叱るコツは?5歳児の特徴とNGな叱り方も紹介

5歳くらいになると、自分の意思をしっかりと持って主張をするようになります。ママがいくら叱っても、子どもの心に響かなければ行動が改善されることはありませんね。むしろNGな叱り方をして逆効果になってしまうこともあるかもしれません。5歳の心に届く叱り方のコツを見ていきましょう。

5歳の子どもの体と心の成長具合

5歳の子どもの身体的な成長

5歳になると赤ちゃん感がすっかり抜けて、しっかりとした受け答えのできる子どもに成長します。ママとしては嬉しい反面ちょっぴり寂しい気もするかもしれませんね。まずは5歳児の身体的な成長を確認してみましょう。

〈5歳児の平均的な成長〉
女児…身長約107cm、体重約17kg
男児…身長約108cm、体重約18kg

〈5歳児の運動能力〉
・バランス感覚が向上するため、スキップ、ケンケンパ、自転車、鉄棒、縄跳びなどができる子どもが増える。
・ボールを投げる、受け取る、蹴るなどがうまくなり、遊び方に幅が出る。
・走るスピードが速くなったり、高いところからジャンプしたりするので、遊び方がダイナミックになる。
・手先が器用になり、細かい作業ができる。

5歳児は社会性やルールの理解も進む

5歳児の大きな特徴の一つとして、社会性の成長が挙げられます。身体的成長とともに、できることが増えた分、周りとの関わりも増えてくるのがこの時期です。

3、4歳くらいまではマイペースに遊ぶことが多かった子どもも、5歳くらいになると周りのお友だちと一緒に遊ぶ時間が徐々に増えてくるでしょう。自分ひとりで遊ぶときとは違って、譲り合ったり協力し合ったりして遊ばないとうまくいかないことに気づき始めます。

気の合う仲間同士でよく一緒にいることが増えたり、ルールやストーリー性のある遊びを楽しんだりするなど、社会性の芽生える大切な時期です。精神的な発達が進むこの時期に、相手を思いやる気持ちや、仲間と協力して目標を達成する楽しさを知ることができるでしょう。

基本的なことが自分でできるようになる

5歳児になると、朝起きてから夜眠るまでの基本的な生活習慣を自分ひとりでできるようになります。朝起きたらトイレに行って、顔を洗って、着替えて、朝ご飯を食べて、歯を磨いて…といった具合に、ママに言われなくてもできる子どもが増えてきます。

また、保育園や幼稚園に通うことで、起床時間や就寝時間、食事の時間などが安定し、生活リズムが整ってくる時期です。家庭でもできるだけ早寝早起きの習慣を乱さないように注意したいですね。

さらに、家族以外の人への挨拶や、自分で散らかしたおもちゃの片付け、ママのお手伝いや自分より小さい子どものお世話など、自分のことだけではなく、周りの人の役に立つことをすすんでする子どもも増えてきます。

子どもの心に届く叱り方を覚えよう

叱る内容を具体的にして理由を添えよう

心と体が成長し、自立心も育ち始めている5歳児を頭ごなしに叱ったところで、心に響くとは思えませんね。物事を理解する力がついてきた5歳児を叱るときは、叱る内容をより具体的にして理由を添えると効果的です。

例えば、危険なことをしたときには「ケガをしたらたくさん血が出て痛いし、ママも悲しいよ」と伝えることで、実際に危険であることをイメージすることができます。また、社会的ルールに反することをしたときなども、なぜそれをしてはいけないのか、分かりやすく理由を伝えましょう。

このとき、ママは感情的にならずに冷静に話をすることが大切です。事前にママと子どもの間でルールを決めておくという方法も効果的ですよ。

男の子に効果的な叱り方

「毎日同じような言葉で叱っている…」と、疲れているママも多いのではないでしょうか。叱る側にも労力がいります。効果的な叱り方を知って、ママのストレスを少しでも軽減したいですよね。

子どもの性格にもよりますが、男の子と女の子では少し叱り方のポイントが異なります。男の子は同時に二つのことをするのが苦手です。5歳の男の子を叱るときは、物事を一つずつ整理して伝えるとよいですよ。

5歳の男の子にはプライドも芽生えてきているので、お友だちや兄弟姉妹の前で叱らないようにすることもポイントです。叱るよりも褒めることでプライドをくすぐりながら行動を正していくというのが、ママも子どももストレスが少なくて済みますね。

女の子に効果的な叱り方

5歳の女の子を叱っていて、「ああ言えばこう言う」という態度にイラッとした経験のあるママも少なくないでしょう。女の子はママをよく見ていて、ママとそっくりな言い方で言い返してくるものです。

ママが感情的になれば、子どもも感情的になるでしょう。女の子を叱るときは、冷静に順序立てて話をするとよいですよ。そして、女の子特有の「共感してほしい」という気持ちに寄り添うと効果的です。

きつい言い方は避けるようにして、子どもの気持ちに理解を示しながら諭すようにしましょう。厳しく言い過ぎると傷ついてしまうこともあります。また、女の子がママのまねをすることを前提に、ママ自身が日頃の言動を見直すというのも大切なことかもしれませんね。

逆効果になってしまうNGな叱り方とは

感情的になって叱るのはよいことなし

子どもを感情的に叱ることはよくない、と理解しているママがほとんどでしょう。しかし、分かっていても感情的になってしまうものですよね。大きな声を出したり、長々と叱ったりすると、ママの感情はさらにヒートアップして、本来言いたかったことから脱線してしまうことが多くなります。

感情的に叱ることが常態化してくると、子ども自身もママの怒り方に慣れてきて「ママまた怒ってるな…」というくらいにしか思わない可能性があります。

感情的になると、「叱る」というよりも単純に「イライラしている」「怒っている」と捉えられ、ママが伝えたいことは伝わりにくくなるのです。それどころか「ママは自分のことが嫌いなのかもしれない」と感じさせてしまうリスクさえあります。
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