5歳の子が人見知りする原因。克服する方法と3つの注意点
子どもの成長過程であらわれる「人見知り」。3歳くらいになれば人見知りしなくなる子がほとんどですが、子どもによっては、5歳になってもまだ人見知りをしていることも。「うちの子は人見知りが激しくて…」と心配しているママもいるでしょう。ここでは人見知りの原因を知り、その克服方法を考えてみます。
5歳の人見知りにきっかけはある?原因は?
赤ちゃんのころから始まっている
人見知りには、個人差があります。とても人見知りが激しくて、大泣きする子もいれば、ちょっと顔をそらすけど、しばらくしたら笑ってくれる子もいます。1年以上続く子もいれば、まったく人見知りしない子もいます。なので人見知りは人それぞれ、赤ちゃんのころから持っている個性のひとつといえます。
個性は、自分では変えることができない部分です。引っ込み思案や、恥ずかしがり屋など、生まれ持った気質も人見知りに関係しているので、子ども自身もどうすることもできないでいることを、まず分かってあげましょう。
他人に不安や恐怖感を持ってしまう
でもこれも成長過程でおきることなので、さらに成長して、すべての人が怖いわけではないと分かってくれば、人を避けることはなくなっていきます。
公園という知らない人が多い場所よりも、甥っ子や姪っ子が来る親戚の集まりや、ママのお友達の子どもなど、気心が知れた人たちの中で慣れていくというのもひとつの方法です。何度か顔を合わせているうちに、大丈夫という気持ちになっていきます。
人の顔を覚えにくいことも原因のひとつ
人の顔を覚えるのが得意な子は、自信を持って「こんにちは!」と近所のおばさんに挨拶できるでしょう。でも苦手な子は、目の前にいるおばさんが、本当に近所のおばさんかどうか分からず、挨拶することはもちろん、おばさんの顔を見ることすら怖くてできないものなのです。
顔を覚える能力も人それぞれで、大人でも人の顔を覚えるのが苦手な人がいますよね。子どもも同じだと分かってあげると、人見知りの理解が深まります。
5歳の人見知り克服のためにできること
親自身が人見知りを意識しない
子どもの人見知りは、時間が経てば軽くなっていくものなので、ママは気にせず、ただ近くで見守ってあげましょう。我が子が心配だからこそ、人見知りを早くなおしておげようと頑張ってしまうのも分かりますが、人見知りをする子に必要なのは、安心する環境です。
ママが見守ってくれていると感じることで、自然に子どもは自信が持て、自分の力で人見知りを克服していきます。
子どもにお手本を見せてあげる
子どもは、ママが楽しくお喋りするのを横で聞いてみたり、ママが挨拶した近所のおばさんから「○○ちゃんも元気にしてる?」と声をかけられたりもするでしょう。そうすることで、子どもは徐々に、人と一緒にいる環境に慣れてきます。
子どもが一人ではできないことを、ママが一緒にしてあげることで、子どもは無理なく人と接することができ、どのように接すればよいのか自然に学んでいくのです。
不安を受け止めて寄り添ってあげる
もし原因が分からなくても、ただ一緒にいてあげるだけで、子どもの不安は減るものです。「ほら砂場でみんなで遊んでおいでよ!」など、子どもを一人で放り出すようなことはせず、「ママと一緒に行ってみる?」と聞いて一緒に行ってあげたり、砂場でママも子どもたちに交じって遊ぶなどして、少しずつ子どもがほかの子と交じり合える機会を作ってあげましょう。