子どもの非常食になるお菓子を紹介!選ぶ基準や保存に優れたお菓子
緊迫した避難生活が続くと、子どもにもだんだんとストレスや疲れが溜まります。そうした非日常のストレスや疲れを癒すため、お菓子を非常食として用意しておくのも一つの方法です。この記事では、お菓子が非常食として役立つ理由や、非常食としておすすめなお菓子を色々とご紹介していきます。
非常食にお菓子がよい理由と選び方
心身の安らぎのためお菓子があった方がよい
お菓子などの甘いものを食べると、人の脳はセロトニンという物質を分泌します。セロトニンには心身の安定や心の安らぎなどのリラックス効果があるとされ、人の精神面に大きく関わることがわかっています。
非常食としては、普段から食べ慣れているものを用意したいですね。特に、乳幼児は年齢によって食べられるものに制限があるため、日常生活で食べているものを用意する方が安心でしょう。避難生活が長引くと非常食にも飽きてしまうので、お菓子はそういったストレス緩和にも役立ちます。
個別包装してあるお菓子は食べるとき衛生的
その点、個別包装してあるお菓子なら、手軽に食べられて便利です。個別包装なら、手を汚すことなく、また汚れた手でも衛生的に食べることができますね。
さらに、個別に包装されていることで保管がしやすいだけでなく、ポケットに入れたりリュックに入れたりというように、小分けにして持つこともできます。災害はいつ起こるかわからないので、緊急時の持ち出し袋に入れておくことはもちろん、普段のお出かけにも少量でよいので持ち歩けると、いざというときに役立つでしょう。
無駄にしないローリングストックできるもの
しかし、長すぎる賞味期限は忘れ去られやすいというデメリットがあります。非常食は日常では出番がないため、いざ必要になった際に期限が切れていたという事態が起こりかねません。
そこで、非常食を無駄にしない「ローリングストック法」がおすすめです。これは、非常食を賞味期限が近いものから日常的に食べ、食べた分を新しく買い足していくやり方です。お菓子もローリングストックすることで、無駄なく万が一に備えることができますね。
赤ちゃんから食べられる非常食になるお菓子
離乳食の時期から食べられるゼリー飲料
そこで、ゼリー飲料を非常食として常備しておくことがおすすめです。ゼリー飲料は離乳食の時期から食べられるものもあり、喉の渇きも潤せるので非常時に重宝するでしょう。喉越しがよいため、食欲がなくても食べやすいですね。
野菜や果物の栄養分を手軽に摂取できるものもあり、栄養補給の面でも役立ちます。ゼリー飲料は、離乳食が始まる時期の生後6カ月から飲めるものが多いので、月齢に合うものを用意しましょう。
羊羹はスプーンで潰すと食べやすい
羊羹は個包装になっており長期保存が可能で、フィルムを開ければ手軽に食べられる商品が多いです。硬さも、小さい子どもや高齢者が食べられるくらいに柔らかいので、家族の誰にとっても食べやすいでしょう。
ただし、羊羹には糖分が多く含まれているので、離乳食の後期以降に少しずつ与えるようにしたいですね。なお、羊羹をスプーンで潰すと、さらに食べやすくなりますよ。
ベビーボーロは栄養価が高い優れもの
味にクセがなく、優しい甘みが子どもはもちろん、大人にとっても食べやすいお菓子といえますね。栄養機能食品としてカルシウムや鉄分が強化されているものなら、栄養価の高さの面で優秀な非常食となるでしょう。
ベビーボーロは少量ずつの小分けになっているタイプもあり、保存や持ち運びにも便利です。ただし、牛乳や卵はアレルギー成分でもあるため、アレルギーが心配な場合は与え方に注意してくださいね。
幼児が喜ぶ保存にも優れた非常食用お菓子
警視庁も推薦のチョコペンは夏も保存可能
しかし、チョコレートは気温が高いと溶けやすいのが難点ですよね。その難点をカバーするとして、SNSの公式アカウント上で、警視庁警備部災害対策課はチョコペンを推薦しています。
チョコペンなら夏でも保存ができ、手を汚すことなくそのまま食べることが可能です。さらに、サイズが小さいため、収納や持ち運びにも便利という利点もありますよ。乾パンなどに絵を描いてデコレーションすれば、避難生活の中での、子どものストレス解消にも役立つのではないでしょうか?