株はいくらから始めることができる?初心者のための基礎知識やリスク
今は普通預金で貯金をしてもお金が増えない時代ですよね。そんな中、子どもの教育費や老後の生活費のために貯金だけではなく投資も始めてみたいというママはいませんか?「株式投資」ってよく聞くけど、実際どういうものなのか不安に思っているママもいるはずです。そこで今回は、株式投資について詳しくご紹介します。
株式投資って実際はどんなもの?
株を売買できる会社は上場企業のみ
会社が何か新しい事業を始めようとするときには、多額の資金が不可欠になります。そこで株式会社は、事業を行うための資金を投資家たちに支援してもらうのです。そのかわりに会社は、資金を出してくれた投資家たちに「株式」という証明書を渡します。
そして、投資家たちから出資してもらった資金を元に事業を拡大していき、そうして上げた利益を投資家たちにお礼として還元していきます。これが株のしくみです。
株とは会社の資金の一部のようなもの
株式市場で売買されるのは株式なので、上場企業は株式会社であることが必須です。会社には、株式会社以外にも合同会社、合名会社、合資会社などがありますが、上場できるのは株式会社だけになります。会社が株式市場に上場するためには、それぞれの証券会社が定める審査水準に達しなければなりません。
ただし、株式会社だからといって必ずしも上場企業であるわけではありませんので注意してくださいね。株式会社のうち上場している企業はごく一部となります。
企業の株券を購入すればオーナーの1人に
株主になると、さまざまなメリットがありますよ。まず、配当金を受け取ることができます。配当金とは、会社が出した利益の一部を還元してくれるものです。それに、株主総会に参加することもできます。
また、株主優待制度のある会社の株主になれば株主優待を受け取ることができますよ。株主優待は会社によってさまざまで商品や割引券などがもらえます。おもちゃメーカーや子ども服ブランドなど普段ママが利用していて馴染みのある企業を選ぶのもよいかもしれませんね。
ママも株をやってみたいけどいくら必要?
安い銘柄ならママのお小遣いからでも可能
株は基本的に1株ずつの注文はできません。最低でも銘柄ごとに決められた数でしか取引ができないのです。これを単元株といい、その数は100株や1,000株など銘柄によって異なります。ですから、1株100円程度の株価が安い銘柄を選べば1万円台から株式投資を始めることができますよ。
これなら、ママのお小遣いからでもチャレンジしやすいのではないでしょうか。一方、高いものだと数十万~数百万円かかるものも。また、1株10円単位のものもありますが、ここまで安い銘柄だと倒産リスクの危険性も高くなるといえます。
ミニ株制度を使えば大企業の株も手が届く
これなら単元株だと難しい大企業の株もママは少しの負担で購入できそうですね。ただし、ミニ株を取り扱っている証券会社や銘柄は限られており、すべての証券会社で全上場銘柄の取引ができるわけではありませんので注意が必要です。また、売買のタイミングに制限があったり、証券会社の手数料が高かったりもします。
とはいえ、ミニ株でも株主優待があるものもあり少額投資で数社分購入しておけばリスク分散もできますので、検討してみるとよいのではないでしょうか。
少しずつ積み立てて投資金を貯めることも
積立式の株式投資として、さまざまな証券会社からオリジナルの単元未満株を利用した定額積立サービスが実施されています。毎月500円以上1円単位というワンコインでの購入も可能で、その金額の範囲内で購入できる株数が毎月増えていくというしくみです。
株価は日々変動しますが、積立にすることで手間をかけずに有利な平均値で購入することができます。毎日家事や育児に忙しいママにはぴったりの方法だといえますね。
始める前に用意するものと最大のリスクは?
証券口座を開設しよう
証券会社は数多くあり、そのサービス内容もそれぞれ違います。その中でも大きく変わるのは、取引ツール、手数料、取り扱っている商品の三つです。
取引ツールには、企業の分析ができたり、リアルタイムの株価をお知らせしてくれたりなどの違いがありますし、手数料は一般的に実店舗を持つ証券会社より、ネット証券の方が安いといえます。また、取り扱っている商品も各証券会社によって変わってきますよ。
そのため、ママが使いやすいツール、購入したい商品や手数料がいくらかかるかを加味して自分に合った証券会社の口座を開設しましょう。