幼児にフォローアップミルクは必要?デメリットや卒業するコツを紹介
離乳食を完了した子どもがまだフォローアップミルクを飲んでいるけれど、そろそろやめたいと考えているママもいるでしょう。この記事では、その子に合わせたフォローアップミルクの必要性を考えながら、デメリットや卒業のコツについてご紹介します。食事からの栄養摂取がメインとなるよう、スムーズに移行したいですね。
フォローアップミルクはなぜ幼児に必要か?
不足している栄養の補給に適している
鉄分やミネラルを強化したもの、カルシウムやビタミンを強化したもの、脳の働きをサポートするDHAも配合したものなど、メーカーによって配合されている成分の特徴に違いがあります。
離乳食期は赤ちゃんの好き嫌いや食べムラなどにより、成長に必要な栄養を離乳食から完全に摂るということは難しいため、フォローアップミルクは不足している栄養の補給に適しているのですね。
精神的安定のために欲しがる幼児もいる
そのため、フォローアップミルクは簡単に卒業できても、哺乳瓶を手放せるかどうかは難しい子もいます。寝る前に必ず欲しがる場合は、もしかすると飲みたいというよりも、哺乳瓶を口にして落ち着きたいだけかもしれないので見極めが大切です。
まずは、哺乳瓶の中身を麦茶や湯冷ましにして、徐々に寝かしつけのミルクをやめていきましょう。また、哺乳瓶以外の方法で寝かしつける習慣にも慣れるよう促したいですね。
食事できちんと栄養を摂れていれば不要
好き嫌いや食べムラから、離乳食の食べる量が少なく栄養不足が心配な場合や、ママの母乳の量が減ってきて栄養が足りているか不安な場合は、栄養を補う目的で飲ませてもよいでしょう。
通常の食事をしっかり食べられるようになったら、フォローアップミルクの役目は終了です。それ以降は、栄養バランスを考えた食事から必要な栄養を補うようにしましょう。
フォローアップミルクを続けるデメリット
お腹が満たされてご飯を食べなくなる
食事の前に与えると、お腹が満たされてご飯を食べなくなってしまいます。また、子どもがフォローアップミルクの味を好んで、出されたご飯を嫌がったり、ご飯をほんのわずかしか口にせず、フォローアップミルクを欲しがるようになったりするケースもあります。
ご飯よりも甘くて飲みやすいため、離乳食の進みがうまくいかなくなってしまうのです。もし、食後に与えて、さらに欲しがるようであれば、フォローアップミルクではなくご飯の量を増やすようにしましょう。
作る手間もお金もかかる
しかし、1日3回の食事の支度のたびに、計量してお湯を沸かして作る作業はなかなかの手間であり、ママやパパの負担となります。
また、価格的にはおそらく牛乳の方が安く済むでしょう。離乳食が完了し、幼児食へ移行しても割高なフォローアップミルクを飲み続けるというのは、お金がかかることでもあります。幼児食へ移行した後は、食事から栄養を摂るようにしたいので、不要なミルク代は節約したいものですね。
寝る前に飲むと虫歯になるリスクが高い
なお、フォローアップミルクは、寝る前に飲むと虫歯になるリスクが高くなるといわれています。就寝中は唾液の分泌量が低下するので、口の中が洗い流されにくく、ミルクが残ったままの状態になりやすいためです。
寝る前にフォローアップミルクを与える場合には、ミルクを飲み終えた後に、麦茶や湯冷ましを飲むことで口の中を洗い流したり、赤ちゃん用歯ブラシなどを使ってしっかりとケアしたりすることが大切です。
フォローアップミルクを卒業するコツ
本人にいつからやめるか伝えて計画しよう
「この日でミルクは終わりだよ」とか「ミルクはなしにしようね」など、優しく伝えましょう。言葉で伝えることで、子どもも心の準備がしやすくなりますよ。
フォローアップミルクの卒業は、1~2日単位では難しいことも珍しくはありません。すんなりやめられるかどうかは、子どもの性格などによって違います。そのため「がんばってみよう」などと声を掛けながら、じっくりと時間を掛けて取り組んでくださいね。