産後の2カ月間、赤ちゃんとママはどう過ごす?過ごし方と注意点
赤ちゃんが生まれてから病院にいるあいだは、周りに色々な人がいたから安心でしたが、退院してから急に赤ちゃんとママの2人になるのは少し心配ですよね。2人で大丈夫かなと不安を感じているママが赤ちゃんと安心して過ごせるように、産後2カ月の赤ちゃんとママの過ごし方と注意点を紹介します。
赤ちゃんとママ、産後2カ月間の過ごし方
退院後の2週間は赤ちゃんのお世話メインで
ママの子宮は、赤ちゃんがお腹にいるときは伸びている状態ですが、赤ちゃんを出産するとゆっくりと元の大きさまで収縮させようとします。元の状態に戻すためには2週間ほどかかります。
骨盤も赤ちゃんが通るためにかなり広がりますから、グラグラな状態です。骨盤を元の状態に戻すのも大変で、骨盤にあまり負担がかかるとなかなか元の状態には戻りません。
ですから、退院後2週間は赤ちゃんのお世話をメインにして、ママの身体をできるだけ休ませることが必要なのです。
生後1カ月まではおうちで無理せず過ごそう
ですから、生後1カ月間はできるだけおうちでゆっくりと過ごしましょう。家事の方はできる範囲でして、まずは赤ちゃんのお世話を中心にしながら、ママの身体も休ませながら過ごすのです。
赤ちゃんを抱っこして、授乳して、おむつを替えて、沐浴をしてとまだまだ慣れていないお世話ですから、無理をせずにしましょう。赤ちゃんが眠っているときにママも眠って寝不足にならないようにすると、身体も少しは楽ですよ。
行動範囲が広がる1カ月健診以降も油断禁物
1カ月ほどすると、ママも赤ちゃんのお世話に慣れてきて、赤ちゃんと2人きりの生活に少し疲れが出てくる頃かもしれません。ついつい外に出かけて気分転換したくなる気持ちは分かりますが、まだまだ無理は禁物です。
ママの身体にもまだまだお産の影響が残っていて、尿失禁や便秘や痔などに悩まされているママもいるかもしれませんね。行動範囲が広がることで、人混みに出かけて赤ちゃんが感染症に感染することや、刺激が強すぎて負担がかかる可能性もありますから、油断はしないようにしましょう。
ママの身体の回復に大切な産褥期を知ろう
妊娠、出産で変化した身体がもとに戻る時期
出産でかなりの負担がママの身体にかかっていますから、産褥期は身体を元に戻すとても大切な時期なのです。まずは、妊娠で伸びた子宮を収縮させて元の大きさに戻します。
子宮が収縮するときは痛みをともないます。赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうと子宮の戻りも早くなりますので、体力の回復も進んでくれるでしょう。
また、悪露(おろ)といって出産後に1カ月ほど粘膜や血液が排出されます。約1カ月をかけて少なくなっていきますが、身体に負担をかけると増えることもありますから気をつけましょう。
産褥期に無理をすると後でツケが来る?
産褥期にある悪露(おろ)もきれいに出ないと、子宮が元に戻らなくなることや、感染症を起こしてしまう可能性が出てきます。骨盤底筋の筋力が落ちると、晩年になって尿失禁や子宮脱を起こすこともありますよ。
身体の不調やホルモンバランスの崩れも手伝って、産後うつの症状がでることもありますし、産後うつを放っておくと、うつ病を発症することもあるようです。
産褥期に無理をすると後でツケが来るのは本当のようですから、周りの人の協力が必要不可欠なのです。
産後に起こりやすいトラブルについて
出産中の骨盤のゆがみから尿漏れをしてしまうこともあります。母乳を飲ませることで体内の水分バランスが崩れて便秘になりやすくなることもありますし、出産でりきんだことから痔になるママもいるでしょう。
体内のホルモンバランスが崩れることや育児のストレスもあり、産後うつになることもあります。産後に起こりやすいトラブルはたくさんあるのですね。ママは育児だけでも大変なのに、自分自身のメンテナンスもしないといけないのです。
産後のママを悩ませる!赤ちゃんの睡眠問題
赤ちゃんは頻繁に起きてしまうもの
赤ちゃんの脳は発達段階ですから、睡眠の周期は大人よりも短くなります。人の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の周期で成り立っています。
レム睡眠は、浅い眠りで、脳は起きているときと同じように活動しています。一方で、ノンレム睡眠は深い眠りです。脳の活動レベルは低下し、脳を休ませています。
赤ちゃんには浅い眠りであるレム睡眠が何度も起きるため、目を覚ましやすいのです。新生児から1歳半くらいまではレム睡眠が全体の半分以上を占めるともいわれますが、2~3歳頃になると大人に似た周期になります。