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授乳中に粕汁を食べても大丈夫?栄養やアルコールと注意点について

授乳中に粕汁を食べても大丈夫?栄養やアルコールと注意点について

粕汁の作り方と授乳時のポイント

粕汁の基本的な作り方

一般的な粕汁の作り方をご紹介します。

<材料・2人分>
だし汁 500㏄
酒粕 50g
味噌 大さじ2杯
(具材・お好みで以下のものなどを)
野菜:大根・人参・ごぼう・サトイモ・長ネギ、など
魚:タラ・鮭・ブリ、など
こんにゃく・油揚げ、など

<作り方>
1.大根と人参は5mm厚さのいちょう切り、ごぼうはささがき、サトイモは輪切り(大きさによって半月切り)、長ネギは小口切り、こんにゃくや油揚げは短冊切りにする
2.そのほかの具は一口大にカット
3.鍋にだし汁と根野菜を入れて沸騰させ、10分煮る
4.ほかの具材を入れてひと煮立ちさせる
5.弱火にして酒粕と味噌を溶き入れて、軽く煮立ったら出来上がり

加熱は78℃以上かつ5分以上で

ご紹介した粕汁の作り方は、酒粕の風味を飛ばさないよう最後は軽く煮立たせる程度で仕上げています。しかしこの方法ではアルコールが残っている可能性が高いので、授乳中のママが食べる粕汁を作るときにはアルコールを飛ばすためにもう一工夫必要です。

アルコールを飛ばす方法は簡単で、78℃以上で5分以上煮込んでください。じっくり煮込んでアルコールを飛ばした粕汁なら、授乳中のママだけでなく子どもも安心して飲むことができますよ。

「しっかり煮込んだけどアルコールがちゃんと飛んでいるか心配」と思ったときは、沸騰した汁の上に点火棒で火を近づけてください。アルコール分があれば火がつき、無くなれば自然と消えるので目視で確認できますよ。

お店は加熱時間が短いこともあるので注意

家庭で作る粕汁はアルコール分を飛ばすよう調整できますが、お店で食べる場合そうはいきません。あえて風味を残すため加熱時間を短くしている店も少なくないようです。

加熱時間の短い粕汁には実際どのくらいアルコールが残っているのでしょうか。一つの目安として財団法人日本食品分析センターの調査結果をご紹介します。

調査対象は煮込み時間の短い、200gの酒粕で作った200mlの粕汁です。結果この粕汁には、アルコール度数5.5%のビール82mlと同等のアルコール分が含まれていました。

先ほど作り方をご紹介した粕汁は、調査対象の粕汁より酒粕の割合が低いため、アルコール度数も低めです。お店では度数の高い粕汁が出る可能性もあるので授乳中は注意してください。

まとめ

粕汁は酒粕で作る汁物です。酒粕には授乳中のママにうれしい栄養が豊富ですが、母乳に影響を与えるアルコールには注意が必要です。

ママがアルコールを摂取するとアルコールが含まれた母乳が出るため、赤ちゃんの健康を害する恐れがあります。また母乳の出方や質を低下させることも考えられます。

粕汁を食べるには、78℃以上で5分以上加熱して酒粕のアルコール分を煮切ることが大切です。アルコール分をしっかり飛ばして、授乳中のママだけでなく子どもも一緒に、安心して粕汁を食ベて下さいね。
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