新生児期の夜中の悩みあるあるとは?夜間授乳の必要性と対策をご紹介
待ちに待った赤ちゃんとの対面を果たしたのもつかの間、産後すぐに始まる育児にママは大忙し。中でも、「夜間の授乳がつらい」と嘆くママはとても多いものです。今回は、夜間授乳の必要性や対策法、いつまで必要なのかなど、夜間授乳について知っておきたいポイントについてご紹介していきます。
新生児期にママたちが抱える夜中の悩み
授乳したいのに赤ちゃんが起きてくれない
赤ちゃんが夜中ほとんど起きることなく朝までぐっすり寝てくれるのであれば、一見育児が楽なように思われるかもしれませんが、母乳を吸うことに慣れていない新生児は昼間の授乳だけでは十分な量を飲むことができないため、たとえぐっすり寝ていても起こして授乳をしなければなりません。
また、母乳育児が軌道に乗っていない時期に長時間授乳をしないと乳腺炎などの母乳トラブルも引き起こしかねませんので、眠りが深くてなかなか起きてくれない赤ちゃんでも、起こして飲んでもらう必要があるのです。
昼夜問わずの頻回授乳で寝不足に
しかしながら、新生児期は昼夜を問わず2〜3時間ごと、ときには1時間ごとに授乳をしなければならないため、睡眠不足でヘトヘトになってしまうママが多いのです。
妊娠中からママの体は、赤ちゃんの生活サイクルに合わせられるように、短時間で深い眠りを小刻みにとれるものへと変化しています。赤ちゃんが隣で泣き始めると自然と目覚めるような仕組みになっていますので、産後は寝不足にならないよう、赤ちゃんのお世話以外は横になって赤ちゃんと一緒にこまめに休むよう心がけましょう。
眠いなかでの調乳や授乳が大変
産後しばらくの時期のママは体力が十分に回復しておらず、免疫力も低下している状態です。自身が風邪をひかないよう注意しながら、夜間の授乳もしていかなければなりません。
「母乳育児がまだ軌道に乗っていないので授乳回数が多い」「混合育児なので授乳後にミルクをあげる必要があり、時間がかかってつらい」「眠たい目をこすりながら調乳していると、スプーン何杯分入れたのかわからなくなる」など、毎日繰り返し夜間授乳や調乳をすることでストレスがたまってしまうことがよくあります。
新生児に夜間授乳が必要な理由とは?
胃の小さな新生児は一度にたくさん飲めない
ママによっては「夜が来るのが怖い」「夜中に薄暗い部屋で授乳していると孤独を感じる」など、精神的にもつらい思いをしてしまうケースもめずらしくありません。
夜間の授乳がいつまでも続くとママの体はかなりしんどく、日中の家事や育児にも影響をおよぼしてしまうかもしれませんが、生まれたばかりの赤ちゃんの胃の容量は30ml~50mlと小さく、一度にたくさん飲むことができません。乳首を深くくわえて吸うことができない、せっかく飲んでも吐き出してしまうなどの理由もあり、夜間にも授乳をする必要があるのです。
おっぱいトラブルの回避や分泌量増加のため
赤ちゃんは本能的に自分の必要な量と回数を要求しますので、母乳の量や回数の目安にこだわらず、「赤ちゃんが欲しがる量を欲しがる回数だけあげる」ことが大切です。
頻回授乳をするママはつらいでしょうが、赤ちゃんに一日に何度も吸ってもらうことにより、プロラクチンという母乳の生産をうながすホルモンがたくさん分泌され、母乳の分泌量を増やすことが可能になります。
とくに夜間の頻回授乳は分泌増加に効果的だとされていますし、母乳が溜まりすぎて乳腺炎になるなどのトラブル防止にもなりますので、夜間でも授乳をすることが必要です。
月齢があがると次第に夜間授乳の回数は減る
とくに母乳はミルクに比べて消化がよく、赤ちゃんはすぐにお腹を空かせてしまって授乳が頻回になりがちです。しかし、その後赤ちゃんの胃の容量が大きくなって一度に飲める量が増えたり、ママの母乳分泌量が増加したりすることにより、徐々に授乳間隔が空くようになります。
赤ちゃんの体重の増え具合や一度に飲める量、睡眠の深さなど、個人差によって夜間授乳がいつまで必要なのかには違いがありますが、次第に回数は落ち着いてきますので、赤ちゃんのペースに合わせながら夜間授乳を続けていきましょう。
新生児期の夜間授乳を楽にする方法
起きない子には足裏への軽い刺激などが有効
夜間に授乳するときには、赤ちゃんがはっきりと目を覚ますほど起こさなくても大丈夫です。授乳前におむつ替えをするとその刺激で起きてくれるので、あとは赤ちゃんの口に乳首をくわえさせるだけで目をつぶったままゴクゴクと飲んでくれます。
なかなか起きてくれない、飲みながら途中で寝てしまうときには、足裏を刺激する方法が効果的です。赤ちゃんは足裏が敏感ですので、こしょこしょとくすぐったりツンツンしたりすると、その刺激で目を覚ましてくれますよ。