4歳児が楽しめる遊び方を知ろう。年齢の特徴や発達を促す遊びを紹介
4歳になると、身体面ではバランス感覚が発達してよりダイナミックな動きができるようになり、精神面では、相手の気持ちを理解できるようになるようです。今回は、このような4歳児の発達の特徴を踏まえ、4歳児にぴったりな遊びを、室内、室外ともに紹介します。
4歳児の子どもの発達や特徴を知ろう
バランス感覚が身につき手先が器用に
子ども自身も、今までよりも自由に体を動かせることを実感します。すると、新しい遊具や遊びにチャレンジするなどして、体を使って遊ぶことが増えてくるようです。
バランス感覚は、手先の器用さにも影響し、ハサミで決められた線を上手に切れるようになったり、ビーズに紐を通したり、細かい作業ができるようになります。また、何か作業をしながらお友だちと話をするなど、二つの異なる行動を同時に行うこともできるようになってくることでしょう。
人の気持ちを理解できるようになる
自我が形成されていくことで、お友だちとのケンカも増えてくるといわれています。しかし、ケンカは決して悪いだけのことではなく、この頃の子どもにとって必要な経験なのです。ケンカを通してコミュニケーション能力が育まれ、問題解決能力も身についていくといわれています。
また、ケンカをしても相手に受け入れられたり、相手の主張を受け入れたりすることで、自己肯定感や他者を受け入れる気持ちも育まれていくことでしょう。
さらに想像力が豊かになる
お母さんごっこ、病院ごっこなどといった「ごっこ遊び」が好きな子どもも多いですよね。この遊びも想像力が豊かになることで、遊びがどんどん発展したり、1人で何役もこなせるようになったりするといわれています。
また、お化けや妖精などといった、多くの人には目に見えない存在への意識も高まります。今までは平気だったのに、急に暗い場所を怖がったり、1人でトイレに行くことを怖がったりする子も出てくるでしょう。
【屋内】4歳児の発達を促す遊び方
ブロック遊びは創造力や集中力が身につく
ブロックは組み合わせ方しだいで、いろいろな物を作ることができますよね。子どもは自分で頭に思い描いたものを、ブロックでどうやったら作ることができるのか、失敗を繰り返して作り上げます。その過程のすべてが創造力や集中力、忍耐力などを形成していくのです。
そのほかにも、自分で作ったブロックの作品で遊ぶことで、想像力も育まれることでしょう。
おりがみは思考力や想像力が膨らむ
慣れてくると、どんな色で折るとどうなるのか、同じ形を組み合わせるとどうなるのかなども考えるようになり、想像力や思考力も育まれます。例えば、4歳くらいの子どもでも簡単に折ることができる「ハート」のおりがみは、四つ同じものを折ることでクローバーの形になりますよね。
おりがみは場所を選ばず、外出先でも楽しむことができる遊びです。病院やレストランでの待ち時間などにもできるので、ママのバッグに忍ばせておくのもよいでしょう。
ねんど遊びは情緒が安定し社会性が育つ
ねんど遊びには、あまり失敗はありません。たとえ想像していたものが作れなかったとしても、現状の形を見て「お餅」「お化け」などとイメージを膨らませることで、発想力が豊かになるといわれています。
普段、落ち着きがなかったり、喜怒哀楽が激しかったりするタイプの子どもにもねんど遊びはおすすめです。ねんどの感触や、思いどおりに形を変えられるねんどは子どもに安心感を与えるといわれています。また、作ったねんどの作品をお友だちと見せあいっこしたり、作ったものでごっこ遊びをしたりすることで、社会性が培われていくきっかけとなることでしょう。