下の子が上の子のおもちゃを取る!ケンカになるときの対処法や注意点
兄弟がいれば、ケンカはつきものですよね。なかでも、下の子が上の子のおもちゃを取ってしまうなど、おもちゃの取り合いは、よくあるケンカの原因の一つです。子どもが仲良くする姿が見たいのに、現実はほど遠く頭を抱えているママもいることでしょう。今回は、ケンカになってしまうときの対処法や注意点を紹介します。
下の子が上の子のおもちゃを奪ったら?
下の子が取っても安全な物か確認する
しかし、年齢が違えば遊ぶおもちゃも違ってきます。そのため、下の子が取っても安全な物か、まずは確認をしてください。おもちゃの事故の約半数は、誤って飲み込んでしまったり、耳や鼻に詰めてしまったりするものです。特に、1人で活発に動き回る2歳前後は、注意が必要です。親の目の届かないところで、上の子のおもちゃを誤飲してしまうことも考えられます。
ブロックやビーズなど、小さなものは下の子が触れないところに置くか、親の目の届く場所で遊ぶようにしましょうね。
ケンカになってもすぐに止めずに見守る
親としては大きなケンカになる前になんとかしたいと思うことでしょう。そのために親が先回りばかりしてケンカを収めてしまっては、自分で解決する力が育ちません。おもちゃの取り合いの中で、自分の思い通りにならず悔しい思いをしたり、相手の気持ちを感じたりすることは、これからの人間関係を築く上でとても大切なことです。
おもちゃの取り合いで喧嘩になったとしても、そこは兄弟です。社会性を身に付けるよい機会と捉えて、大らかに見守ってみましょう。兄弟ゲンカをすぐに止めずに見守ることも、子どもの成長のためには必要ですよ。
叩くなどの暴力があるようなら注意を
たとえば上の子が2~3歳なら、まだ自分の衝動を抑えることが難しい年齢です。人との関りも勉強途中なので、叩くなどの暴力が出てしまうことがあります。上の子が2~3歳だと、下の子はまだ0~1歳の赤ちゃんのことが多く、親としては放っておけないですよね。
また、兄弟姉妹が4~6歳同士でお互いやりあえる年齢であれば、取っ組み合いのケンカをしても、見守っていて大丈夫なことがあります。しかし、あくまでも「見守る」であって「放置」ではありません。一方的に暴力を振るったり、怪我をする恐れがあったりするときは、必ず親が介入して注意をしましょう。
兄弟姉妹のケンカを止めるときのポイント
止めに入るタイミングやルールを決めておく
たとえば、
・物を投げない、物で叩かない
・噛みつかない、ひっかかない
・首を絞めない
・お腹や顔、頭を叩いたり蹴ったりしない
・「死ね」「殺す」など、言ってはいけない言葉を使わない
など。
ケンカ自体をゼロにすることは難しいですよね。しかし、ケンカのルールを作ることで、ヒートアップするのを防げたり、小さな争いを減らしたりすることができるでしょう。
ママは間に入り気持ちを代弁する役に
兄弟ゲンカは、善悪を裁くものでありません。そのためママは、兄弟ゲンカの仲裁に入ったときは、気持ちを代弁する役に回ってみてください。
相手が感じたこと、言いたいことを聞き「〇〇ちゃんは、お兄ちゃんのおもちゃが面白そうで使ってみたかったんだって」「お兄ちゃんは、急に取られて嫌な気持ちになったんだって」など、お互いの気持ちを伝えてみましょう。そうすることで子ども自身も冷静になることができ、気持ちの整理がつきやすくなりますよ。
どちらかを一方的に責めることはしない
また、逆に下の子を一方的に叱るのも避けましょう。下の子からすると、自分の意見を聞いてもらえず不平等だと感じてしまうこともあるのです。
ケンカのとき、ママがどちらかを一方的に責めると、責められた方はほかの兄弟に対して悪い印象を持ってしまい、結果的に兄弟の仲が悪くなってしまう可能性もあります。どんなときでも兄弟は公平に接することが大切ですね。
おもちゃの取り合いでケンカが多いときは?
違うおもちゃや遊びで視点を変える
たとえば、取り合いになったときは、違うおもちゃや遊びに誘って、視点を変えるようにしてみましょう。見慣れたおもちゃでは興味を惹けない場合は、しばらくしまっておいたおもちゃを出してきてもよいですね。
子どもは取り合いになると、意地になってそのおもちゃに固執してしまうことがあります。その日の機嫌や体調、気分などによって、うまく気がそらせないこともあるかもしれません。そのときは、ママも一緒に楽しく遊ぶ姿を見せてみてください。興味を持つきっかけになりますよ。