子どもが集団で遊べない?心配しないでゆっくり慣らしていく方法
子どもが集団に入らずひとりでいる姿を見てしまうと、ママとしては心配に思うこともありますよね。なぜ集団で遊ばないのか?親がサポートできることはないのか?など、いろいろと気になることもあるでしょう。この記事では、子どもが集団で遊ばない理由や集団に慣れていけるようにする方法をご紹介します。
目次
- 子どもが集団で遊べなくても心配しすぎない
- ほかの子と遊べるようになるのは何歳から?
- 「集団が苦手」は短所ではなく長所になる
- 「個性」か「発達障害」かの判断は病院で
- 集団が苦手な子に多い「HSC」とは
- 5人に1人はHSC(敏感過ぎる子)
- HSCの特徴と苦手なこと
- HSCの子どもとの向き合い方
- 子どもに集団で遊ぶ楽しさを伝えよう
- カードゲームやトランプで誰かと遊ぶ楽しさ
- 手遊び歌は、相手をよく見る練習になる
- ごっこ遊びで徐々に社会性を身につけよう
- 友だちの輪に入れるよう親ができること
- まずは家のなかで成功体験を積み重ねよう
- 思いっきりママと二人で過ごす時間を持とう
- 「仲間に入れて」をママが代弁しよう
- まとめ
子どもが集団で遊べなくても心配しすぎない
ほかの子と遊べるようになるのは何歳から?
子どもがほかの子と遊べるようになるのは3~4歳からだといわれています。そのため、その年齢に到達していなければ、ほかの子と遊ばないのは普通のことです。
また、3~4歳であっても、子どもは「人の遊びを見る」「一緒には遊ばないけど、友だちと同じ道具などを使って遊ぶ」「一緒に遊ぶ」というように、徐々に段階を踏んで、集団で遊ぶようになります。そのため、一緒に遊べない、のではなく「人の遊びを見る」という段階にいるだけかもしれません。
いま子どもがどの段階にいるのか、よく観察してみましょう。
「集団が苦手」は短所ではなく長所になる
感覚が優れているため、自分の個性や才能を伸ばすことが楽しいのでしょう。そのような場合は「ひとりでいろいろと試すことが楽しいのだな」と考えるようにしましょう。
また、ひとりでいることが好きというタイプの子でも、ゆっくりと周囲に馴染んでいき、就学前には集団のルールにも従えるようになるケースが多いようです。ママはあまり心配しすぎず、その子の長所だと考えて、成長を見守ることが大切ですよ。
「個性」か「発達障害」かの判断は病院で
どの病院に行けばよいかわからない場合は、地域の子育て支援センターなどでも相談にのってもらえます。そこから病院を紹介してもらえることもありますので、まずは相談をしてみるとよいかもしれませんね。
病院では問診と、その子の行動や生活についての情報をもとに診断をします。もしも発達障害と診断されたとしても、治療を行いながらその子の特性をよく知り、環境を整えれば、ストレスが少ない生活を送ることは可能です。あまり心配しすぎないようにしてくださいね。
集団が苦手な子に多い「HSC」とは
5人に1人はHSC(敏感過ぎる子)
このような子どものことを、「HSC(=ハイリー・センシティブ・チャイルド/訳:敏感過ぎる子)」と言います。HSCはアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロンさんが提唱した理論で、5人に1人の子どもが該当するといわれています。
日本ではまだ聞き馴染みがありませんが、HSCは明るい、積極的、甘えん坊といった生まれ持った性質のことを指します。病気や発達障害ではないので、グレーゾーンと呼ばれている子どもはもしかするとHSCかもしれません。
HSCの特徴と苦手なこと
HSCには「深く考え込みやすい」「過剰に刺激を受けやすい」「小さなことにも反応してしまう」「感受性が豊か」といった特徴があります。同じHSCでも敏感に反応するものには個人差がありますが、普通の子どもなら気にならないことを気にしてしまうケースは多いようです。
そのため、HSCの子は集団生活に限らず、悲しい内容の映画、大きな音や強い光が苦手な子も多いです。服の素材や形状にも敏感に反応し、嫌がることもあるので、事前の知識がないとただのわがままな子に見える可能性があります。
HSCの子どもとの向き合い方
ここで大切になるのが自己肯定感です。これは、「自分は大切にされている」「自分は価値のある存在だ」という気持ちのことを指します。これが高いほど、幸せを実感しているといわれています。
ですが、HSCや集団生活が苦手な子は、周りとの違いを比較されることが多くなるので、自己肯定感が低くなってしまうケースも少なくありません。さらに、HSCの子は批判に強く反応してしまうので、傷つきやすいです。
そのため、ほかの子と比較しないこと、今のママでも十分愛しているということを、しっかり言葉にして伝えてくださいね。