乳児の水分補給は水道水で大丈夫?水分補給の仕方や注意点
生まれたその日から、母乳やミルクだけを飲んでいる赤ちゃん。水はいつから飲ませたらよいのか、どんな水を飲ませたらよいのか、シンプルな疑問だけになかなかほかの人には聞きづらいママもいるかと思います。今回は、水を飲ませる時期や、水の種類、赤ちゃんの水分の取り方などもあわせてご紹介します。
水はいつからどれくらい必要なの?
赤ちゃんには必要に応じて水分補給を
ただ、たくさん汗をかく夏場やお風呂上がりに、ミルクや母乳では足りない水分を補い脱水症状を防ぐ意味で、水を少しだけ飲ませることは問題ありません。
少し前までは、赤ちゃん用の麦茶やジュースを飲ませて味に慣らすのがよいといわれていましたが、赤ちゃんのアレルギーや味覚への影響も気になりますので、無理に与える必要はありません。
味のない水は、赤ちゃんの味覚発達の邪魔にならないので、安心して飲ませることができますよ。
水が飲めるようになる時期と量
最初は水を飲むのを嫌がる赤ちゃんも少なくありません。でも離乳食が進み、母乳やミルクから卒業する時期になれば、自然と飲めるようになってくるので心配しすぎないようにしてくださいね。まだミルクや母乳をしっかり飲んでいるようであれば、そこから水分補給はできているので大丈夫です。
赤ちゃんに水を飲ませるときは、常温もしくは白湯にし、最初は小さいスプーン1杯から始めて、様子を見ながら徐々に増やしていくようにしましょう。
水分補給のタイミングや飲ませ方
ジュースは糖分を含むため、のちのち虫歯や肥満の原因になり、さらに赤ちゃんの発達中の味覚にも影響があるので控えたほうがよいでしょう。牛乳は1歳未満の子どもには消化吸収が難しいので、1歳を過ぎてから飲ませるのがよいとされています。
自分で哺乳瓶やストローマグで飲めるようになったら、少しずつ必要な量だけを注ぐようにし、飲みすぎには注意しましょう。お水を飲みすぎてミルクや母乳を飲まなくなってしまうことがあるので気をつけるようにしましょう。
赤ちゃんに飲ませても大丈夫なものは?
カルキを抜けば水道水でもOK
【煮沸】
水道水を鍋ややかんに入れて、蓋をせずに15~20分程度沸騰させます。煮沸した後、水道水を常温程度まで冷まします。
【レモン】
水道水にレモンスライスを加えてカルキを抜く方法もあります。しかしこちらは、レモンが食べられるようになる離乳食中期ぐらいからがおすすめです。
【その他】
蛇口に取りつけるタイプの浄水器やカルキ抜き機能のあるポットも便利です。
ミネラルウォーターは硬度をチェック
赤ちゃんの胃腸はデリケートなため、硬水を飲ませると下痢や腹痛を起こすことがあるので飲ませるのは控えましょう。でも、赤ちゃん用に販売されている軟水のミネラルウォーターであれば飲むことができます。
その場合、そのまま与えるのではなく、一度煮沸してから飲ませましょう。ボトルに加熱殺菌済みと書いてある場合もありますが、煮沸はしていないため、まだ殺菌薬や塩素が残っていることがあります。また、一度開封すると雑菌が繁殖してしまうので、やはり煮沸はするようにしましょう。
水以外に飲ませて大丈夫な飲み物
【お茶】
タンポポ茶や麦茶など、カフェインフリーのものを選ぶようにしましょう。カフェインが入っていると、まだ胃腸が未発達の赤ちゃんには刺激が強すぎてしまうので気をつけてくださいね。
【ジュース】
可能であれば、手作りジュースがおすすめです。でも難しい場合は、市販のジュースを水で薄めてから飲ませるようにしましょう。たくさんの糖分がジュースには含まれているため、そのままだと甘みが強すぎ、赤ちゃんの味覚に刺激を与えるほか、虫歯や肥満にもつながります。ジュースでお腹いっぱいになると、離乳食を食べなくなってしまうので注意しましょう。