乳児の水分補給は水道水で大丈夫?水分補給の仕方や注意点
赤ちゃんに水を飲ませるときの注意点
飲ませる水は温度に気をつける
さらに冷たい水の影響で低体温症を引き起こしたり、免疫力が下がってしまったりすることもありますので、気をつけてくださいね。例外的に、暑い夏場やお風呂上がりなど、赤ちゃんの体温が上昇しているなと感じたときのみ、冷たい水を飲ませるようにしましょう。
理想の温度は人肌程度の水です。沸騰して人肌程度にまで温度が下がったら飲むことができます。白湯であれば、赤ちゃんの胃腸を刺激する心配もありません。
白湯は保存ができないので作り置きは避け、そのつど必要な量を作るようにしましょう。
ミルク用の水は何を使えばよい?
作り終えたら、流水や氷水につけるなどして人肌温度まで冷まします。飲ませる前に温度チェックも忘れずに。
市販されている赤ちゃん用の水は、調乳にそのまま使えるものと一度煮沸が必要なものがあります。ボトルの注意書きを確認するようにしましょう。
ミネラルウォーターも軟水なら調乳に使えます。また浄水器を通した水も使えますが、塩素が抜けているため保存には向きません。この場合、冷蔵庫に保管の場合でも当日中に使いきりましょう。
調乳前の手指や哺乳瓶の消毒も忘れずにしてくださいね。
水を飲んでくれないときの対処法
水を飲まないからといって、代わりにジュースをあげることは避けてくださいね。汗をかいて体が水分を欲すれば、自然と飲むようになります。それまでこまめにすすめてみましょう。スプーンで口に運んでみてもよいと思います。
飲ませるときはベビー用のストローつきマグやコップを使ってみるのも一案です。慣れるまで難しいですが、そのうち上手に飲めるようになります。
マグやコップに入れる際は、赤ちゃんが2~3口で飲み切れるぐらいの量をつぎ、それを飲み干したらつぎ足すようにすると、たくさん飲んでくれることもあるようです。
赤ちゃんの水分補給のステップ
哺乳瓶なら違和感なくスムーズ
次に赤ちゃんが受け入れやすい方法が哺乳瓶に水を入れて飲む方法です。ミルクで哺乳瓶に慣れている場合は違和感なく飲んでくれるはずですが、いつもと味が違うことで嫌がる場合もあります。哺乳瓶を使ったことがない赤ちゃんも、哺乳瓶をくわえてくれないことがありますので、乳首部分にミルクを少しつけるなどして興味を持ってもらうようにしましょう。
慣れてくれば中身が水でも飲むようになりますが、嫌がる場合は無理をせずスプーンで少しずつ飲めば問題ありません。
ストローマグは離乳食がはじまるころから
スパウトマグは哺乳瓶を使い慣れている赤ちゃんなら、すんなり移行できるはずです。ストローマグはマグを傾けると飲めなくなってしまうので、赤ちゃんが仕組みを理解するまで練習が必要かもしれません。
ストローをくわえているうちに偶然飲み物が口に入ると、すぐ使えるようになることがありますよ。離乳食がはじまるころに練習し始めると、1歳ごろにはストローで飲めるようになる子がほとんどです。
ストローが使えると市販のパック飲料なども飲めるようになりますね。
保育園に行くならコップ飲みにチャレンジ
コップ飲みが先にできるようになっても、後からストロー飲みもできるようになりますので心配いりません。なにより、コップで飲めるようになると保育園に入園予定の場合は安心ですよ。
保育園では授乳中の赤ちゃんを除いて、コップで飲み物を飲む場合がほとんどですので、お家で練習しておくことをおすすめします。保育園の予定がなくても1歳6カ月ごろにはコップで飲めるようになるのが成長の目安とされています。
まとめ
ミルクや母乳を完全に卒業したあとは、水による水分補給は欠かせません。ジュースを飲ませてその糖分による肥満や虫歯の心配をするより、安心な水を飲ませる方がよいでしょう。容量や方法を知り、適切に水分補給できるようにしてくださいね。