子育てにはコミュニティが必要!子育ての支えや親子同士の交流の場に
「子育てコミュニティ」という言葉を聞くことがありますが、どんなところなのでしょうか。そこには誰でも参加できる?費用や場所は?じつは、子育てコミュニティは、子育てのサポートや親子同士の交流のための、大切な場所にもなっているのです。子育てコミュニティの内容と具体的な事例などを紹介します。
子育てコミュニティとはどのようなもの?
ひと昔前は自然にあったお互いの助け合い
なぜ、こうした密接な関係が生まれたのかというと、その頃の主な産業が関係しています。かつては、農業や漁業などが中心で、助けたり助けられたりしないと仕事ができないということがありました。こうして、自然に、家が近いものどうしのコミュニティが発生していったのです。
しかし、多くの人が会社に勤める現代では、核家族化や携帯電話の普及などによって地域との関わりよりも個人に重点を置くという人も増えています。そのため、こうした地域コミュニティの必要性を感じる人は少なくなっているのかもしれません。
子育てする親の交流や子育ての支えとなる場
子育てコミュニティは、子育て中の親子や地域住民が集まり、相談や情報交換、仲間づくりなどを行う場としてつくられました。内閣府の「子育てコミュニティ推進事業」の一環で、主に各市区町村が実施主体となって取り組んでいます。
子育てコミュニティは基本会費無料で、地域や団体の自主運営で行います。集会所や公民館、学校の空き教室や空き店舗などを使い、子育て支援民間団体やボランティア団体などが運営に携わっています。子育て中のパパやママ、経験豊富な先輩たちに、子育ての悩みや疑問を尋ねることもできますよ。
子育てコミュニティのいろいろな事例
「NPO法人放課後アフタースクール」は、放課後の小学校の空き教室や校庭などを使って活動します。地域や社会の大人たちが「市民先生」として教師役を務め、料理やスポーツ、音楽から建築のワークショップまで、教師役の大人たちの特技や能力を生かした、多彩なプログラムが行われています。
ネットを利用した子育てコミュニティ「ママスタジアム」もあります。ママ向けコミュニティサイトで、掲示板を主なコンテンツとしており、育児の相談や話題について、活発な意見交換が行われています。著名人の「タレントコラム」や、毎日ニュース記事を配信する「ママスタセレクト」などのコンテンツもあり、子育て中のママに役立つ情報が満載です。
元保育士さん代表のasobi基地とは?
悩み相談や子育てを学び合える場
代表は元保育士の小笠原さんです。保育士ということで子育て中のママたちからいろいろな相談を受けるので、「だったらいっそ悩み相談や子育てを学び合える場を作ろう」と思い「asobi基地」を立ち上げたのだそうです。
小笠原さんが目指すのは「あそこに行けばなんでも話せる」という、パパやママたちに安心感を与える場所です。子ども同士が繋がり、それをきっかけにしてパパやママたちが繋がり、やがて心を開ける仲間ができるような、そんなコミュニティを理想にしています。
ママや周りの人も一緒に子育てを楽しめる場
小笠原さんは、イベントを企画するとき「子どもたちの自由な発想や意欲が引き出され、遊びがより面白くなるか」「大人が子どもの目線に立つことで、今ここにいる楽しさを子どもと共有することができるか」といったことを検証するそうです。「大人と子どもが楽しさを共有することで、お互いにフェアな関係性や安心感が生まれ、それが家庭や社会の様々な場所に影響する」と考えているからです。
このように、asobi基地は楽しいこと、自分の好きなことを通して、子どもも親も成長していくことを目指しています。
人との繋がりや感謝の気持ちを持てる場
そして、「完全な親など最初から存在しないから、できないものは補い合い、支え合い、みんなで一緒に子どもを育てていく」という姿勢を大切にしています。助けてもらうから、そこに感謝の気持ちが芽生え、新しい絆が育ちます。
「子どもにとっても、親御さんにとってもWinだし、保育士や企業、運営側にとってもWin」という小笠原さんの言葉に、asobi基地の根っこがあります。
困ったときに頼れるコミュニティとは?
安心して利用できるシッターサービス
ここには、子育て支援のために時間を使いたいという地域の人が登録されています。そして、子育て支援をしてもらいたいという連絡が入ると、ニーズに合った人と繋ぎます。
ファミリーサポートセンターは、地域で子どもの役に立ちたいという思いと、子どもの面倒をみてほしいというパパやママのニーズがマッチングして生まれた、画期的なコミュニティです。現代版の「ご近所さんによる見守り子育て」ですね。