生理で仕事をする大変さを男性に知ってほしい!つらいときの対処方法
個人差のある生理のつらさは、周囲に理解してもらうことが難しく「生理がつらくて仕事にならない」「休みたいけど、上司が男性なので相談しづらい」と、悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。でも、つらいのはあなただけではありませんよ!今回は生理がつらいときの対処法や、生理休暇について詳しくご紹介します。
男性に知ってほしい女性のつらい生理事情
生理の症状は腹痛だけじゃない
生理が始まる1週間前くらいから、からだが重い、イライラする、眠たい、頭が痛い、などといったからだの不調を感じることがあります。これらの症状は「PMS(生理前症候群)」である可能性があり、女性ホルモンのバランス変化が原因の一つといわれています。これは生理が始まると症状が軽減、または感じなくなるというのが特徴です。
症状はその月や人によって様々ですが、日常生活に支障が出てしまうほどひどい場合もあります。しかしながら、男性への認知度や理解度が高いとはいえないのが現状。つらい症状を抱えながら、仕事や育児をこなしている女性も多いのではないでしょうか。
生理のつらさには個人差がある
また、 生理のときには「子宮や血管を収縮させる、痛みをともなう物質」が分泌されます。この物質の分泌される量が人それぞれ違うため、 生理痛の重さにも個人差が出るといわれています。
これらの理由から生理のつらさには、寝込んでしまうほど重い人、ちょっとお腹が痛い程度の人、というような個人差があるのですね。
周囲に理解されず我慢するしかないことも
「仕事を休みたい」と考えても「生理痛なんかで休めない」「仕事が滞ってしまう」「上司が男性でいいづらい」などと、実際に休むとなると抵抗を感じてしまう人も少なくないでしょう。
子育て中のママは、どれだけつらくても何もせずにお休みすることはできず、無理をしてでも育児や家事をこなさなければならないですよね。
生理のつらさは、その本人にしかわからないもの。しかし、会社の上司や同僚、パパにも理解してもらうことは大切です。「このような症状で、動くのがつらい」など、できるだけからだの不調を伝えて、周囲に協力してもらえる状況が作れるとよいですね。
生理で仕事がつらいときはどう対処する?
上司に相談して仕事を調整する
まずは、正直に「生理がつらい」と伝えることが大事なポイントです。変にごまかすよりも仕事への誠意が感じられますし、上司が体調への配慮を考えてくれるきっかけにもなります。そして、仕事に支障が出ることをきちんと謝罪し、今後の仕事の調整について話し合いましょう。
また、事前に相談しておくことも重要です。突然休むといわれるよりも事前に相談することで、周りも自分自身も仕事の調整がしやすくなります。しっかりと調整ができていれば「生理がつらいのに休めない」というプレッシャーやストレスの軽減にもつながりますよ。
からだを温めて市販の薬で対処する
痛み止めを飲むタイミングは「痛みはじめる前」がベスト。痛みが限界になるまで我慢してから飲むよりも、薬が効きやすい場合があるといわれています。
普段から「生理痛がひどい」と感じている人は、仕事のカバンなどに痛み止めを常備しておくとよいでしょう。
あわせて、骨盤の中央あたりの「仙骨」と呼ばれる部分を温めるのがおすすめです。からだを温めることで体温が上がってリラックスした気持ちになり、痛みが和らぐこともありますよ。
毎回生理がつらいなら婦人科に相談も一つ
「婦人科には抵抗がある…」「仕事が忙しくて、行きたくてもなかなか行けない」という女性は多いかと思います。しかしながら、生理痛には、子宮内膜症や子宮筋腫など、なんらかの病気が潜んでいる可能性も考えられます。
痛みの原因を早期に発見し、早期に治療をすることで、わずらわしい生理痛が和らぐことがあるかもしれません。また、生理だけにかかわらず、体調やからだについて気軽に相談できるかかりつけの婦人科をつくることは、安心感をもたらしてくれますよ。
生理がつらいときに仕事を休める制度がある
知っておきたい「生理休暇」のこと
生理休暇とは労働基準法第68条で定められた「生理日に就業するのが著しく困難な女性に対する措置」のことで、生理がつらくてどうしても働くことが難しいというときに、自分の申請に基づいて休暇が取得できるというものです。
この休暇は、正社員やアルバイトなどの雇用形態にかかわらず取得できます。取得の際に診断書などの提出義務はなく、休暇日数に上限がないことが特徴です。
なお、「休暇が無給であるか有給であるか」や「申請できる日数」については、会社によって変わってきます。そのため、生理休暇を申請しようと思ったときには、事前に就業規則などで確認するとよいですね。