好奇心いっぱいの3歳児に合う遊びは?心と体の発達につながる遊び方
3歳になると子どもの好奇心も旺盛になり、動きも活発になります。そうすると、ママも今までと違う接し方や遊び方を考えるものでしょう。できれば、子どものためになる遊びや学習を取り入れたいものですね。そこで、どのようなことを促したり、伝えたりすれば心や体の発達につながるのかご紹介します。
まずは3歳児の心と体の特徴を知っておこう
手先が器用になり、片足立ちができるように
小さいころより向上することの一つに、手先の器用さが挙げられます。物をつかんだり、つまんだりすることはすでにできるようになっていますが、それより高度なこともできるようになってくるでしょう。例えばハサミを使える、折り紙で簡単な折り方ができる、クレヨンなどを使って形を描けるなどです。
次にしっかり走ったり歩いたりできるだけでなく、片足立ちやつま先で歩く、階段を登る、平均台を渡れるなど上手にバランスを取りながらの動きもできるようになるでしょう。
好奇心が旺盛になり「なぜ」の質問が増える
それでは子どもが「なぜ」を連発する理由はなんでしょうか?それは、色々なことに興味が出てくるからです。子どもは好奇心の高まりから理由を知りたくなり、次々に質問をします。ところが、即座に答えられないことや忙しくて相手ができないときはあしらってしまいがちですね。
ここで大切なのは適当に誤魔化したり、答えなかったりしないことです。それを繰り返すと子どもは好奇心の芽を摘まれ、疑問を解決しようとする力もなくすことになります。
自己主張が芽生えるイヤイヤ期への突入
一方、3歳になってから、あるいは3歳になっても終わらないイヤイヤ期は「イヤ」の言葉だけでなくはっきりした拒絶の言葉や激しい態度で表現してきます。そうなると、要求が分からなかった2歳の時期とは違い、ママも傷つくことがあるかもしれません。
3歳なら2歳よりできると思いがちですが、まだ成長段階のためできることに一貫性がないものです。気持ちもできることも不安定な時期の自己主張は、ママが優しく受け止めましょう。
【屋内編】3歳児の発達につながる遊び
視覚や脳を刺激「お絵かきや塗り絵」
お絵かきは、紙の色や使う筆記具の色により多くの表現ができます。様々な色を使うことで視覚からの刺激を受け、色彩感覚が養われたり、力加減で色の濃淡がつくのを知ることができたりするでしょう。手のコントロールをしながら描くことで刺激が指先から脳へ伝わり、脳神経の発達や認知力アップの手助けにもなります。
また、言葉ではうまく説明できないことを絵で表現する子どもも出てくるでしょう。これは、胸中の思いを外に出すことになるため、精神の安定にもつながりますよ。
指先の触感を鍛える「折り紙や粘土遊び」
紙を折るには、指先を上手に動かすことが大切です。折るだけでなく端と端を合わせるには高度な動きや力加減が必要となるでしょう。この動きは、指先の感覚を鍛えるだけでなく集中力も高めます。また、折り紙で遊ぶときによく使うハサミも取り入れることで、道具を使う楽しみも覚えることができるでしょう。
粘土遊びをすると、最初は少し固かった粘土が触っているうちに手の熱で柔らかくなったり、様々な形に変化していく様を手のひらから感じ取ったりすることも脳への刺激となるでしょう。また、感触だけでなく様々な形を作り上げることで想像力や創造力も育みますよ。
集団で体と頭を使う「ゲーム形式遊び」
昔からある、だるまさんが転んだやハンカチ落としは、走らずに歩くというルールにすると騒音防止になり、遊べる場所も増えるかもしれません。おしくらまんじゅうは相手の力に耐えたり、押したりすることでバランス感覚を鍛えることができます。
音楽を使った遊びもよいですね。流す音楽によって、子どもたちに思い思いのものを表現してもらうのです。音楽をよく聴き、頭で想像力を巡らせて表現します。遊ぶ前に今日のテーマを決めておくと遊びやすいかもしれませんよ。
【屋外編】3歳児の発達につながる遊び
公園などの広い場所で「自然との触れ合い」
遊具で遊ぶのも楽しいですが、自然のものに触れると新しい発見をもたらします。花の美しさを楽しんだり、葉っぱを拾ったり、木の幹のごつごつした手触りを感じてみたりするものよいでしょう。
最近では虫が苦手な子どもが多いですが、小さいときから馴染むことで苦手意識が減らせるかもしれません。公園で拾った葉っぱや枝、木の実、石などを使ってままごとや工作をしてもよいですね。
また、川原を歩いて石を拾ったり、川の流れを眺めたりするだけでも自然の魅力を感じることができるでしょう。