生活臭対策に脱臭機を使おう!種類と脱臭方式別のメリットデメリット
マタニティ期間は臭いに敏感になりがちで、生活臭が以前より気になるようになったというママも多いのではないでしょうか。また、無事出産を終えてからも臭い対策をして快適に育児をしたいというママもいるはずです。そこで今回は、脱臭機の種類や方式別のメリットデメリットについて詳しくご紹介します。
脱臭方式によって分けられる脱臭機の種類
空気清浄機との違いは目的と脱臭能力
空気清浄機は、花粉やほこりなどを吸い取り、キレイな空気を排出することを目的とした機器です。臭いを消すのはフィルタのみで行うため、その機能には限界があります。それで、臭いの軽減はできても除去までは難しいのです。臭いを消す能力は、もちろん脱臭機には及びません。
一方脱臭機は、臭いの原因となる小さな菌や物質などもキャッチする特殊なフィルタや装置を使うことによって臭いの分子を分解・除去することに特化した機器です。そのため、悪臭をより無臭へ近づけることができるのです。
狭い空間で有効な脱臭方式「吸引タイプ」
このタイプは、屋内の空気を循環させながら、臭いの原因となる菌や物質を吸引させる方式をとっています。臭い成分のみを特殊なフィルタなどで除去することによって消臭する仕組みです。そのため、部屋全体の空気を吸引しやすい狭い空間では、取り分けその力をみせてくれるでしょう。
即効性と脱臭能力が高く、効果をすぐに実感できるところがママにとっては嬉しいポイントですね。しかし、吸引範囲には限りがあり、範囲外の臭いを吸引するのは難しいため、部屋全体の臭いを取り除くことには不向きなので注意が必要です。
部屋全体の臭いには「消臭粒子放出タイプ」
このタイプは、オゾンやフィトンチッドなどの臭いを分解する力をもつ物質を部屋全体に放出させて消臭する方式をとっています。消臭粒子を循環させることが大切なので、扇風機などを併用するとより効果を感じることができるでしょう。
ただし、即効性は期待できません。また、それぞれの素材は性質が少しずつ異なるため、目的に合ったものを選ぶとよいのではないでしょうか。オゾンはタバコや食品、体臭などの脱臭に適していますし、フィトンチッドは排水口や生ゴミなどの対策に向いています。
「吸引タイプ」脱臭機のメリットデメリット
化学物質を放出しないので身体に優しい
特に光触媒を使用したものでは、その酸化分解の効果により臭いを消すだけではなく、除菌やノロウィルスなどのウィルス除去も可能なので、子どもの健康が気になるというママにもぴったりです。
光触媒は、光をあてることでその能力が発動します。機種によっては、水や除菌剤がいらず、使いやすいものもありますよ。やはり身体に優しいという点は、子育て中のママには高ポイントなのではないでしょうか。
どんな臭いにもオールマイティに対応
近年炭関連の商品はたくさん出回っており、その消臭効果はご存知のママがほとんどではないでしょうか。活性炭には目に見えないミクロレベルの穴が無数に開いており、その穴に臭いの元となる菌や物質を吸着させることで脱臭します。ただし、炭単体ではこのような菌や物質を分解する能力はないため、分解までさせるには加熱しなければなりません。
機器の中でそれらの処理を行うために、加熱分解フィルタが一緒に脱臭機に組み込まれているものも多く発売されています。
消臭効果の持続は短めでフィルタ交換が必要
メーカーによりフィルタ交換の推奨時期は違いますが、だいたい1~2カ月で時期になってしまうのでランニングコストや手間がかかってしまいますね。ただし、使用している場所の環境で時期は変化します。推奨時期より早めに交換する必要が出てくる場合もありますのでご注意ください。
しかし、中にはフィルタを水洗いできるものやオートクリーン機能を搭載したものなどフィルタ交換が不要な機種もありますので、気になるママはチェックしてみてくださいね。
「放出タイプ」脱臭機のメリットデメリット
清掃業者も使用する、強力な脱臭効果
オゾンは、空気中で臭いの原因となっている物質を酸化させ、別の物質に変化させてくれる酸化能力が非常に高く、塩素の6倍以上あるといわれています。そのため、さまざまな消臭素材の中でも取り分け強力な脱臭効果をみせ、ほぼ無臭の状態にまでしてくれるといえるでしょう。
ダスキンを始めとする多くの清掃業者でも、このオゾンを発生させる脱臭機を使用しており、ホテルや集合住宅、店舗などでも高い効果を発揮しています。