失敗しないチャイルドシートの選び方!種類や安全性の判断ポイント
小さな子どもと車でお出かけするときに必要なチャイルドシート。購入するときには、種類別の特徴を知ることが大切です。大切な子どもを事故から守るためにも、安全性の確認の仕方やチャイルドシートの正しい取り付け方法のポイントを知った上で、納得のいくものを選びましょう。
目次
- まずはチャイルドシートの種類を知ろう
- 年齢ごとに特化した専用タイプ
- 長く使うことができる兼用タイプ
- ベビーカーにもなるトラベルシステムタイプ
- チャイルドシートの上手な選び方
- アセスメントを参考に安全性を考慮する
- 回転式か非回転式かで選ぶ
- 取り付け方法はシートベルトかISOFIX
- チャイルドシートの安全基準マークとは?
- 現行の安全基準マークは「Eマーク」
- 旧基準「自マーク」でも使用はできる
- 未認証チャイルドシートもあるので注意する
- チャイルドシート購入で失敗しないポイント
- チャイルドシートの適合車種をチェックする
- シートが洗えるか確認しておく
- 価格の高い安いは安全性に直結しない
- チャイルドシートを取り付けるときの注意点
- 約6割が適切に取り付けできていない
- 助手席は危険なので後部座席に取り付ける
- 取り付けた後にガタガタ動かないか確認する
- まとめ
まずはチャイルドシートの種類を知ろう
年齢ごとに特化した専用タイプ
新生児・乳児用タイプは、新生児から1歳前後まで使用できます。首がすわっていない赤ちゃんでも安全なように、寝かせた状態で使います。取り付けは後ろ向きで、衝撃を吸収しやすいように作られているのが特徴です。
幼児用タイプは、1人座りができるようになった1歳から4歳前後の子どものためのチャイルドシートです。基本的には前向きに座る形ですが、最初のうちは後ろ向きに取り付けて背中で衝撃を分散させる使い方もできます。
学童用タイプは、4歳から10歳前後の子どものためのチャイルドシートで、座面や背もたれを調節して適切な位置でシートベルトが使えるようにします。
長く使うことができる兼用タイプ
一つめの兼用タイプは、新生児・乳幼児兼用のチャイルドシートです。新生児から4歳頃まで使うことができ、最も人気の高いタイプです。1歳未満は後ろ向きに使用し、それ以降は反転させて幼児用タイプとして使うことができます。
二つめの兼用タイプは、幼児・学童兼用のチャイルドシートです。1歳から10歳前後まで使用でき、子どもの成長に合わせて適したスタイルで使えます。新生児のときにはマイカーでの移動はしない方にはおすすめです。
三つめの兼用タイプは、乳児・幼児・学童兼用のシートベルトです。これ1台で新生児から11歳前後まで使うことができます。子どもが1人のご家庭におすすめです。
ベビーカーにもなるトラベルシステムタイプ
トラベルシステムタイプのシートベルトは、チャイルドシート、対面式ベビーカー、背面式ベビーカー、キャリートートとして使い分けることができます。
トラベルシステムタイプのメリットは、寝ている赤ちゃんを起こさずに移動ができることです。家から駐車場までの間や、買い物、外食をするときにも、ベビーベッドを持ち運ぶような感覚で使うことができるんですよ。
トラベルシステムタイプのデメリットは、チャイルドシートとして使える期間が1歳から1歳半頃までと短いことです。また、毎回シートベルトで固定しなければいけないので、取り付けが面倒です。
チャイルドシートの上手な選び方
アセスメントを参考に安全性を考慮する
チャイルドシートの安全性については、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が客観的に評価をし、毎年公表をしています。その機能評価が「チャイルドシートアセスメント」です。
市販のチャイルドシートについて、前面衝突試験と使用性評価試験を行い、毎年国土交通省の「自動車総合安全情報」のホームページで公表しています。購入を考えているメーカーの型番を確かめ、チャイルドシートアセスメントの評価結果を確認すれば、選ぶときの参考になりますよ。安全性を重視するなら、前面衝突試験結果が「優」のものから選んで下さい。
回転式か非回転式かで選ぶ
回転式は後ろ向きや前向きに変えられるだけではなく、90度だけ回転させて横向きにすることもできます。車のドアを開けて側面から乳幼児を乗せたり下ろしたりするときにとても便利です。
回転式のデメリットは、価格が比較的高いことです。また、機能性が高い分だけシートのパーツが多く、大きくて重くなってしまいます。さらに、座面が高いので、重心が高いのもデメリットです。
固定式の場合、乳児用は後ろ向きに設置し、幼児用は前向きに設置します。回転式のように多機能ではない分手頃な価格で簡単に設置することができます。固定式のチャイルドシートは適合する車種が限られ、子どもを乗せにくいというデメリットがあります。
取り付け方法はシートベルトかISOFIX
シートベルトに固定するタイプは3点式シートベルトを使って取り付けるタイプで、古くからある方式です。このタイプはシートやバックルの種類や形によって取り付けられるものと取り付けられないものがあるのでメーカーが示している適合車種を確認してから購入をしましょう。
ISOFIXタイプは、車の座席の下に取り付けられた「ISOバー」と呼ばれる取り付け金具に固定します。シートベルトに固定するタイプに比べて取り付けが簡単で、取り付けミスが少ないタイプです。2012年7月1日以降に販売された車にはISOバーの設置が義務づけられたので、どの車にも取り付けることができます。
チャイルドシートの安全基準マークとは?
現行の安全基準マークは「Eマーク」
Eマークがついたチャイルドシートは、前方衝突と後方衝突が評価基準に含まれています。2017年7月1日以前まで行われていた日本の基準では前方衝突だけでしたので、安全性が高い評価基準にクリアしたチャイルドシートといえます。
なお、国の安全基準に適合していることを示すEマークがついていないチャイルドシートが販売されています。子どもの命を守るためにも、Eマークのあるチャイルドシートを選びましょう。特に、インターネット通販や知り合いから譲ってもらった中古品は注意が必要です。