赤ちゃんは冬でもあせもができやすい!症状やケアの方法と治し方
冬なのにあせも?と思うかもしれません。大人より体温が高く汗かきな赤ちゃんは、大人の感覚に合わせて寒いからと厚着をさせ室温を上げてしまうと、汗をかいてあせもの原因になることも。今回は冬のあせもの症状や赤ちゃんに優しいケアの仕方などを紹介していきます。
赤ちゃんの肌にブツブツ、これってあせも?
まず風邪の症状や熱がないかチェックしよう
発熱をともなう発疹は以下のような病気が考えられます。
・突発性湿疹
数日高熱が続き、熱が下がったと同時に顔と体を中心に発疹ができる。
・手足口病
手のひらや足の裏、口の中、お尻などに発疹や水泡ができる。熱が出る場合がある。
・溶連菌
発熱やのどの痛みがあり、のどが赤く、舌がいちご状になる。
・風疹
発熱と同時に発疹する。耳の後ろのリンパ節が腫れる。
・はしか
発熱を含む風邪症状がある。一旦落ち着いたあとにまた発熱し発疹が出る。
このような症状が見られたら、早めに受診しましょう。
首やお腹などブツブツの場所を探そう
洋服だけではなく、おむつも外して湿疹が出た場所を確認してください。時間が経つと発疹が消えてしまうことがあるので、写真を撮っておくと受診したときに医師の診断に役立つかもしれません。
赤ちゃんのあせもは、おむつに隠れているお尻をはじめとして、背中やうなじ、首まわりに出ることが多いですが、わきの下、ひじの内側や膝の裏、顔にまで出ることがあります。
また、発疹は1カ所だけではなく複数の箇所に同時に出ることがありますので、注意深く確認してくださいね。
素人判断は危険。病院で診てもらおう
参考にするのはよいですが、自分で「これではないか?」「これくらいなら受診しなくても大丈夫」と判断してしまうのは危険です。
あせもには、大きく分けて以下の3種類あり、医師に診断してもらう必要があります。
・水晶様発疹
白、もしくは透明なプツプツができる。
・紅色発疹
赤いブツブツが広がる。
・深在性汗疹
ブツブツが盛り上がってくる。日本にでは滅多にないといわれている。
あせもの種類によって治療や使う薬が違い、間違った処置をすると悪化させてしまうことがあり危険ですので、素人判断はしないほうが安心ですよ。
赤ちゃんの冬のあせもを予防するお家ケア
乾燥する冬は肌のバリア機能が低下する
とくに冬は乾燥しやすいので注意しましょう。外だけではなく、暖房がついている家の中でも乾燥しやすくなっています。
お風呂のあとすぐに全身にクリームを塗るのはもちろん、おむつを替えるときや着替えのときなどにも、乾燥に気づいたらこまめにクリームを塗ってあげてください。
また、乾燥性湿疹は冷たい風を受けやすい顔や手にもできやすいです。外出のときは顔や手の甲も保湿しましょう。
手や顔につけるクリームは赤ちゃんの口に入りやすいので、天然由来成分のクリームを選んであげてくださいね。
着せすぎや部屋のあたため過ぎに注意
とくに冬場は、風邪をひかないようにと厚着をさせたり室温を上げたりしてしまうと、体がほてり汗をかいてしまいます。
赤ちゃんは大人より体温が高いので、大人より洋服は1枚少ないくらいで丁度よく、室内であれば手足が冷たくてもお腹や背中が温かければ靴下を履かせなくても大丈夫です。また、冬でも窓を開けて換気をしたり、暖房を止めたりする時間を作るのもよいですね。
外に出かけるときは厚手の上着を着せたり、ブランケットをかけたりするかと思いますが、車や電車の車内やお店の中は暖房がきいていますので、上着を脱がせるなどして調整しましょう。
ねんねの時期は背中あせもができやすい
ねんねの時期はあまり動かず、そんなに汗をかかないと思うかもしれませんが、手足をバタバタさせるだけでも赤ちゃんにとっては大きな運動量ですし、泣いたときも全身を使うので体が熱くなり汗をかきます。
あせもがよくなってきても、ねんねの時期は背中のあせもが繰り返しやすいので、こまめに汗を拭いたり、抱きあげて風通しをよくしたりしてあげてください。
また、おむつの中も蒸れやすくなっています。お尻やおむつのゴムの部分があたるお腹や背中、太ももの付け根もあせもができやすいので、おむつを替えるときはよく拭いてあげてくださいね。
赤ちゃんの冬あせもの治し方と治らないとき
ぬるめのシャワーでこまめに汗を流す
首や手足のしわやくびれ部分は汗やゴミがたまりやすいので、指を入れて丁寧に洗ってあげてくださいね。
新生児のうちはシャワーは刺激が強いのでは、と心配するママもいますが、シャワーの温度や水圧に気をつければ、新生児からシャワーを浴びても大丈夫といわれています。
外出を控えているときは、シャワーは控えお湯で濡らしたタオルで優しく拭く、お部屋やお風呂場をあたためておくなど、風邪をひかないように調節してあげてくださいね。