ピラティスとヨガの基礎知識。産前や産後のママへのメリット
産前は体のむくみが気になったり、産後は育児が少し落ち着いてくると体型が気になったりしませんか。運動をしたいと思っても、子どもにとって危険の少ない運動や一緒にできるものを選ぶようになりますね。育児の負担にならずに運動ができて気分転換になり、産後の体型もよくなるようなピラティスやヨガをご紹介します。
ピラティスとヨガの特徴や違いを知ろう!
ピラティスは体を中心に、ヨガは心を中心に
ピラティスはジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスが開発したもので、第一次世界大戦のころにリハビリとして提案されたトレーニングです。
ヨガは紀元前2,500年ごろのインダス文明が起源といわれ、そこから発展したヨガの経典「ヨーガ・スートラ」が基になっています。
ピラティスは正しい姿勢や骨格を意識しながら体の体幹となる筋肉を鍛えていくのに対して、インド発祥のヨガはインドの宗教観に根付いた思想や瞑想を、様々な呼吸法を繰り返しながら行うトレーニングです。
目指すのは体と心を整えること
その中でもピラティスは体の筋肉に重きを置いて鍛えていき、筋力トレーニングとストレッチを組み合わせながら瞑想をします。静止をせずに瞑想をするため「動く瞑想」と呼ばれるようです。
それに対してヨガは正しい姿勢で色々な呼吸をし、瞑想をするトレーニングで、精神の安定や充実を目的としながら心からリフレッシュさせていきます。どちらとも似ている動きですが、ヨガは瞑想のポーズごとに静止をして、思考の集中力を高めていく特徴があります。
ピラティスとヨガ、自分に向いているのは?
ピラティスは体に負担をかけないようにしながらも、インナーマッスルを維持し体の筋肉を鍛えていきます。また呼吸法としては胸式呼吸を行い、動きを止めずにトレーニングをするため、筋力不足や体質改善をされたい方はピラティスが向いていると思います。
それに対してヨガは健康面だけでなく、精神面やリラクゼーションを大切にするトレーニングです。呼吸法は腹式呼吸を行います。メンタルを大切にしながら、ゆったりと自分自身の心身を落ち着かせたいと思われている方に向いているのではないでしょうか。
それぞれの特徴を知った上で、ご自分に向いているトレーニングを選択されるとよいですね。
育児中のママに人気なポイントは
産前や産後のためのピラティスとヨガ
産前は妊娠中に多いむくみや腰痛の解消、また出産に備えてイメージトレーニングをしたり、呼吸法で心の準備をしたりします。
産後には赤ちゃんと一緒に参加できるのも魅力ですね。ピラティスやヨガを通して赤ちゃんとスキンシップを深めたり、ほかのママたちともコミュニケーションがとれ、育児や悩みの相談も気軽にできるのではないでしょうか。
また産後は骨盤が開きスタイルを気にされる方が多いですね。トレーニングをすることによって、骨盤矯正や緩んだおなかの引き締めをし、体力の回復や体型の改善をしていきます。
育児で疲れた心をいやしてくれるヨガ
ヨガは呼吸法が大切といわれています。呼吸法は色々ありますが、どれも動きと呼吸を連動させています。呼吸に意識を集中させながらエクササイズを入れていき、その流れの中でポーズをとります。
ポーズをとる時間は流派によって違いがあるようですが、どれも筋肉や呼吸によって内面的な安定を高めていく効果があります。
日ごろ育児に追われて忙しくしているママは、このポーズをとることで心の波を鎮め、育児で頭がいっぱいになりイライラしてしまう気持ちをいやすことができますよ。
ピラティスとヨガのダイエット効果
ピラティスは体幹の筋肉を鍛え正確な姿勢を保ちながら、トレーニングによりインナーマッスルを鍛えていきます。ゆっくりと体の芯から整えていくため、ダイエットとしては時間がかかるといえるでしょう。
ヨガは正しい呼吸法をしながら瞑想し、ポーズをとっていきます。この正しい呼吸法とポーズをすることにより、体が矯正され筋肉がつき、痩せやすい体へと変化をしていきます。ヨガもピラティスと同様にゆっくりと体を矯正していくため、ダイエットには時間がかかるようです。
ピラティスとヨガに不安があるママのために
腰痛や肩こりなどの症状のある方にも
腰痛には腰痛にならないようにするための筋肉をつけないといけません。そのためには体幹を鍛え筋肉をつけていくピラティスで、確実に腰痛をおこさない体をつくります。
また肩こりは、日常生活の中での不自然な姿勢からくる自律神経の不調により、筋肉が凝り固まる現象です。そんな凝り固まっている筋肉には、日常生活では動かすことのない筋肉や関節を動かす必要があります。それにはヨガが適しているといえるでしょう。
それぞれに特徴があるので、適した運動を選んでいくことが大切ですね。