新生児の鼻くそをチェックしよう!状態と取るときのポイントや方法
ケアをしても鼻くそができやすい新生児。実はこの鼻くその色や臭いの状態をチェックすることで、病気の可能性がわかります。今回は受診をおすすめする鼻くその状態の目安や、自宅で鼻くそを取るときのケアのポイント、また鼻くそを取るために便利な道具をご紹介します。
新生児の鼻くその状態を確認しよう
新生児は鼻くそができやすい
そもそも鼻くそとは、鼻水や鼻の粘膜から出た分泌物が、鼻の穴の中に入ってきたほこりと混ざり合って固まったもの。そのため鼻水が多いと鼻くそができやすいのです。
赤ちゃんの鼻の粘膜は敏感で、気温や湿度変化よる少しの刺激でも鼻水を出して対応しようとします。また侵入してきたハウスダストに対抗して、鼻水がたくさん出ることもあるようです。
もう一つの理由が鼻の穴が小さいことです。小さな穴からは分泌物やごみが排泄されにくく、溜まりやすいため鼻くそになるのです。
新生児の鼻くその色や臭いをチェック
黄色や緑色になるのは、鼻から侵入した細菌やウイルスと、白血球や免疫細胞が戦うためです。それらの死骸が鼻水に混ざって、鼻くそが黄色や緑色になるのです。
一方、「鼻水」が黄色や緑色の場合も要注意です。放置して鼻や耳の奥に侵入すると、副鼻腔炎になる可能性があります。鼻水はふき取るだけでなく吸い取るようにしましょう。
また鼻くそが臭いときは副鼻腔炎や中耳炎の可能性があります。新生児の耳と鼻を結ぶ器官は短くて水平に近いため、鼻の奥で増えた細菌やウイルスが耳に入りやすいのです。聞こえづらくなることもあるので、早めに医師に相談しましょう。
鼻くそが詰まって苦しそうなときは病院へ
実は新生児の呼吸は鼻呼吸が中心で、鼻くそが詰まると呼吸がしにくくなり、息苦しい様子や寝苦しい様子を見せることがあります。そんなときも小児科や耳鼻科を受診しましょう。
ただし、大きな鼻くそができていても機嫌が悪くなかったり息苦しさを感じたりしていないときは、こまめにケアをして鼻呼吸をサポートしながら様子を見てください。
次の項目では鼻くそを取るときのポイントをご紹介します。知っておくとスムーズにできて安心ですよ。
新生児の鼻くそを取るときのポイント
新生児が動かないように固定
そこで大判のタオルなどで包んで、動かないように固定しましょう。新生児は動くものを掴みたがる傾向があるので、大判のタオルで包むときは腕ごとくるんで動かさないようにするとよいですよ。
<大判のタオルの巻き方>
1.大判のタオルを広げて中央辺りに赤ちゃんを仰向けに寝かせる
2.左腕をまっすぐに下に伸ばす
3.体の左側にあるタオルで腕と体ごと巻いてくるむ
4.同様に右腕もまっすぐに下に伸ばす
5.体の右側にあるタオルで体全体をくるんで左下に差し込んで固定する
お風呂上がりや蒸しタオルで鼻を温めて
お風呂に入ると体が温まりますね。温まることで鼻水が出やすくなったり、蒸気で鼻くそが柔らかくなったりするため、取れやすくなるのです。濡れたガーゼなどで鼻の入り口をぬぐうだけでも、するっと取ることができますよ。
「上の子のお世話もしないといけないから、お風呂上がりにゆったりと鼻くそのケアはできない」というママは、別のタイミングにお風呂上がりと同じ鼻の状態を作ってあげましょう。
蒸しタオルで鼻を温めると、やはり鼻くそがふやけて取りやすくなります。蒸しタオルを鼻の下に当てる方法も効果的です。ただし新生児の肌は敏感なので、温度には十分気をつけてください。
鼻くそは見えている部分だけ取る
しかし鼻の粘膜はデリケートです。奥の方の鼻くそを無理に取ろうとすると鼻の粘膜を傷つけてしまう危険性があるので止めておきましょう。
「綿棒なら鼻の粘膜を傷つけることはないかも」と考えがちですが、綿棒で奥の方の鼻くそを取っているときに赤ちゃんが首を動かせば、さらに奥まで突き刺さる可能性があります。やはり無理に取るのは危険です。
鼻くそはあくまで赤ちゃんの鼻から見えている部分だけ取ります。覗き込まないと見えないような鼻の奥にある鼻くそは、そのうち自然に前に出てくるまで待ってから取るようにしましょう。