黄昏泣きの対策をしよう!黄昏泣きする原因や泣き止ませる方法
夕方になると激しく泣く赤ちゃんを前に、途方に暮れるママも多いのではないでしょうか。黄昏泣きは、医学的な定義がなく、原因もはっきりしていません。しかし、赤ちゃんの生活や状態から、泣いている原因を推測することはできます。今回は、ママたちを悩ませる黄昏泣きの、考えられる原因や対処法についてご紹介します。
夕方になると急に大泣きする黄昏泣きの原因
寂しさや精神的なストレスを発散している
また、夕方になると、大人でも何だか心細く、寂しく感じてしまうときがありますよね。辺りが薄暗くなってきて、赤ちゃんも心細さを感じているのかも。
ほかには、ストレス発散のために泣いている可能性もあります。ストレスといっても、ここでは赤ちゃんが毎日体験する、新しい発見の連続から来る驚きや緊張のこと。
赤ちゃんの脳は、興奮や刺激をまだ上手に処理することができません。日中に体験したたくさんの刺激にうまく対応しきれず、大泣きすることで発散しているのかもしれませんね。
腸内ガスや乳糖不耐などによる腹部の不快感
赤ちゃんのお腹にガスが溜まり、その不快感のために大泣きするというのが、欧米でのコリックに対する考え方になります。
また、お腹の不快感の原因として、乳糖不耐症というものも考えられます。これは、母乳やミルクに含まれる乳糖をうまく消化することができないために、下痢などを引き起こす症状のことです。
下痢が続いている場合は、ひょっとすると乳糖不耐症かもしれません。
黄昏泣きのときにお腹が張っていたり、下痢をしたりしているようなら、コリックや乳糖不耐症の可能性もあります。しかし、自己判断は避けて、医師の診察を受けるようにしましょう。
身体的な疲れと精神的な疲れ
発達が早い赤ちゃんの中には、寝返りができる子も出てきます。このように、運動量が増えることによって、日中の疲れが夕方にどっと出てしまい、不機嫌になってしまうのかもしれません。
また、赤ちゃんにとって、身の回りにあるものはもちろん、自分の体を動かすことも、とても新鮮で刺激的なこと。
大人だって、未経験のことや慣れない作業などをすると、精神的にも疲れてしまいますよね。赤ちゃんは、それを毎日体験しているわけなのですから、疲れて泣いてしまうのも無理はありません。
泣く要因を減らして黄昏泣きの対策をしよう
日中にできる家事は済ませて赤ちゃんに集中
家事を優先しようとしても、泣いている赤ちゃんを放っておくのはかわいそう…と思ってしまいますね。しかし、赤ちゃんに付きっきりでは、家事が進まずイライラしてしまうことも。
そのような場合は、赤ちゃんの機嫌がよい日中の間に、できるだけ家事を済ませてみてはいかがでしょうか。
夕食の支度も、日中に作り終えたり、下準備を進めておいたりして、なるべく夕方にすることを少なくしてみましょう。煮込み料理などは、温め直すだけで食卓に出せるものなので重宝しそうですね。
夕方にやるべきことを済ませておくと心に余裕が生まれ、黄昏泣きにもゆったりとした気持ちで対応できるかもしれません。
お腹に優しい母乳やミルクで消化不良を防ぐ
例えば、コーヒーなどに含まれるカフェインは、交感神経の働きを高める成分です。カフェインを多量に摂取すると、母乳にカフェインが移行し、赤ちゃんの神経を昂らせてしまうかもしれません。
最近は、カフェインレスやデカフェの飲み物が手軽に手に入るようになりました。母乳育児の間は、そういった飲み物を選ぶようにしてみるのはいかがでしょうか。
ミルク育児のママは、今使用しているものとは違うミルクに切り替えてみると効果的かもしれません。赤ちゃんとミルクとの相性がよければ、消化がよくなりお腹の不快感が解消されることがあります。
「眠くて泣く」対策に、15分程度の夕寝を
赤ちゃんが泣くのは、空腹や不快感を訴えるためです。それが眠気によるものならば、睡眠を取らせることで解消できます。
しかし、あまり長く寝かせてしまうと、今度は夜の寝かしつけに影響してしまいます。目安としては、15分程度の夕寝にしましょう。
また、夕方に眠気を感じさせないように、昼寝の時間に気を配るのもよいでしょう。日中に充分な睡眠をとることで、夕方に眠くならなくなり、黄昏泣きも軽減するかもしれません。
生後3~4カ月頃から、昼夜の区別がついて赤ちゃんの生活リズムが整ってきます。その頃から、お昼寝にもリズムをつけてあげるとよいですね。
大泣きしている赤ちゃんを泣き止ませる方法
赤ちゃんの好きな音、興味をひく音を流す
胎内音とは、ママのお腹の中にいたときに聞いていた音のこと。ママの心臓の音や、血液が流れる音などになります。
その胎内音に似ている音を聞かせることで、赤ちゃんが泣き止むことがあります。ママのお腹の中にいた頃を思い出して、安心するのかもしれませんね。
ビニール袋のガサガサ音や、ドライヤー、掃除機の音などは、胎内音に似ているそうです。それらを聞くことで、赤ちゃんが落ち着くかもしれません。
赤ちゃんの興味をひく音や音楽を探してみるのもよいでしょう。例えば、オルゴールの音色や、ママやパパが歌ってくれる童謡など、赤ちゃんにとって心地よい音が見つかるとよいですね。