30代の子育て世帯の貯金事情!資産の貯め方や家計の管理のコツ
子育てや住宅ローンなどで、何かとお金がかかってしまう30代のファミリー世帯。貯金が思うようにできず、将来が不安だという方も多いでしょう。無理なく貯金をするには、どうすればよいのでしょうか。今回は、子育て世帯が知っておきたい貯蓄の知識や、資産を増やす方法などについてご紹介します。
30代の子育て世帯の貯金はいくらくらい?
30代の貯蓄の中央値は200万円
また、一部の貯蓄額が多い世帯が平均値を引き上げているため、中央値に注目すると、より現実的な貯蓄額を知ることができます。ちなみに中央値とは、数値を大きさの順番で並べたときに真ん中に来る値のことをいいます。
子育て世帯にあたる20~40代世帯での貯蓄の中央値は、20代が77万円、30代が200万円、40代が220万円となっています。住宅ローンや教育費などの出費がある子育て世帯のリアルな貯蓄額は、数百万円ほどといえるでしょう。
貯蓄率の理想は手取り収入の10パーセント
しかし、子育て世帯は思うように貯蓄ができないこともしばしば。子どもが成長し、中学~大学に通う頃にはもっとも出費が大きく、それまで貯めてきたお金を使ってやりくりをしていくことになるかもしれません。
また、家庭によっても、貯蓄に回せる額は異なります。10パーセントはあくまで一般論ですので、家庭によって割合を決め、その額は必ず貯蓄できるよう努力するとよいでしょう。
子どもが小さく、教育費があまりかからない間はお金を貯めるチャンスです。毎月コツコツを貯金をして、将来に備えられるとよいですね。
子どものために必要な貯金額を知ろう
幼稚園から高校までの平均的な教育費は、すべて公立に通った場合で約520万円、すべて私立に通うと約1,770万円かかるといわれています。公立か私立かで、金額が大きく変わりますね。
また、大学に進学する場合は、さらにお金がかかります。大学の学費は、国公立で約480万円、私立文系で約700万円、私立理系では約880万円必要になるといわれています。自宅から遠い大学に進学するとなると、家賃や仕送りなども別途必要となります。
金額が大きく、貯蓄ができるか不安になるかもしれません。しかし、必要な貯金額を知ることで、貯蓄への目標や対策が明確化されるでしょう。
貯蓄を確実に増やしていくためのポイント
先取り貯金をして残ったお金で生活する
貯蓄用の口座にお金を貯めていくようにすると、貯蓄には手をつけないでいられるでしょう。また、銀行の積立預金を活用すると、口座から自動でお金が引き落とされるので便利です。
会社に財形貯蓄制度がある方は、そちらを利用するのもよいですね。給与からあらかじめ天引きされるので、貯蓄分に手をつけることがなく、着実にお金が貯まっていきます。
先取りしたお金は、はじめからないものとして考えるのがポイントです。残ったお金でやりくりするように工夫しましょう。
児童手当を貯める方法もある
児童手当は、0~2歳は月額15,000円、3歳~中学卒業までは月額10,000円支給されます。生まれ月によって総支給額に差はありますが、支給された児童手当を全額貯金すると、約200万円と大きな金額になるのです。
200万円ほど貯められると、教育資金の一部として備えることができます。できれば児童手当には手をつけず、貯金に回したいですね。
子育てでは何かとお金がかかり、全額を貯めていくのは大変かもしれません。先に紹介した先取り貯金を取り入れ、児童手当専用の口座に貯めていくなどして、確実に貯められるようにしてはいかがでしょうか。
お金に余裕があるなら投資にチャレンジ
そのような場合は、投資のプロが代わりに運用をしてくれる「投資信託」を利用するのも一つの方法です。投資を行うにあたっての知識などは不要ですので、気軽に始めることができます。
また、「つみたてNISA」で投資を行うと、年間40万円までの利益が非課税となります。期間は20年ですので、長期での資産運用に向いた方法でしょう。
注意したいのは、元本割れのリスクがあるということ。投資は、お金に余裕がある状態でチャレンジするのがよいでしょう。
貯蓄を増やすためにしておきたいこと
自分に合った家計簿アプリを使ってみよう
家計簿アプリの中には、銀行口座やクレジットカードの情報と連携して記録ができるものもあります。お金の流れをより正確に記録でき、家計の管理がしやすくなるでしょう。
毎日のことだから、簡単な作業で家計簿をつけたいという方には、レシートの読み取り機能があるアプリがおすすめです。レシートをカメラで撮影するだけで記録ができるので、簡単に家計簿をつけられますよ。
そのほか、分析に便利なグラフ化機能などがあるアプリもあります。自分に合ったアプリで、家計を管理してみてはいかがでしょうか。