お家での陰干しのやり方とは?気になる生乾き臭の対策や便利グッズ
「洗濯表示に陰干しと書いているけれど、家の中でもできるのかな」「生乾き臭が気になるけれど、どうしたらいいの?」などと悩んでいるママもいますよね。工夫をすれば、家の中でも生乾きを防ぎながら陰干しができますよ。ここでは、家での陰干しの方法や生乾き臭の対策、便利グッズについてご紹介します。
部屋干しとの違いや陰干しをする理由と効果
お家での陰干しと部屋干しとの違い
衣類の干し方については、タグについている洗濯表示を確認しましょう。干し方の洗濯表示は大きく分けると、つり干し、平干し、ぬれ干し、陰干しの4種類です。「洗濯表示なんて、見ていなかった」「陰干しと部屋干しの違いって?」というママもいるかもしれません。
陰干しは「太陽の光が当たらない、風通しのよい場所に干すこと」を指します。部屋干しは「部屋の中に干すこと」で、太陽の光が当たるかどうかは問いません。これらは混同されがちですので、違いについて知っておくとよいでしょう。
陰干しした方がよい理由を知ろう
太陽の光には殺菌力があり、屋外に洗濯物を干すことで衣類についている雑菌の繁殖を抑える効果があります。しかし染料や繊維の性質によっては、太陽の光に含まれる遠赤外線や紫外線の作用で色あせや劣化が起こることがあるのです。
そのようなトラブルが起きやすい衣類には、陰干しを推奨する表示がついているわけです。太陽の光を当てないぶん乾くスピードは劣りますから、できるだけ洗濯物の間隔を空けて干すとよいでしょう。あまりにも間隔が狭いと、生乾きになってしまい臭いが残りますので気をつけてくださいね。
陰干しが必要なものとは
また洗濯表示マークだけではなく、素材にも気をつけてくださいね。素材別にいうと天然繊維の「麻」「ウール」「綿」「シルク」、化学繊維の「ナイロン」でできているもの、また色柄物は陰干しがおすすめです。
これらは太陽の光に当たると変色したり、生地の強度が落ちたりすることがありますので注意しましょう。新品のような状態を長く保つためには、なるべく太陽の光に当てない陰干しが適しています。
干す場所ごとの陰干しのやり方について
室内で衣類を陰干しする方法
室内で陰干しをするときに心配なのが、生乾きになりがちなことです。生乾きの状態では衣類に付着した雑菌が繁殖しやすくなるため、嫌な臭いが発生することがあります。室内であっても風通しをよくして生乾きを避ける工夫をしましょう。
生乾きを防ぐには窓や戸を開けて換気をしたり、エアコンの除湿機能や扇風機を使ったりして、できるだけ洗濯物が乾きやすいように環境を整えるとよいでしょう。扇風機の風が直接衣類に当たるようにすれば、しっかりと乾かすことができますよ。
屋外で陰干しするときに注意すること
屋外で陰干しするときは、干す場所に太陽の光が当たらないかどうかを確認します。柄やプリントされている絵などが色あせないよう衣類を裏返してから、ハンガーに吊るしましょう。ハンガーで干せない場合は椅子に掛けるなどするか、後ほど紹介するような洗濯グッズを活用してはいかがでしょうか。
どうしても太陽の光が当たる場所に干さざるを得ない場合は、物干し竿にハンガーを吊るして大きめのバスタオルを掛けて影を作ります。その陰で洗濯物を干すと、陰干しと同じことになりますよ。
平干ししたい服の陰干しのやり方
衣類の中でもトップスはハンガーでのつり干しが一般的ですが、平干しが適しているものもあります。セーターやカーディガンなどのニット類はつり干しをすると生地が伸びて型崩れする可能性がありますので、平干しをするとよいでしょう。
平干しの場合は平干し用ネットを使用しますが、ない場合は大きめの洗濯かごを代用できますよ。洗濯かごにバスタオルを被せてその上に洗濯物を平らに広げ、陰干しならば太陽の光が当たらない場所で干しましょう。
家での陰干しの注意点や便利グッズ
注意したいのは嫌な臭いの生乾き臭
また雑菌は湿気を好むため、洗濯物に湿気が残っているとカビが繁殖する原因になる場合がありますので気をつけましょう。カビが繁殖した状況で長時間過ごしていると多量の胞子を吸いこんでしまい、アレルギーや喘息を引き起こす可能性が高くなるそうです。
陰干しをするときは風通しのよい場所を選ぶか風を当てるなどして、できるだけ湿気が溜まらないようこまめに換気をしてくださいね。