遠距離夫婦の子育て事情を知ろう!子どもへの影響や子育てのコツ
パパの転勤などによって、夫婦が離れて暮らす遠距離夫婦ってどうやって子育てしているの?遠距離夫婦が子どもに与えるメリット、デメリットは?家族のコミュニケーションはどうやってとる?遠距離夫婦でもパパとママが協力して子育てがうまくいく方法をご紹介します。
今や珍しくない!遠距離夫婦の子育て事情
年々増加?なぜ遠距離夫婦が生まれるの?
遠距離夫婦になる理由は家庭によって違いますが、パパの転勤がきっかっけになる場合が多いようです。共働きの家庭も増えており、ママが仕事を辞めることが難しい場合は、遠距離夫婦を選ぶこともあります。
また、赴任先が治安の悪い海外などだと、小さな子どもを連れて居住するのは難しいですよね。子どもの環境を重視して遠距離夫婦になる家庭もあります。
最近は夫婦どちらかの親の介護のために、遠距離夫婦になる家庭も増えてきているようです。介護のために別々に暮らす場合、ママと一緒に子どもが生活し、パパが単身生活になるパターンが多いです。
遠距離だからこそ生まれる悩みや心配
子どもが赤ちゃんや未就園児の場合は、しばらくパパに会わないと「パパ見知り」になってしまう可能性があります。小さな頃からパパと接する機会が少ないと、いざパパと久しぶりに会ったときに、どうやってパパに甘えたらよいのかわからなくなる子どももいるようです。
また、今まで夫婦で協力していた育児を、一人でしなくてはいけなくなるのでママの負担はどうしても増えます。休日も子どもの相手を一人でしなくてはいけないので体力的にも大変ですよね。
子どもが病気になったときや、ママ自身の体調が悪くなったときもパパに頼ることができません。
遠距離でも子育てできる?その現実とは?
しかし、離れて暮らしていても、ママとパパが協力して子育てをすることはできます。
最近はパソコンやスマホでも簡単にテレビ電話ができます。テレビ電話だとお互いに顔を見ながら話すことができますので、子どももパパの顔が見られて安心します。小さな子どもにとって、パパの顔を見るだけでも心の安定につながります。
また、普段からママが子どもとの会話の中で「パパ」という言葉をたくさん出してあげましょう。「パパが〇〇ちゃんのこと褒めてたよ」「明日パパに〇〇のこと話そうね」など、日常の会話に「パパ」を出すことで、子どもがパパを強く意識することができます。
遠距離が子どもに与える影響はどんなこと?
遠距離夫婦だからこその子育てのメリット
■子どもと自分のペースが守られる
子どものご飯の時間や就寝時間を、ママのペースで進めることができます。寝かしつけの最中にパパが帰ってきた!なんてこともありません。
■子どもの環境を変えなくてよい
小さな子どもでも、住んでいる場所やお友達と離れるのは寂しいです。パパが単身赴任になれば、ママと子どもの環境は変わらないので入学後も安心です。
■ママも仕事が続けられる
ママが仕事を続けることによって経済的に余裕ができ、イキイキと働く姿を子どもに見せることができます。パパの分の家事が減ることでママも楽チンになります。
遠距離夫婦ならではの子育てのデメリット
■子どもの話し相手がママだけになる
子どもが何かパパに話したいことがあっても、すぐに話すことは難しい場合があります。ママには言いにくいことだと、子どもは相談する機会を逃してしまうかもしれません。
■子どものなぐさめ役がいない
例えば、ママが子どもを叱るときはパパがなぐさめ役になっている場合、パパが家にいなければ子どもをなぐさめる人がいません。ママは子どもを叱った後も、しっかり子どもの様子をみる必要があります。
■行事に参加できない
パパが遠方にいる場合、園などの行事すべて参加するのは難しいかもしれません。
実際に子どもにどんな影響があった?
パパが単身赴任になり離れて暮らすことで、最初は寂しがったり、不安になったりする子どももいるようです。しかし、パパを身近に感じられるようにママが工夫したり、コミュニケーションをとったりしていけば、徐々に不安が解消されるようです。
パパがいないことで、「自分がしっかりしないと」という気持ちが芽生え、自立心が高まる子どももいます。ママにとっては嬉しいことですよね。
また普段パパに会えない分、会ったときには思い切り甘えたり、遊んでもらったりすることができ、単身赴任をする前よりもパパのことが好きになった、という子どももいるようですよ。