DINKsとはどういう生き方?メリットやデメリットについて
「結婚をして子どもを持つ」ことは、もはや当たり前ではありません。結婚しても子どもを作らず、夫婦2人で生きていくスタイル、共働きで夫婦ともに収入がある世帯を「DINKs」といいます。そこにはどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。DINKsという生き方について学んでみましょう。
夫婦の形にはDINKsという選択肢も
選ぶ人が増えている?DINKsとは
DINKsの定義では、意識的に共働きで子どもを持たない選択をした夫婦となっていますが、なんらかの理由で子どもを持てない夫婦も含まれることがあります。DINKsを選んだ夫婦、DINKsにならざるを得なかった夫婦がいることになりますが、大事なのはどうしてDINKsなのかではなく、DINKsである夫婦2人の生活をどうしていくかです。
共稼ぎで金銭的に余裕のある暮らしができる
子どもを持つことで得られる手当や補助などがあるとはいえ、単純に子どもがいないということは十数年に渡って必要な養育、教育費が不要ということになりますね。また、夫婦2人に収入があるため、一般的な家庭の中でも支出が少なく収入が多いと考えられます。
もちろん、余裕のあるDINKsばかりではありませんが、夫婦2人が自分たちのために使えるお金は多いので、利便性のよい都心にマンションを購入したり、余剰金を投資に回すなどの余裕があるDINKsもいるようです。
子どもに時間を取られないから趣味が充実
もちろん、時間やお金をやりくりしてなんでもできるママもたくさんいます。一概に「子どものせい」ではないのも事実です。
しかし、DINKsのほうが夫婦で食事や旅行に行く、それぞれが趣味に没頭できるなど自由度は高くなります。夫婦と個人、二つの時間を楽しむことができるため、夫婦がいつまでも恋人のように付き合えるともいわれていますよ。
子育て中のママが自由に好きなことをするには、子どもの手が離れるまでもう少し時間が必要かもしれませんね。
DINKsにデメリットはないのか?
子どもを望まないことへの理解が得にくい
そのまま時間が経過しても、今度は「子どもができなかった人」となり、かわいそうな人という扱いを受けてしまうことがあります。自分たちの選んだ生活スタイルが理解されないことは悲しいことです。
しかし、DINKsを選んだ夫婦の親の立場になってみると、孫の顔がみられないことは残りの人生にあった夢や希望を奪われるようなものかもしれません。子どもを持たないことは悪いことではありませんが、寂しい思いをする人がいることも理解したいですね。
DINKsは離婚率が高い傾向も
しかし、厚生労働省が実施した「離婚に関する統計」の結果からは、子どものあるなしによる離婚数の差はあまりみられませんでした。ただ、この調査だけでは子どもなしの家庭がすべてDINKsとは限らないため、実際の離婚率はわかりません。
それでも、子どもという抑止力がないことや、妻も経済的に自立できていることから、DINKsのほうが離婚へのハードルが低いといえるかもしれませんね。夫婦の仲がよいDINKsでも、子は鎹(かすがい)の子持ち家庭でも、大事なのは形ではなく中身ではないでしょうか。
年老いてからの暮らしが不安
DINKsを選ぶということは、こうした老後とは無縁になるということです。夫婦で年老いたとき、面倒をみられる存在はお互い以外にはありません。
どちらかが健康であればまだよいですが、どちらかが亡くなってしまい、残された方が痴ほうや寝たきりなどになった場合はどうなるでしょうか。子どもがいたからといって安泰というわけではありませんが、将来についてしっかりと考えておきたいですね。
人生の選択にはいろいろな形がある
夫婦だけで仲よく暮らすという幸せの形も
DINKsのすべてが子どもが嫌いということではなく、そうした考えもあるのだということを理解することでDINKsを選んだ理由についても受け入れることができるのではないでしょうか。子どもがいることで、趣味や仕事、生活水準に影響を与えることは、ママなら少しわかりますね。
子どもがいなくても、夫婦が幸せを感じていればなにも問題はありません。どのように生きるかは世間に決められるものではなく、自分の意志で選ぶことができるものです。