スプーンを使うとこぼす2歳児!上手に食べられるようになる工夫
離乳食を食べさせてもらっていた子どもも、1歳ごろからスプーンを持って自分で食べ始める子が増えてきます。2歳ではまだスプーンの練習中で、こぼすことも多いですよね。こぼさず食べられるようになるために、スプーンを使うとこぼしてしまう原因や、上手に食べられるようになる工夫をご紹介します。
スプーン使うとこぼす原因を知ろう
スプーンの持ち方がうまくできない
まず、1歳ごろの子どもにスプーンを持たせてみると、上からわしづかみにするでしょう。指全体が同じ動きをするわしづかみからできるようになります。
少しずつ手先が別々の動きができるようになって指握りができ、2歳後半になるころには鉛筆握りができるようになります。こうして手の動きの発達とともにスプーンの持ち方も変化してきます。
スプーンを使うと子どもがよくこぼしてしまう場合は、持ち方を見てみましょう。まだ手の動きの発達が十分でなくて、持ち方がうまくできないのかもしれません。
口の大きさとスプーンが合っていない
子どもが興味を持つようにと好きなキャラクターのものを選んでいるかもしれませんが、口の中に入れるすくう部分の大きさも見てみましょう。すくう部分が大きくて口の中に入らなければ、食べこぼしてしまうのも仕方がありません。
成長とともに口も大きくなりますし、口の大きさもそれぞれですから、子どもの口とスプーンの大きさを適時確認してみましょう。子どもの口の半分ぐらいの大きさのものが理想的といわれていますので、適した大きさのものを選ぶとよいですね。
口の大きさに合うものにしたら、こぼさず食べられるようになるかもしれません。
子どもの体と食器の位置が離れている
子どもの体と食器の位置が離れていたら、食べ物をすくうことも、すくったものを口に運ぶことも難しいでしょう。移動距離が長くなれば、それだけすくったものがこぼれる可能性も高くなります。
ですから、子どもが座った正面で手が届く位置に食器を置き、体が机に対してまっすぐに向かうように座らせましょう。スプーンを使ってこぼしてしまうというのは、手先の使い方だけが原因のような気がしますが、食器を置く位置や座っている姿勢なども影響するのです。座り方や食器の位置にも注意したいですね。
2歳児に合ったスプーンの選び方のポイント
小さな手でも持ちやすい長さや大きさ
おすすめは、手の大きさに合った柄の短いスプーンです。柄が長いとその分動きをコントロールするのが難しくなってしまいますから、こぼしやすくなります。
すくう部分が大きくてもこぼしやすくなります。子どもの口の半分くらいの大きさのすくう部分に、半分から2/3の量をすくえば子どもの噛みやすい量になりますし、こぼれにくくなります。
子どもの持ちやすい長さや大きさを確認した上で使って食べてみましょう。
握りやすい素材や形状
シリコンは柔らかくて口当たりがよく、プラスチックは軽くて扱いやすく、木製は温かみがありますね。握る部分に滑り止めがついていると使いやすいでしょう。
2歳児はまだ手先をうまく使うことができませんから、柄が平たいものよりも厚みのあるものの方が握りやすいですよ。子どもの握り方がうまくなくても、スプーンの柄が太いと握りやすいのです。
また、柄が少しカーブしている方が子どもの手にフィットするかもしれませんね。最近では色々な柄の太さや素材、形状のものがありますので、実際に子どもに握らせてから選ぶとよいですね。
すくってもこぼれにくい深さ
浅いものであれば、口に運ぶまで食べ物がこぼれやすくなってしまいます。少し傾けても、移動をしても、こぼれないような深さのあるものが理想的ですね。
反対に深すぎると口に入れたときにスプーンの中に食べ物が残ることもありますから、こぼれなくても食べにくくなってしまうかもしれません。食器をふちの高いものにすると、食べ物をすくいやすくなりますので、スプーンの使い方に集中させたいときはすくいやすい食器を使うとよいでしょう。