教育の価値観が夫婦で違うのが心配!お互いを理解して冷静に話そう
赤ちゃんの頃は二人で仲よく子育てしていたにもかかわらず、子どもが成長していくと夫婦間の教育方針に違いがあることが明確になっていきます。そうなったとき、どう対応していくのがよいのでしょうか。子どもにとってベストな教育方針とはなにかを一緒に考えていきましょう。
価値観は夫婦でも違ってあたりまえ
夫婦は育ってきた環境が違う
子どもの教育方針では食い違うことが多いです。進路についても、ママは塾に通わせて私立に進学させたいけれど、パパは公立でよいと思っているような夫婦の話もよく聞きます。
夫婦といえども育ってきた環境の違う二人が結婚したのですから、価値観が違って当然です。お互いに主張もあるでしょうけれど、かわいい子どもを思ってのお互いの考えですから、よく話し合って意見交換をしていきましょう。
怒るか怒らないかなどの教育方針の違い
友人のママはなるべく怒るようにしていると話しています。しかし怒るとはいってもその場で怒り、ねちねちと長いお説教をしないように心がけていると言っていました。
子どもを怒ることは、子どもにとってストレスとなるのは間違いありませんよね。せっかく育った子どもの素直な心を曲げてしまうおそれもあります。ですが、怒らなければいけないときに怒ることは、親から子供への「愛」なのではないでしょうか。子どもたちも社会に出たとき、あるいは自分自身が子育てをするようになったときに「あのときは怒ってもらってよかった」などと思うこともあるのかもしれません。
価値観が違っても子どもを思う気持ちは同じ
なぜケンカになってしまうのでしょう。それはパパもママも子どもを思うがゆえなのです。「こうしてあげたい」「ああしてあげたい」とお互い願っていることが、残念なことに夫婦の間の溝となってしまっているのです。
先ほどもお話ししましたが、教育方針について夫婦で価値観が違うのは当然のことです。お互いに同じ子どもを思って「これがよい」と思っているのですから、共感できるところを探し、歩調を合わせていきませんか。地道に努力を重ねることで、子どもにとって何が大切かを見つけられるかもしれません。
意見の違いは話し合うことが大切
お互い冷静になって教育方針を話し合う
あらかじめ自分自身の意見をまとめ、心づもりを付け、しっかりと時間の取れるときに集中して話し合いましょう。
それでは、どんなことを話しましょうか。教育方針に関する話の例を挙げてみますね。
・見通すことのできない将来に関する話
・お互いの育ってきた環境や価値観の話
・両親や親せきなどの考え方の話
・冷静に時間をかけなくてはならない話
相手の話をきちんと聞いて、尊重し、話をさえぎらないようにするということを念頭に置き、意見交換はお互いの意見を聞き終えた後にしましょう。
自分の理想を相手や子どもに押し付けない
子どもはパパやママの思うようには育ちません。子どもをどうするかではなく、子どもをよく見て、子どもに合った育て方をするというのが大切なことです。くれぐれも理想を子どもに押し付けないようにしましょう。
子どもは小さくても一人の人間です。自分の頭で考えることもできます。また、たくさんの大人の意見を聞くことで、将来の選択の幅を広げることもできます。
子育てはこうあるべきだと決めつけるのではなく、夫婦でお互いの価値観を尊重し合い、いいところを取り入れて子育てしましょう。
理解されるためには相手のことを理解する
心配しているのはママだけのように感じますが、実はパパも「なぜママは勉強、勉強というのだろう。子どもにはのびのびさせてやりたい。これでは先行き不安だな」と思っているかもしれません。
これは誰が正解なのではなく、価値観が違うということなのです。ここで大切なのは、お互いの価値観を理解しようとする姿勢です。すべてを受け入れなくてもよいのです。この部分は理解できるというところを見つけていきましょう。
夫婦が同じ価値観を持つことは重要ではない
違う意見があるということは可能性を広げる
この主張というのは、それぞれの固定観念が大きくかかわってきます。正しいのは自分、間違っているのは相手と思ってしまう固定観念です。これが原因で、解決策を見いだせなくなってしまうのです。
色々な考え方があったほうが子どもの可能性を広げることができます。パパやママのどちらかの意見が正しいと偏るよりは、それぞれの意見や考え方をよいところを模索して、バランスのよい子どもに育てていくほうがよいのではないでしょうか。