育児休業復帰までの準備とは。スムーズな復帰や復帰後の工夫ポイント
産休明けを控えた多くのママは職場復帰に不安を抱えているようです。スムーズな復帰をするために、育児休業中に準備をして、子育てとの両立生活を安心してスタートさせましょう。今回は育児休業からの復帰や復帰後に仕事と子育てを両立させるポイントについてご紹介します。
育児休業から復帰するまでに準備したいこと
予定より早い復帰なら必要な書類を確認
育休を途中で切り上げる、つまり予定より復帰を早めるケースでは手続きが必要になります。必要な書類を準備して、会社に提出しましょう。
必要な書類は社会保険(健康保険と厚生年金保険)の「育児休業等取得者申出書・終了届」です。育休中は社会保険料が免除になっているので、免除終了申請のための書類です。
「育児休業等取得者申出書・終了届」は育休が終了する前日までに会社に提出します。これにより育休が終了する月から保険料の支払いが再開されます。(終了日が月末の場合はその翌月から)
働き方について会社と相談しておこう
相談するポイントの一つが「どんな働き方にするのか」です。育休明けは子どもに合わせた働き方になるので、勤務時間や可能であれば勤務場所などを話し合っておきたいところです。
「仕事内容」も相談しておきましょう。原則、休業前と同じ仕事を担当できるはずですが、休業中に仕事内容が変わっていることも少なくありません。確認を取っておきましょう。
保育園に入ってしばらくは、子どもは病気でたくさん休みます。「会社が休みに対応してくれるか」も重要です。どのくらい融通が利くのか、また有給の残りなども確認しておきましょう。
いざというときのお迎えなども考えておこう
とくに多くのママを困らせるのが子どもへの対応です。仕事復帰前に、お迎えに行けないときや、子どもが急に熱を出したけれどパパもママも休めないときなど、緊急時の対応を考えておきましょう。
近くに両親がいればお願いしてもよいですし、いない場合はベビーシッターに依頼するという方法もあります。ベビーシッターは、育休中に何人かと面談しておくとよいですよ。
依頼できるシッターが複数いれば緊急時も安心ですし、実際に会っておけば子どもを預けやすくなりますね。パパとよく相談しておきましょう。
スムーズな復帰をするために心がけたいこと
人間関係を保つためにまめに連絡をとろう
連絡を取る相手は、復帰に向けて心配なことなどを相談しやすい人がおすすめです。上司でもよいですし、同僚でもよいです。人事異動や会社システムの変更など、復帰に関して重要な情報を提供してもらいましょう。
一方で、職場とは別に、仕事の愚痴を話せる相手を作っておくのもおすすめです。社内の事情が分かる「元同僚」が適任ですが、いない場合は「批判や否定をせずに愚痴を聞いてくれる人」がよいでしょう。
できれば、身近なパパに共感して話を聞いてもらえると嬉しいですね。
復帰後に困らないように情報を収集
失った信用を取り戻すのは大変です。復帰後に困らないため、育休中もある程度は「働く自分」を忘れないようにしましょう。
復職前に、休業前の業務を復習したり、連絡を取り合っている職場の人から社内の情報を集めるなど予習したりしておくと安心ですよ。
テレビや新聞、インターネットなどのニュースを確認して、社会情勢をチェックしておくのもよいですね。自分の仕事のことだけでなく社会の流れや業界の動きなど広い視野を持って、職場復帰に備えてください。
育児休業明けはしっかりとした挨拶をしよう
挨拶のポイントをいくつかご紹介します。
・感謝
育休中に仕事をカバーしてもらったことに対する感謝を伝えます。
・決意
これからまた戦力として働けるよう頑張る宣言をします。
・復帰後の勤務体制
多くのママが時短勤務を利用すると思います。勤務時間などを伝えておくと、周りの人も配慮しやすくなりますね。また時短勤務をするにあたり「迷惑をかけることがあるかもしれない」旨も伝えておくとよいですね。
復職初日の挨拶は、ママの印象を大きく左右します。しっかり伝えられるよう、練習をしておきましょう。
復帰して子育てとの両立に大変さを感じたら
便利家電を使うなど家事の効率化を検討
「家事の手を抜く」といっても、放棄するわけではありません。最近では様々な家事のお助け家電が販売されているので、こうした便利家電を利用して家事の効率化を図りましょう。
例えば食後の食器洗いは食器洗浄機が便利です。調理器具も洗えて節水にもなるのでおすすめです。掃除は、最近ではお掃除ロボットを利用する人が増えましたね。タイマー機能を使えば、帰宅前に掃除を終えることができますよ。
洗濯機は大容量のもので、洗濯から乾燥までできるものが便利です。休みの日にまとめて洗い、できたらたたんで片づけるだけ。まとめ洗いができるよう、衣類はストックを用意するとよいですよ。