お腹の赤ちゃんが大きい?気掛かりなことやママができる対処法とは
妊婦健診で、「標準よりも赤ちゃんが少し大きいね」などと、医師にいわれたことがあるママも多いのではないでしょうか。医師からいわれると「赤ちゃんが大きくても大丈夫なの?」と、ママは不安になるかもしれませんね。今回は、赤ちゃんが大きい場合に気掛かりなことや、ママやできる対処法をご紹介します。
目次
- お腹の赤ちゃんの大きさについて
- 胎児の大きさの測り方を知ろう
- 「胎児発育曲線」が大きさの基準となる
- 基準値の範囲内ならば心配し過ぎなくてよい
- 妊娠中に赤ちゃんが大きいといわれたら
- 糖分の摂り過ぎによる体重増加に気をつける
- 出産時に自然分娩以外の方法も検討しよう
- 医師のコミュニケーションである場合も
- 赤ちゃんが大きい場合に気掛かりなこと
- 頭が大きいと水頭症の可能性も
- 4kg超えの巨大児は難産の確立が高くなる
- 両親の遺伝であるケースも考えられる
- 普段の生活で赤ちゃんのためにできること
- 妊娠中は適度な運動で母体の体重管理を
- 産後は生理的体重減少があることを知ろう
- 赤ちゃんが大きいのも個性の一つと捉えよう
- まとめ
お腹の赤ちゃんの大きさについて
胎児の大きさの測り方を知ろう
妊娠初期は、頭殿長(CRL)という赤ちゃんの頭からお尻までの長さや、児頭大横径(BPD)という頭の横幅で大きさを見ます。
妊娠18週前後になると、超音波装置を使って、腹部周囲長(AC)という赤ちゃんのお腹周りの大きさ、大腿骨長(FL)という太ももの骨の長さ、赤ちゃんの頭の横幅の3点で計測します。そのデータを計算式に当てはめ、赤ちゃんの体重を算出します。
お腹の赤ちゃんが動いていたり、そのときの姿勢によって正しい測定ができなかったりする場合もあります。あくまでも推定ですので、誤差が生じると考えておきましょう。
「胎児発育曲線」が大きさの基準となる
胎児の大きさは、「胎児発育曲線」を基準に考えられます。胎児発育曲線とは、妊娠37〜41週に生まれた赤ちゃんがママのお腹の中にいたときの推定体重の平均値によって作られています。妊娠週数ごとに測定した胎児の推定体重をグラフ化し、標準の範囲が分かるようになっています。
グラフには標準範囲の高低2本のラインがあります。その2本のラインの中、またはそばに推定体重が収まっていれば、心配し過ぎなくてよいでしょう。
超音波検査で測定した推定体重には、10%程度の誤差が生じることもあります。心配な場合は、医師に相談するとよいですよ。
基準値の範囲内ならば心配し過ぎなくてよい
胎児発育曲線は、母子手帳などに任意で記入できるようにページが設けられています。妊婦健診で赤ちゃんの大きさが分かったら、印をつけてみるとよいでしょう。
赤ちゃんが大きめだと医師から伝えられても、基準値の範囲ならば心配し過ぎなくてよいですよ。推定体重には誤差が生じることがあります。ですから、前回の測定では推定体重が多かったのに、今回の測定では少なかったというケースもあります。
ただ、推定体重が標準範囲を大きく外れていたり、毎回上回っていたりする場合は、妊娠中のトラブルの発見につながるかもしれません。その場合は、医師の指示に従いましょう。
妊娠中に赤ちゃんが大きいといわれたら
糖分の摂り過ぎによる体重増加に気をつける
妊娠中は、ホルモンバランスの乱れなどによって、普段よりも甘いものが欲しくなったり、たくさん食べたくなったりするママも多いものです。しかし、食べたい欲求のまま、ケーキやアイスなどの甘いものばかりを食べていると、血糖値が上がるだけでなく体重も増えてしまうので注意が必要ですよ。
妊娠中に糖分をたくさん摂って体重が増えると、妊娠糖尿病になる可能性が高まります。妊娠糖尿病になると、お腹の中にいる赤ちゃんはもちろん、ママの命が危険な状態になる可能性もあります。ですから、糖分の摂り過ぎには十分気をつけましょう。
出産時に自然分娩以外の方法も検討しよう
たとえば、小柄なママの場合でも、赤ちゃんがお腹の中で大きく育っていることもあります。その場合、ママの骨盤の広さによっては、赤ちゃんがうまく産道を通っておりて来られず、帝王切開での出産になるママもいるのです。
妊婦健診で赤ちゃんが大きいといわれたときは、自然分娩で出産ができそうかということを先生に聞いておいてもよいですね。臨月に入るころの赤ちゃんの成長具合によって、帝王切開での出産を打診されることもあります。あらかじめ、心の準備をしておくと落ち着いて対応できるでしょう。
医師のコミュニケーションである場合も
先輩ママの話では、妊娠後期に入ったくらいから「◯◯さんの赤ちゃん大きいね。ママの栄養をたくさんもらっているんだね」などと、先生とお話しながらエコーを見ていたそうです。初めての出産で不安が大きかったママですが、先生と楽しくエコーを見ていると「早く大きな赤ちゃんに会いたい」と、前向きに出産に臨めたと話してくれました。
「赤ちゃんが大きい」というのは、「元気に育っていますよ」という意味で、ママが安心できるように医師が配慮してくれている場合もありますよ。