子どもの握り箸を直したい!正しい持ち方を身につけるコツ
スプーンやフォークに慣れて箸の練習を始めようと考えてみたものの、どのようにすればよいのか悩んでいるママは多いのではないでしょうか。そこで、子どものお箸トレーニングや握り箸を直したいと考えているママのために、正しい箸の持ち方を身につけるコツについてご紹介します。
子どもが握り箸をしてしまう理由は?
スプーンが正しく持てないのに箸に移行した
箸を正しく持てない子どもは、スプーンも正しく持てていないことがよく見られるようです。まずはスプーンの持ち方をしっかり練習して、それから箸の練習にステップアップしましょう。
赤ちゃんのころに手づかみで食べる経験をたくさんしてスプーンが正しく持てるようになることで、箸への移行が上手になると考えられています。小さなころにスプーンで食べる経験を積むことが大切で、上握りから下握り、そして鉛筆持ちというスプーンの持ち方を段階的に踏むことで箸への移行がスムーズになるようですよ。
正しい箸の持ち方がよく分かっていない
間違った箸の持ち方として、2本の箸を握るように持つ「握り箸」や箸の先が交差する「クロス箸」などがあります。このような持ち方では箸を上手に動かすことができないので、箸で食べ物を突き刺したりスプーンですくうようにしたりして食事をすることになってしまいます。
正しい箸の持ち方が分からなければ、直すことができませんよね。まずは、ママ自身が箸の正しい持ち方を知ることが大切です。
手指の動きが十分に発達していないことも
手指の動きが十分に発達していない段階で箸を持ち始めると、後から直そうとしても難しくなることもあるでしょう。早く箸を使い始めるよりも、準備段階として手指の発達を促すようにするのがおすすめですよ。
赤ちゃんのころから遊びの中で手指を使った動きをたくさん経験することで、箸を使うために必要なしなやかな手指の動きを身につけていくものです。クレヨンで絵を描いたり、ボタンなどをつまんだりする遊びを積極的に取り入れていきましょう。
子どもに正しい箸の持ち方を教える方法
正しい持ち方の見本を見せながら教える
上の箸を中指と親指で支え、人差し指を添えます。下の箸は親指の付け根に乗せて薬指で支えるようにして、下の箸を動かさずに上の箸だけを動かすことがポイントです。
練習して上手にできたときには、褒めてくださいね。難しいようであれば、励ましの言葉をかけてやる気を後押ししましょう。何よりも、子どもの意欲を大切にしながら練習することが大切です。
矯正箸などの道具を試してみる
矯正箸には2本の箸が繋がっていて穴に指を通すだけでつまむことができるタイプのものがあります。箸でつまむ感覚が身につくので、手指の動きが十分に発達していなくても嫌がらずに使う子どもが多いようです。
箸を持つところにくぼみあるタイプであれば、正しい持ち方を練習するのによいでしょう。子どもの指の形に合わせてくぼみがあるので、指の正しい位置が身につきます。
便利な強制箸ですが、慣れすぎてしまうと独特の癖が染みついて通常の箸への移行が難しくなることがあります。箸の持ち方に慣れるまでの短期間の使用がよいかもしれません。
楽しみながら正しい持ち方を身につける
たとえば、箸でつまみやすい大きさのスポンジを用意して皿から皿へと移す遊びがおすすめです。慣れてきたら、凹凸のあるブロックに変えてみてもよいかもしれません。
小さな豆を運ぶ遊びを取り入れると、つまむ動作の練習になります。最初は箸の先に輪ゴムを巻いておくと、滑りにくくなってつまみやすいようです。女の子であればおままごとに箸を取り入れて遊ぶと、楽しく箸の使い方が身につきそうですよ。
正しく箸を持つことの大切さについて
子どもにも教えたい箸を正しく持つ意味
箸を正しく持つメリットは、箸先まで力が加わって動く範囲が広くなることです。無駄な力を使う必要がないので、軽い箸さばきで食事を楽しむことができます。また、小さな食べ物から大きな食べ物まで箸で確実につまむことができて、食べ物を一口サイズに切り分けることが可能です。
子どもには、箸を正しく持つと「かっこよく見える」とか「きれいに見える」と説明してもよいかもしれません。見た目がきれいで、疲れない持ち方であることを伝えましょう。