塩素系漂白剤は赤ちゃんの服に使える?漂白剤の特徴や正しい使い方
塩素系漂白剤は高い漂白力を誇ります。ただ、効果が高いだけに、赤ちゃんの服に使ってもよいのか迷うママもいるのではないでしょうか。この記事では、赤ちゃんの服に塩素系漂白剤を使ってよいのかや、いくつかある漂白剤の特徴と、赤ちゃんの服を洗うときに気をつけたい点についてご紹介します。
漂白剤の種類や使い方を知っておこう
酸素系や塩素系など三つのタイプがある
【塩素系漂白剤】
塩素系漂白剤は漂白力が高く、菌やウイルスを除去する効果も高い漂白剤です。衣類の染料まで落としてしまうので、色柄物には使えませんが、衣類を真っ白に仕上げたいときには頼りになります。
【酸素系漂白剤】
酸素系漂白剤には粉末のものと液体のものがあります。二つとも色柄物に使えます。粉末の方が漂白力が高いのですが、毛や絹には使えません。液体のものは毛や絹にも使え、日常使いしやすい漂白剤です。
【還元型漂白剤】
還元型漂白剤は、鉄サビでついた汚れや、鉄分を含んだ水で黄ばんでしまった衣類をきれいにすることができます。
赤ちゃんの服にも使ってOK
結論から言うと、漂白剤は赤ちゃんの服にも使うことができます。正しい使い方をすれば、赤ちゃんに害をおよぼすことはまずありません。むしろ、ミルクのシミやおむつ漏れの汚れを落とすために活用したいところです。洗剤だけではなかなか落ちませんが、漂白剤を使うときれいになります。
また、漂白剤は除菌もできます。赤ちゃんの服を衛生的に保つという点でも、漂白剤が活躍してくれそうですね。ただ、成分が服に残っているとかぶれの原因になる場合があるため、すすぎはしっかりと行ってくださいね。
軽い汚れと頑固な汚れで使い方を変えよう
例えば、軽い汚れであれば、洗濯をするときに洗剤と一緒に酸素系漂白剤を入れて洗います。汚れが気になる部分には直接塗ってから洗濯しましょう。
洗濯機で洗っても落ちない場合は、漂白剤をぬるま湯に溶かしてつけおきします。つけおきには、粉末の酸素系漂白剤か、塩素系漂白剤を使うのがおすすめです。
色柄物には酸素系漂白剤を使い、真っ白にしたいものには塩素系漂白剤を使います。水よりもぬるま湯の方が漂白する力が上がりますが、温度が高すぎると生地を傷める場合があるので注意してくださいね(塩素系漂白剤は塩素ガスが発生することがあるので、特に注意しましょう)。
塩素系漂白剤を使うメリットとデメリット
塩素系は漂白する力が強い
また、洗濯をしてきれいになったと思っていたのに、時間が経つと衣類に黄ばみが浮き出てきてしまうことがありますよね。このように時間が経っている黄ばみやシミも、塩素系漂白剤ならたいがいの場合は白くすることができます。
漂白力を発揮するのは衣類だけではありません。例えばカップの茶渋や、カトラリーの黄ばみ、グラスのくすみなど、なかなか落ちない食器の汚れを落とすこともできます。適度に薄めた塩素系漂白剤に食器をつけおきすれば、新品のようにピカピカにすることができますよ。
酸素系漂白剤よりも高い除菌力
タオルなどについてしまった黒いカビも消毒・漂白してきれいにしてくれます。また、衣類を除菌して清潔にしてくれるのはもちろん、においの元となる菌を取り除いて消臭することもできます。排水口のカビの除去やヌメリ取りをすることもできます。
塩素系漂白剤は、アルコールで消毒できないノロウイルスなどのウイルスの消毒にも効果を発揮します。濃度を0.02%にした溶液につけこめばノロウイルスを退治できるので、赤ちゃんをウイルスから守るという面でも活躍してくれますよ。
衣類の色落ちや傷みが起こりやすい
塩素系漂白剤は、シミや汚れの色素を落とすことができます。ただ、汚れの色素だけでなく、衣類の染料まで落としてしまうので、色柄物の衣類は色が落ちたり変色したりしてしまいます。
また、効果が強い分生地が傷みやすいです。毎日のように使うと生地が傷んでしまうので、シミが気になるときや黄ばんだ生地を真っ白にしたいときにだけ使うようにしましょう。
使える生地の種類も限られており、ウールやシルクなどのデリケートな繊維には使うことができません。生地が傷むと薄くなったり破れやすくなったりするので使用を避けましょう。
赤ちゃんの服を洗うときの注意点
洗剤や漂白剤は適量を守ろう
洗剤や漂白剤は、たくさん入れても一定量を超えると洗浄力が上がらなくなります。これは、一定量の水に溶ける洗剤の量が決まっているからです。
そのため、洗剤や漂白剤をたくさん入れても洗浄力は上がりません。それどころか、溶け残りや衣類を傷める原因になります。
赤ちゃんの服を洗うときに、特に注意したいのが洗剤や漂白剤のすすぎ残しです。用量を守って洗濯していれば無害な漂白剤も、大量に使用して衣類に残ってしまうと、かぶれの原因になることがあります。
赤ちゃんの肌を守るためにも、適量を守るようにしましょう。