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生後1カ月の赤ちゃんを知ろう!睡眠や病気、ママの心のケアについて

生後1カ月の赤ちゃんを知ろう!睡眠や病気、ママの心のケアについて

部屋の湿度とどんな咳が出ているかチェック

咳は喉に入った異物を取り除くために出る反応ですので、呼吸するときにホコリや煙を吸い込んだときにも咳が出ます。

赤ちゃんが咳をしているときは空気をきれいにするため、掃除や換気をしてください。また、空気が乾燥していると咳が出やすいので部屋を加湿してくださいね。

赤ちゃんがどんな咳をしているかもチェックしてください。たんが絡んで湿った「ゴホゴホ」という咳なら風邪、乾いた「コンコン」という咳にゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音がするときは喘息性気管支炎の可能性があります。

さらに、声がかすれて犬やオットセイの泣き声のような「ケンケン」という咳はクループ症候群の可能性が高く、呼吸困難の危険があるので要注意です。

こんなときはすぐに病院を受診しよう

喉や鼻の炎症によって起きる咳は、悪化すれば呼吸困難や窒息の原因になることがあります。なかでも犬やオットセイの泣き声のような「ケンケン」という咳が出るクループ症候群は呼吸が止まることがある病気です。

また、38℃以上の熱がある、ぐったりしている、水分が取れない、息を吸うときにゼイゼイ、ヒューヒューという音がする、胸が大きくへこむ、呼吸が早く息苦しそうなときはすぐに病院を受診してください。

さらに、唇が紫に変色しているといったチアノーゼが現れたときは緊急受診が必要です。

特に心配のない咳でも、咳き込んだときに嘔吐することもあります。万が一吐いても窒息を起こさないよう顔が横向きになるよう寝かせて、ときどき様子を見てくださいね。

赤ちゃんの命を脅かす事故に気を付けよう

周りの不注意によるやけどや転落

動きがまだ活発ではない生後1カ月の赤ちゃんが事故に遭うとき、その原因のほとんどは大人の不注意によるものです。

6カ月頃までの赤ちゃんに多い転落事故は、まだ寝返りがうてない1カ月の赤ちゃんでは起こりにくい事故ですが、足を動かすうちに体が動いて落ちる可能性はあります。ベッドの柵は必ず上げ、ソファや椅子に1人で寝かせないようにしてください。

また、赤ちゃんは急に手足を動かすことがありますので、赤ちゃんを抱っこしたまま熱いお湯などを使ったり、赤ちゃんのそばでアイロンを使ったりすると危険です。

熱いものを扱うときは赤ちゃんから離れ、お風呂やシャワーは温度を確認し、湯温が安定してから赤ちゃんにかけてください。

脳に損傷が起きる揺さぶられっこ症候群

近年、耳にすることが増えた「揺さぶられっこ症候群」は、パパやママが赤ちゃんをあやすときに頭を前後や左右に揺すったことで脳に損傷が起きることです。

赤ちゃんの脳は頭蓋骨の中に浮かんだような状態で納まっています。そのため、頭を揺らすと脳が動きやすく、脳しんとうや網膜出血などを起こすことがあります。

揺さぶられっこ症候群の症状としては、嘔吐、けいれん、意識がはっきりしないといった症状などがあります。このほか、脳の損傷が原因で言語障害や学習障害などの後遺症、最悪の場合、命に関わるケースもあります。

生後1カ月の赤ちゃんは首がしなって頭が揺れやすいので、あやすときは動きが激しくならないよう注意してください。

原因が解明されていない乳幼児突然死症候群

大きな病気もなく順調に育っていた赤ちゃんが、ある日突然眠ったまま息を引き取ってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」は、1歳未満の赤ちゃんの死亡原因3位という恐ろしい病気です。毎年およそ100人の赤ちゃんが命を落としている病気ですが、この病気の恐ろしいところは「原因不明」ということです。

しかし、SIDSを発症した赤ちゃんについて調べるうちに「うつぶせ寝」「体の温めすぎ」「パパやママの喫煙」がリスク要因であることが分かっています。

SIDSを予防するには、赤ちゃんをあお向けに寝かせること、パパやママがタバコをやめること、体を温めすぎないことが重要です。また、母乳で育つ赤ちゃんはSIDS発症率が低いことも分かっています。

赤ちゃんのお世話が辛いと感じるときは

生後1カ月はママにとってとても大変な時期

ママにとって赤ちゃんとの生活に慣れてくる1カ月目は、24時間休む暇もない育児の疲れや、自分の時間を持つことができないストレスが強くなる時期です。

さらに、赤ちゃんが泣く時期について厚生労働省が調査を行ったところ、生後1~2カ月頃がもっともよく泣く時期という結果も出ており、ママにとってとても大変な時期だということが分かります。

もし、赤ちゃんのお世話がうまくいかずイライラを感じるときは、赤ちゃんのお世話を就職に置き替えて考えてください。入社1カ月で完璧に仕事をこなせないのは不思議なことではありません。

「ママだからできて当たり前」という考えは横に置いて、多少手を抜いてもよい、失敗してもよいという気持ちで乗り切ってくださいね。

辛いと感じることに罪悪感を持たないで

深夜でも明け方でも関係なく授乳やおむつの交換をし、赤ちゃんがぐっすり眠っているときも「呼吸が止まっていないか」「鼻や口がふさがっていないか」を気にし続けているママは、24時間いつも気が休まることがありません。

さらに、赤ちゃんのお世話だけではなく家事もこなしているママは、まさに「身を削る思い」で日々を過ごしています。休むこともできず自分の時間もできず「ありがとう」の言葉ももらえないとしたら、辛くなるのは当然ですよね。

ママだって人間です。辛いと感じることに罪悪感を持つ必要はありません。

「赤ちゃんのお世話が辛いなんてママ失格」という言葉で自分を追いこまず、赤ちゃんから少し離れて心と体をリフレッシュしてくださいね。

頼れる人や場所を探して息抜きしよう

従業員を1人も雇わずコンビニを1人だけで経営できるかと聞かれたら誰でも「無理だ」と答えるでしょう。

24時間いつでも赤ちゃんの要求にこたえ、その合間に掃除や洗濯、料理などの家事をしなくてはいけないママの仕事はコンビニの経営のようなものです。1人だけでこなし続けるのは無理というものではないでしょうか。

コンビニに従業員が必要なように、赤ちゃんのお世話にもパートナーが必要です。パパはもちろん、おじいちゃん・おばあちゃん、ファミサポやベビーシッター、保健師など、頼れる人にはどんどん頼ってください。

また、SNSや子育て広場など悩みや不安を共有できる人と繋がれる場所や息抜きできる時間を探してみましょう。1人でがんばりすぎず、休息することも大切ですよ。
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