生後1カ月の赤ちゃんを知ろう!睡眠や病気、ママの心のケアについて
赤ちゃんに元気がないなと感じたら
免疫のある生後1カ月でも風邪を引くの?
そもそも風邪とは、特定のウイルスや細菌によって引き起こされる病気ではありません。さまざまなウイルスや細菌にが鼻や喉に炎症を引き起こしている状態が「風邪」です。
赤ちゃんがママからもらう免疫は「ママがかかったことがあるウイルスに対する免疫」だけですが、風邪の症状を引き起こすウイルスや細菌は数が多く、全部で数百種類あるといわれています。
赤ちゃんが風邪をひきにくいのは確かですが、ママがかかったことのないウイルスを防ぐことはできませんので注意してくださいね。
平熱と正しい熱の測り方を知っておこう
赤ちゃんの体温を測るには、計測時間が短い電子体温計が最適です。耳用と脇用がありますが、耳で測るタイプは赤ちゃんの耳に合った製品を選んでくださいね。
また、脇で測るときは測定部が体温の一番高い部分に密着しているか確認しましょう。生後1カ月の赤ちゃんは脇の脂肪が少ないため、脇で測りづらいときは首で測ってもよいでしょう。
起床時や午前、午後、夜の赤ちゃんが起きているときを選んで体温を測ってください。数日間続けると平熱を知ることができますよ。
SOSを見逃さないためにチェックしよう
ときには「お腹が痛い」「鼻が詰まっている」「耳が気持ち悪い」など、病気の症状に苦しんでいることもあります。なにをしても泣きやまないときは、体温やお腹の硬さ、泣いているときのしぐさをチェックしてください。
例えば、耳を触りながら泣いているときは耳の中が炎症を起こしている可能性があります。何日も続くようであれば耳鼻科を受診してくださいね。
もし、原因は分からないけれど泣き方がいつもと違う、異常な感じがするというときは病院へ連れて行ってください。休日や夜間であれば「こども医療でんわ相談」(#8000)に相談してみましょう。
熱が出たときに考えられる病気と対処法
赤ちゃんがかかりやすい発熱をともなう病気
赤ちゃんがかかりやすい発熱がともなう病気といえば、やはり風邪が多いのではないでしょうか。風邪の原因になるウイルスや細菌は種類が多いため、ママの免疫では防ぎきれません。
また、風邪をひいたときに発症することが多い急性中耳炎も発熱をともないます。中耳炎を防ぐためにも、風邪の予防が大切ですね。
生後1カ月でもロタウイルス胃腸炎や手足口病に感染することがあります。保育園や幼稚園に通うお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合は特に注意が必要です。
服を薄着にし水分補給を忘れずに
生後1カ月であれば水分補給は母乳やミルクでかまいませんが、どうしても飲んでくれないというときは赤ちゃん用の経口補水液を試してください。
また、赤ちゃんの体温は外気温の影響を受けやすく、厚着をしたり厚い布団をかけたりすると体温が高くなってしまいます。熱があるときは薄着にして、こまめに汗を拭きとってくださいね。
熱が38℃以下の場合、機嫌がよければあまり心配ありませんが赤ちゃんは体調が急変しやすいので、なるべく病院を受診してください。また、水分をまったく受け付けないときは熱の高さにかかわらず病院に行きましょう。
38℃以上の場合は特に注意が必要
例えば、風邪が重症化して肺炎になったときや急性中耳炎を起こしたときは高熱が出ます。いずれも放置すると危険ですので、風邪という診断を受けていても高熱が出たときは再度受診をしてください。
また、赤ちゃんが高熱を出す病気には、細菌性髄膜炎や脳炎、溶連菌感染症など、悪化すると後遺症が残る病気や命に関わる病気も多いので注意が必要です。
赤ちゃんの病気は急激に進行します。咳や下痢、嘔吐などの症状もなく、ミルクも飲んでいるし機嫌がよいから大丈夫と判断せず、38℃以上の熱が出たときは必ず医師の診察を受けてくださいね。
咳が出るときに考えられる病気と対処法
赤ちゃんがかかりやすい咳をともなう病気
赤ちゃんがかかりやすい咳をともなう病気としては、風邪や風邪のような初期症状から始まる百日咳などがあります。また、風邪が悪化して起こる肺炎やクループ症候群といわれる病気は命に関わることもあるので注意が必要です。
さらに、咳が出る病気として注意が必要なのは急性気管支炎や気管支喘息です。いずれも体質的な要因が関わっているため再発しやすく、長期に渡って治療が必要になります。
咳をしている人が身近にいる、またはママやパパ自身が咳をしているという場合は、ママもパパもマスクの着用や手洗いで予防してくださいね。