子どもが顔から転んでしまう原因は?対策とケガをした際の対処法
傷口を保護し乾燥させない湿潤療法
消毒液は確かにばい菌が入りにくくなるかもしれませんが、傷口が乾燥しやすくなり、傷口を乾燥させると、治りも遅く傷痕が残りやすくなります。
ケガをすると、傷口から透明な液体が出てきます。この液体には傷を治す働きがありますので、傷口にガーゼを直接あてると、ガーゼに液体を吸い取られて、傷口の治りが遅くなります。すり傷などの場合には、消毒液やガーゼを使うよりも、傷口を保護し乾燥させない湿潤療法が効果的です。
湿潤療法には市販の「キズパワーパッド」などがあればよいですが、家庭では応急的にワセリンを塗った食品用のラップで傷口を覆うと乾燥させずに保護できますよ。
傷が大きい場合はまず形成外科に受診を
傷口を縫合しなくてはいけないような大きな傷の場合は「形成外科」がよいでしょう。
整形外科は、身体の芯になる骨や関節などの骨格、筋肉や神経など、主に身体の運動に関する治療を行います。
形成外科は、ケガややけどなど、身体の表面の治療や改善を行うので、大きなすり傷や切り傷の場合には形成外科に受診しましょう。
緊急のときは、とにかく受診を優先しますが、できれば形成外科の方が傷痕が残りにくいように縫合してくれます。ただし、時間が経つと処置ができないこともありますので、子どものためにも速やかに受診してくださいね。
まとめ
顔や頭から転ばないように、乳児期にはしっかりハイハイさせることで、筋力や運動能力を引き上げてあげることができます。万が一、ケガをしてしまっても慌てずに正しく対処することで、子どもはまた元気いっぱい遊びまわってくれますよ。穏やかな気持ちで成長を見守ってあげましょう。