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動く赤ちゃんの体温を正しく測ろう!体温計の種類と使うときの注意点

動く赤ちゃんの体温を正しく測ろう!体温計の種類と使うときの注意点

じっとしていない赤ちゃんの体温を正確に測ることは、とても難しいことです。それでも、赤ちゃんの体調管理には、正しい体温を定期的に測ることはとても大切です。そこで、ここでは赤ちゃんにおすすめの体温計の種類や測り方のポイント、測るときの注意点をご紹介します。

赤ちゃんにおすすめの体温計は2種類

わきで測る予測式の電子体温計

赤ちゃんにおすすめの電子体温計には、予測式と赤外線式の2種類があります。

予測式の電子体温計とは体温計をわきに挟み、体温を予測してデジタル表示をする体温計です。体温計の先端にあるマイクロコンピューターが体温の変化を予測し、短時間で表示をしてくれます。

予測式には、測定時間が20秒~1分ほどの体温計があります。短時間で測定できる体温計ほど誤差が大きくなる傾向がみられます。

短時間で体温を測定できる予測式の電子体温計は、赤ちゃんにはおすすめです。また、わきをしっかり閉じて体温を測ることで、かなり正確に測ることができます。

ただし、実測式と比べると測定結果には誤差があるので、より正確な体温を知りたいときには何回か測ってみることをおすすめします。

おでこや耳で測る赤外線式体温計

体温計の中には、わきで測る電子体温計のほかにおでこや耳で測る赤外線式の体温計もあります。素早く検温したいときには、赤外線式体温計がとても便利です。

赤外線式体温計は、皮膚の表面から放射されている赤外線の量をセンサーが検温をする体温計です。おでこや耳で体温を測定するタイプと、体に触れずに測定するタイプがあります。

検温時間はわずか1~2秒程度で、赤ちゃんの体温を瞬時に測ることができるのが赤外線式体温計の大きな魅力です。ただし、測定値には誤差が生じる可能性があるので、注意が必要です。

赤外線式体温計は、赤ちゃんの体温を測るだけではなく、沐浴で使うお湯の温度を測定するときにも使うことができます。さらに、ミルクの温度を測ることもできて、とても便利です。

迷ったら実測もできるわきで測るタイプを

予測式の電子体温計には、実測もできるタイプのものもあります。始めは予測式で測定し、20秒ほどで「ピッ!」と音がして短時間で体温を表示します。その後自動的に実測に切り替わるタイプの体温計です。

実測式の体温計は、昔からある水銀体温計と同じように測ります。体温計を入れてからわきの下が本来の体温まで温まるまでに10分程度はかかってしまいます。

10分を過ぎた頃から体温の表示は上がらなくなっていきます。このような状態を「平行温」といいます。実測式の体温計は平行温をそのまま表示するので、実際の体温を正確に測ることができます。

じっとしていることが苦手な赤ちゃんには、予測と実測の両方が使えるタイプの体温計がおすすめです。

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体温の測り方と平熱を知るためのポイント

わきで測る正しい体温の測り方

体温をわきで測るときには、体温計を正しくわきに当てて測らないと正確な体温を測ることができません。赤ちゃんの体温を測るときには、動かないようにしっかり抱っこをして、体温計がずれてしまわないようにわきを押さえて測定するようにしましょう。

わきで体温を測るときには、最初にわきの下を拭いて汗を取り除きます。その後、体温計の先端をわきのくぼみの真ん中に当て、体温計を下から少し押し上げるようにしてからわきをしっかりと押さえてください。体温計の角度は、赤ちゃんの体に対して約30度です。

体温を測るときには、赤ちゃんが体を激しく動かした後は避けてください。また、授乳のすぐ後や寝起きも正確な体温を測ることができません。

測るときは毎日決まった時間に

赤ちゃんの体温を測るときには、毎日決まった時間に行うことも大切です。測る時間がバラバラだと、赤ちゃんの体温の変化を正確に測ることができなくなってしまいます。

私たちの身体は、1日のうちでも体温が変化をしています。1日のうちで早朝が最も低く、しだいに体温が上がって夕方には最も高くなっていくのが一般的な体温変化です。

このような1日の体温変化を理解した上で、毎日決まった時間に体温を測るようにしましょう。特に、乳児は体温の調節機能が十分には発達していないので、体温がすぐにあがったり下がったりします。

1日の中でも大きく体温が変動する乳児については、起床時、お昼時、夕方、就寝前の4回に分けて体温を測り、健康なときの体温の変動を知っておくことは大切です。

測る部位はいつも同じところで

赤ちゃんの体温は、体の部位によっても変わります。ですから、測る部位はいつも同じところにしましょう。

私たちの身体は、皮膚の表面の温度よりも体の内部の方が体温は高くなります。手足や顔など体の中心部から遠い場所ほど体温は低く、季節や周りの温度の影響も受けやすくなります。

一方、心臓や脳などの臓器の働きを守るために、体の中心部の温度は高くて安定しています。この体の中心部近くの体温を測れば安定した体温が測れますが、外から測ることはできません。

そこで、比較的安定していて体の中心部近くの体温を測れる場所として、わきの下や耳の中などがあります。わきの下には動脈が皮膚近くを通っているため、体の中心部近くの体温を測ることができるのです。

体温計を使うときに気をつけること

続けて測るときは体温計を常温にもどす

予測式の電子体温計は、測定するときの環境などによって測定値が変化します。特に続けて測ると、計測温度が高くなってしまう傾向があるのが大きな特徴です。

続けて測ると体温が高く表示されてしまうのは、体温計の温度センサーの部分が温まった状態で測定し始めるからです。また、体温計を冷たい場所に置いておくと、低い測定結果が表示されてしまうこともあります。

ですから、正しい体温を測るためには、電子体温計を一度常温に戻してからの方がよいでしょう。もし続けて赤ちゃんの体温を測定するときには、30秒以上時間をおいて常温に戻してから測るようにしてください。

もちろん、赤ちゃんの体も安静にして正しい測り方で検温することが大切です。
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