子どもがよく泣くのはなぜなのか?その理由や対処方法を紹介
ママが最後に泣いたのはいつですか?もしかしたら思い出せないくらい昔かもしれません。それに比べて赤ちゃんや子どもは毎日、日に何度も泣くものです。子どもがよく泣くのはなぜなのでしょうか?そんな素朴な疑問にせまり、正しい対処方についてご紹介します。
年齢で異なる子どもが泣く理由とは?
「0歳児」が泣く理由について
0歳児の場合、まだ言葉でママに不快であること、してほしいことを伝えることができません。唯一の伝達手段が泣くことです。
お腹が空いたとき、おむつが濡れているとき、さみしい、つまらない、眠いなどあらゆる状況で赤ちゃんは泣きます。ママは赤ちゃんの泣き声を聞いてなにを要求しているのか、だんだんわかるようになるともいわれますね。
また、大声で泣くことで声帯を鍛え、自分の存在をアピールしていることもあります。泣けばママが来てくれることで、赤ちゃんは安心できるのです。
「1歳から2歳児」が泣く原因とは
いわゆる「イヤイヤ期」で、なにをするにも「イヤー!」とママを困らせることも多くなりますね。泣きながら手足をバタバタさせてママになにかを訴えることもありますが、言葉で説明できないことがもどかしくさらに泣く原因になります。
自分の欲求がとおらないことだけではなく、さみしい、かまってほしいなどの甘えで泣いていることもあります。疲れているときや眠いときなど、まだまだ赤ちゃんと同じ理由で泣いてしまうこともあるようです。
「3歳から4歳児」が泣く理由
おもちゃの貸し借りや、遊びの順番をめぐってケンカになり泣くことが増えます。それまではママや大人に対して泣いていましたが、このころになると対象が友だちに代わり、だんだんと社会性や協調性などを学んでいきます。
3、4歳は言葉も出始め、いろいろ説明できるようになっていきますが、まだ泣き始めると感情のコントロールができない子も多くいます。激しく泣いているときは、落ち着いてからなにがあったのか優しく聞くようにするとよいですね。
泣き止んでくれない子どもの対処方法
胎内環境に近い状態を作ってみる
胎内環境とは赤ちゃんがお腹の中で過ごしていた環境で、ぬくもりや音、体勢などがポイントです。まずは、ママの心音と同時にぬくもりも感じられるように赤ちゃんを抱っこします。
このときにスリングなどを使って赤ちゃんの体勢をお腹の中と同じように、背中を丸めた格好で抱くとさらに胎内環境に近づきます。ゆっくりと上下したり、揺らしたりするのも効果的です。
また、お腹の中のママの心音に近いのが、テレビの砂嵐の音やビニールのシャカシャカした音だといわれています。
場所を変えてみるなど環境の変化を与える
周りに人がいる場合はママと2人きりになれる場所に移動したり、ママも感情的になってしまいそうであれば部屋を出たりしても構いません。お互いに冷静になれるよう工夫してみましょう。
ただし、子どもの訴えを無視する、怒鳴って泣き止ませようとするなどは逆効果です。子どもが泣く理由にはいろいろありますが、自分を理解してもらえないと感じると激しく泣く傾向にあります。ママの言葉を聞き入れないような状態であれば、ギュッと抱きしめるなどして理解の心を示しましょう。
おもちゃや音楽などで気をそらす
以前、赤ちゃんがピタッと泣き止むテレビCM(タケモトピアノが有名ですね)が話題になったことがありますが、こうしたものを覚えておくと役立つことがあるかもしれませんね。また、おもちゃの音でびっくりして泣き止むこともあるようです。
言葉の理解が進んだ3歳くらいであれば、ママが子どもの主張を聞く姿勢を見せたり、ほかの遊びや場所に誘導したりすることで気をそらせることができます。子どもの気分は変わりやすいので、泣き顔からすぐに笑顔に変わることも珍しくないことですね。
泣いている子どもにやってはいけない行動
抱っこで身体を激しく揺らさない
子どもを抱っこしたときは、ゆっくり揺らすととても安心し寝かしつけにも効果的です。しかし、泣いている子どもを抱っこしていると、ママもイライラして知らないうちに激しく揺さぶってしまうこともありえます。
月齢が小さいうちは脳震盪や脳出血になるリスクがありますので、ママが落ち着いて抱っこできる状態であるか自問することも大事です。もしもイライラしているなら、赤ちゃんを安全な場所に置いて、少しの時間ママは部屋を離れて頭を冷やしましょう。