子どもがストローで飲めるようになる教え方。タイミングと練習方法
「そろそろストローが使えるようになったらいいな」と思っても、教え方やタイミングがよく分からないというママも多いようです。ここでは、子どもが無理なくストローで飲めるようになるための練習方法や、ストローの練習を開始するタイミングの見極め方を紹介します。
ストローの練習の前に知っておきたいこと
初めてのストローは生後6カ月以降を目安に
生後6カ月頃というと、離乳期がはじまるタイミングと一緒です。離乳食を食べられるようになれば、ストローの練習も開始できるでしょう。首がすわって、支えがあれば座っていられるようになり、さらに唇で食べ物を挟めるようになれば、ストローの練習を始めてよいかもしれません。
とはいえ、最初はストローの練習がうまくいかなくて当然です。もしあまりにもストローを嫌がるようであれば、練習開始を延期したり、スパウトを使ってみたりするのもよいでしょう。
おっぱいを飲むのとストローで飲むのは違う
生まれたばかりの赤ちゃんは、吸う、飲みこむ、呼吸するなどの行為を本能として持って生まれてきます。しかし、ストローを使って飲むには、口をすぼめて吸い込むという行為が必要です。まだ言葉が理解できない赤ちゃんにとって、ストローを使って飲み物を飲むという行為を理解するのは難しいことなのでしょう。
赤ちゃんが母乳を飲む行為と、ストローで飲む行為は、赤ちゃんにとっては全然別のものなので、「いつまでたってもストローで飲めるようにならない…」などと焦らず、ゆったりとした気持ちで見守ってあげられたらよいですね。
練習で汚れても大丈夫な準備をしよう
練習するときは、汚れてもよい服を着せたり、ビニールシートや新聞紙などを床に敷いたり、お食事用のエプロンをつけたりするなどの準備をしておくと、汚れたときの掃除の負担を軽減でき、ゆったりした気持ちでいられることでしょう。できれば、ラグや絨毯がある場所を避けるのも一つの手です。
失敗してしまっても、赤ちゃんがストローを嫌いにならないように、「よく頑張ったね、また明日やってみようね」と前向きに励ましてあげてくださいね。失敗しても大丈夫、という雰囲気が大切です。
ストローで飲めるようになる練習方法
ママがストローで飲む姿を見せよう
実際にやって見せるときは、赤ちゃんにも中身が見える、透明なストローを使いましょう。色付きストローを使うと、飲み物が通っていく様子が見づらいからです。ママが飲むときは、色のついたお茶やジュースなどを選ぶとよいでしょう。そして、飲んだ後には「おいしい!」などというリアクションとともに笑顔を見せてあげるとより分かりやすいかもしれませんね。
人間は模倣をして育っていきます。大好きなママがストローを使っている様子を、根気強く何度も見せてあげれば、赤ちゃんなりにストローの使い方を理解してくれることでしょう。
紙パックを使って練習をする
まずは子どもにストローをくわえさせ、紙パックを持たせましょう。その後で、ママが側面を軽く、優しく押してあげます。すると、ストローを通って飲み物が口に入ってきますよね。これを繰り返すと、子どもがストローの役割や仕組みを理解しはじめ、自分で試行錯誤していくきっかけとなるのです。
子どもに1人で持たせる場合は、逆に中身がビュッと出てしまわないか心配ですよね。そんなときは、100均などで売っている紙パックホルダーがおすすめです。紙パックホルダーを使うと、強く持ちすぎて飲み物が飛び出すことがなくなりますよ。
ストローマグを使って練習する
ストローマグを選ぶときのポイントを以下にまとめてみました。
・付属のストローの場合、耐久性のある素材か、換えのストローを入手しやすいか
・倒しても中身が漏れにくいか
・マグの両手に持ち手がついているか
・容量が多すぎて重くないか
・持ち運びしやすいか
ストローマグを使う場合の注意点は、衛生管理です。飲みきれなかった飲み物を長時間放置してしまうと雑菌が繁殖してしまうことがあります。しっかりと洗って除菌をしておくと安心ですね。
ストローがうまく使えない!練習のポイント
むせたり嫌がるなら無理をしない
赤ちゃんにとって、吸う力をコントロールすることは難しいことです。吸う力が強すぎて、むせたり、吹き出したりすることもあると思いますが、特に嫌がる様子がなければ練習を続けてもよいでしょう。
中には最初からストローを嫌がる子どももいると思います。いつかはできるようになることなので、焦らず待ってみるか、吸い口の大きいスパウトを試してみるのもおすすめです。